まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

ボブ・ディランという植物

2015年05月03日 23時02分18秒 | 日々雑感
子どもの頃に、歌の歌詞を間違って覚えていたという話がよくある。

橘かおる、というのを人の名前と思っていたとか。

野中の薔薇を「夜中の薔薇」と思っていたとか。

こは、いかにを「怖い蟹」と思っていたとか。

わたしは、中学1年の時に「学生街の喫茶店」という歌を知ったのだが

ボブ・ディランをまったく知らなかったので「片隅で聞いていたボブ・ディラン」の意味が分からず

しかも歌の主人公たちが聞いていた音楽、という解釈もできず

ボブ・ディランという何かが、喫茶店の片隅で僕たちの話を聞いていた、という風に解釈した。

喫茶店の片隅で違和感なく客の話を聞ける存在。

わたしはなんと、それは観葉植物だと解釈したのだ。

ボブ・ディランという植物が喫茶店の片隅で僕たちの話を聞いていた・・・

一体いつ、ボブ・ディランが歌手だと気付いたのだろう。

気付いた瞬間、学生街の喫茶店の歌詞を正しく理解したのだろうか。

正しい意味を知った意味でも、この曲を思い出すたびに

学生で賑わう昔ながらの喫茶店が思い浮かび、そこには必ず観葉植物がある。