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マリーのぽわぽわ日記

愛犬マリーと読書・ゲーム・音楽が中心のつれづれ日記

よかったこと

2006-11-21 22:17:25 | 本屋つれづれ日記
先日、「詩集はどこですか」とおっしゃるお客様がいらして、ご案内したら、ほしかったものがなかったらしく、「他にもこういったものがございますが」といろいろご案内したのですが、どうも目的が決まっていたらしくて、結局買わずにお帰りになろうとしたのです。

それで、出口のところではたきをかけていた私が「申し訳ありませんでした。
またのご利用をお待ちしております」と声をかけたら、「何かお勧めの文庫はありますか?」と言ってくれました!

私は『博士の愛した数式』を勧めたのですが「もう読みました」とのことだったのでよしもとばななの『デッドエンドの思い出』を選びました。
「じゃ、これにします」
そう言ってにっこりして帰っていく、まだ若い学生さん。
またぜひ来てね、と心で思うのでした。
『デッドエンドの思い出』気に入ってくれるといいけど。

本屋がっかり日記

2006-10-02 22:00:51 | 本屋つれづれ日記
9月29日から、夏休みにT大院生のS原くんと話した会話を元に作った企画を実現させた。これから月いちで新しい企画をつくっていくつもり。
だけど、うちのクールな上司はその企画棚の真ん前で
「M脇さん、Yさんが作った留学のコーナーみた?」
「いえ、まだちゃんとは…」
「すげーよ、量もすごいけど、ちゃんと王道もあるし、横道にそれている本もいれてるし、俺、あれ見てすごい人と仕事してんだなーって思っちゃった。Yさんのこと本気で尊敬した!これからあのコーナーの動き、よく見ておいて」
「はい…」
あの、でも今日から私の企画棚も始まったんですが…何か…感想は…。
なさげですね。
まあ、いいけど。

本屋ビシバシ日記

2006-10-02 21:45:57 | 本屋つれづれ日記
このごろのW大生協ブックセンターは、もうビシバシです。
毎日、ケンカしない日はない。特に私。
ケンカといってもバカとかブスとかいうのではなく、もちろん仕事の話ですが。
だからこそ、お互い譲らない。
「この本はここに置いたらおかしいよ」
「いや、ここの本棚は私が担当ですから、ここに置きたいんです」
「変だってば」
「いや、置く」
みたいなやりとり、毎日。疲れマス。
毎日出勤するとゴングがカーン!て感じで鳴って、
「今日の新刊で、これ、そっちに置きません?」
「置きません」
「でもこういうの置いたっていいじゃないですか」
「他の本との釣り合いが悪くなるから、置かない」
「じゃあ、こっちは半分ずつ置きますか」
「……(別の本を見てる)」
「聞いてる!?」
「そういう細かい本はどうでもいいじゃん」
「細かいかそうでないか誰が決めるのよ」
「見てわかるでしょ?」(ため息)
くやっしー。
人の棚みて「ぶれてる」「統一感がない」「何が訴えたいのかわからん」
と言い、更に大先輩と私のわからない話で盛り上がって見せたりして、もうどこに怒りをぶつけていいんだか。
てことで空のペットボトルを壁に投げつけて
「バカヤロー!お前なんか帰れ!!」
と言う毎日。
誰も助けてくれませんので、強くなるしかないかな、と。
そしたら友達に「あの人にたてつくの、あなたぐらいだよー」
だって。だって悔しいんだもん!

トークセッションatジュンク堂

2006-09-06 21:51:01 | 本屋つれづれ日記
9月16日にあるジュンク堂のトークセッションに申し込んだ。
内容が面白そうだったからだ。
その内容とは…

8月の「読書のいずみ」の合宿で、八ヶ岳の山荘におじゃましたとき、ふだんはあまり会えないT大院生のS原くんと、ワインを飲み、星をみながら「これから日本はどうなっちゃうの」という話をした。
結局、S原くんは「もう引き返せないから、とりあえずは格差が広がるだけ広がって、どうにもならなくなったときに何かが起こるだろう。でもその頃には自分も生きていないよ」という答えを出した。私は現実的な話だなあ、数学を勉強している人の意見なのか、と思ったが、「いーや、私は本屋として出来ることを何かやる!」とかデカいことを言って、苦笑された覚えがある。
だが、本当の答えは出るはずも無く、社会主義に戻るとも思えず、資本主義のままとも思えず、宙ぶらりんのままだった。
それがこのトークセッションで話し合われるというのだ!
なんて魅力的で興味をかきたてられる話題なんだろう!
ジュンク堂のHPを見てすぐに電話で申し込んだ。

