数日前、夜中の2時頃。
眠れないので・・・といっても大抵の夜、眠れないのだけど。
眠れないんじゃないかな、なんて思い始めるともう駄目ですね。
眠れないので電子辞書で有名な作家がいくつで亡くなったか検索してみた。
いくら眠れないにしても、悪趣味だけど。
なんでまた、と自分でも思った。
でも、その時ふと気になったんです。
まず太宰治。
39歳。
え、っと驚くわけです。
いや、若くして亡くなったのは知っていたはずなんだけど
それを知ったときは自分がもっと若かったので
39歳がそんなに若い年齢だとは思ってなかったんですね。
次、芥川龍之介。
35歳。
ええ、っとまた驚く。
知ってたはずだけど、子供にとっての30過ぎって
そんな若くもないですからね。
夏目漱石はもっといってたはずだ。
気を取り直して調べると49歳。
あのダンディな風貌で49歳。
キムタクと同じ年くらいとは思えない。
そもそも現代の人とその頃の人とでは寿命も違うし
ファッションもまるで違うのだから、キムタクと比べても仕方ないのだけど。
まあ、こんな風にして眠れない夜の時間を
あんまり意味のない、役に立たないことを調べて過ごしていたんですが。
こういうことがまとめてある本っていうのが
きっとあるんだろうなーと思って。
ネットで調べればすぐ分かるかも知れないけど
図書館で司書の人に尋ねてみたい気もする・・・
そんな風に考えていたら、ふらっと立ち寄った古本屋で
「人間臨終図巻 上」 山田風太郎著
なるものを見つけた。
税込み110円。
こんな本も書いていたのか、山田風太郎。
手に取ってみると作家だけではなく
俳優、芸術家、政治家、歴史上の人物と
名前を聞けば知っている人の死因と状況まで書かれている。
「至れり尽くせり」という言葉が頭に浮かんだのは不謹慎だろうか。
それでもってこの本、『上』っていうことは下巻もあるんだよね、きっと。
すごい情熱だなぁ、風太郎。
思わず、下の名前呼びしたくなる。
そういえば昔、星新一がエッセーの中で
「著名人の最後の言葉」ばかり集めた本について書いていたっけ。
その本もいつか見つかるだろうか。
それにしてもどうしてこの「人間臨終図巻 上」の表紙は
こんなに色っぽい絵なのだろう。
まるで官能小説みたいじゃないか。