元日から「愛の賛歌」を、口ずさむどころのレベルじゃないほど歌い上げて
「新春シャンソンショー」と思わずつぶやく。
20代の頃にシャンソンが好きになり、CDまで持っている。
「ろくでなし」という歌を聴くと鼻から豆を出す人を思い出すかもしれないが、
わたしにとっては19歳の時に上司が連れて行ってくれたスナックで
ママさんが歌ってくれたのが思い出深い。
このときに(いい歌だ!)と思って覚えたのだ。
今思い返すと、このママさんも越路吹雪版「ろくでなし」をリアルタイムでは聞いていない世代なんだけど
やっぱりいい歌は、世代を超えて好きになるんだよね。
今は行きつけのスナックがある上司も、スナックに連れて行ってくれる上司にもお目にかからなくなりました。
そもそも上司の大半は年下だ。
シャンソンとの出会いは「サントワマミー」が先だ。
中学校か高校の音楽の教科書か副読本に掲載されていたのだ。
先生が歌ってくれたのか、譜を見て覚えたのかは定かではない。
歌の内容が中高生向きとは言えないので授業では教わっていないと思う。
悲しい詞なのに、奇妙に明るい音楽が不思議で
自分の知っているアイドルソングとも歌謡曲とも演歌とも違うし、
よく聞いていた洋楽の、ポップスでもロックでもない不思議な音楽。
それが、シャンソンだったのだ。
20代の頃のように夢中で聞くことは今はないけれど
今も仕事帰りに口ずさんだりする。
歌詞は散々なのに、やっぱり奇妙に明るい曲調の「ろくでなし」
熱唱したくなる「愛の賛歌」
うっとりしてるときには「バラ色の人生」
誰とも別れてないのに「サントワマミー」
やっぱりシャンソン、いいな。