まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

悪意の天使

2007年10月03日 22時05分55秒 | 日々雑感
「人の性格は見た目に表れる」という持論を持つわたしは

年々、自分の顔が意地悪になってゆくのが悩みである。

子供の頃から人に意地悪はしない主義だが

わたしの中には意地悪な気持ちがいつもふつふつと沸いている。

自分の中に悪意があるから、他人の悪意にも敏感なのである。

しかし、自分で気にするほど意地悪には見えないらしく、知らない人からよく話しかけられる。

道を尋ねられるのはもちろん、自分の店でもないお店で商品の場所を尋ねられることもある。

たいがいはお年寄りだが、昨日は中年女性にいきなり声をかけられた。

キャットフードの前で品定めをするわたしに彼女は

「ちょっと聞いていいですか」

はあ。

「うちの子がもらってきた子猫が甘噛みをするんですけど、どうしたら直りますか?」

(そんなこと聞かれてもわからんわ)

たらはおとなしい猫で、子供の頃から引っかいたり噛んだりしなかったしさ。

そもそも「甘噛み」なんて言葉はそんなにも一般的なものなのか?

しかし、なにか答えてあげないと冷たいような気もして

個人差があると思いますが、大人になれば直ると思いますよと答えておいた。

適当だなあ。

戸惑うこともあるが、知らない人に声をかけられると

まださほど悪人ではないのかと、ちょっとほっとしたりもするのだ。