そうしたら今日、M社のM谷さんが営業にいらして、「いやあ、答えなんか出ない出ない」と笑っていた。
私もはっきりした答えが出るとは思ってないが、専門家がどんな風に話し合うのかはすごく興味がある。

八ヶ岳の星空と涼しい山の風。そこで話す、普段はあまり突っ込んで話せない分野の会話。刺激的な情報。区切られていない時間。
この夏1番贅沢な時間だったなあ、と思い出したりします。

岩波の家

2006-09-04 22:51:51 | 本屋つれづれ日記
最寄り駅から自宅まで、自転車で帰るルートの中に、「岩波の家」がある。
もちろん、私が勝手にそう呼んでいるだけで、「岩波」という表札がかかっているわけではない。
日が暮れてからその家の前を通りかかると、たいていは2階に電気がついていて、家の中がよく見える。2階なので丸見えではないが、道からはちょうど北に向いた壁面が見えるようになる。
その壁にびっしり、岩波文庫。
遠目なのになぜわかるかというと、あの独特の色分けされた背表紙がきちんと並べられているからだ。まず青、その奥に赤、少しだけ黄色。
日本文学は新潮で読んでいるのかな。

またしても怒られた……

2006-08-28 22:10:25 | 本屋つれづれ日記
先週の金曜日、職場の人に仕事のやり方で厳しく怒られた。
かなりショックだった。あと、自分がいいたかったことを
伝えられなかったのも悔しかった。
土日と休めば気持ちが変わるかと思ったけれど全然。
朝4時に目が覚めて、次の日も3時に目が覚めて、睡眠不足。
昼間に寝て少し回復。
今日は普通に出勤したが、なんだかもうやる気無い奴と思われて
いるのか、業務指示がこない。
こなくてもなんとか自分で見つけて仕事はするが、なんとも
むなしい気分。
ジュンク堂の求人案内を見てみたり。
そしたら面白そうなトークセッションがあったので申し込んでしまった。(笑)

照柿(上)(下)高村薫・著 講談社文庫

2006-08-14 22:41:18 | 本屋つれづれ日記
うおお!やっとやっと文庫になりました!高村薫の名作。合田刑事シリーズの『照柿』。またしても、全面改稿してくれちゃって、これじゃ、ファンは買わないわけないでしょ。
まだ読んでいないけど、本屋に並んでいるのを見て、「おおっ」とうなってしまったよ。
今回、講談社文庫は大沢在昌の『氷の森』新装版だったり、今野敏のSTシリーズだったりして、かためのバードボイルドものが多い。そそるなあ。
でも、合田くんには負けるけど。はうーん。

合宿でバーベキュー

2006-08-09 20:12:01 | 本屋つれづれ日記
8月3日から2泊3日で諏訪→八ヶ岳へ合宿。目的は会議だけど、その後1泊は
オプションなので、遊び。
遊覧船なんて久しぶりに乗ったり、花火したり、八ヶ岳の山荘でバーベキュー
やったりして、完全に現実から切り離されて、気分一新しました。
バーベキューをやりながら、「あれ、私の仕事ってなんだっけ」と一瞬
自分が誰だかわからなくなることがあり、シャンパンに酔っぱらっていたからなのか、それとも山の空気に酔ったのか。
とにかく楽しかったです。M井さん、ありがとうございました。
また行きたいです!

「論座」8月号に載りました!

2006-07-13 23:36:29 | 本屋つれづれ日記
「論座」というかための雑誌をご存知でしょうか?娯楽雑誌と呼ぶには堅いし、かといって何かを研究するっていうものでもないのですが、新聞などの記事をさらに掘り下げて特集を組んだりしたようなものです。

私にはご縁がないと思っていましたが、わりと前に「先生との企画」という記事で書いていて、すみません、途中ですね、結局その企画が出来上がって先生の新刊もバンバン売れて「わー!成功だー!」と近来まれに喜んでいたら、i先生がこの雑誌に私が作ったチラシの事と、コーナーのことを書いてくださって、載りました。

もちろん、お礼のメールも入れておきましたし、コーナーの期間も延長決定。
i先生も喜んでおられました。よかったよかった。

はじめての文系研 2日目②

2006-06-20 00:16:30 | 本屋つれづれ日記
しつこくて、すみません…。
まあ、そういうわけで、ああ言えばこう言われる、といった感じで、(別にM谷さんが悪いといっているのではなく、的確過ぎてこわいというニュアンスです)もう誰も質問なんか出せない雰囲気になってきたところで、お昼の時間。
みんな仕出し弁当を取りに行き、私は前から知り合いだったK大生協のAちゃんと食べた。
「ねえ、話しわかる?」
と尋ねたが、無言でかぶりを振るAちゃん。ちょっとほっとしたりして。
午後からはテーブルを3つに分けてそれぞれに版元さんが付いて、事前に出したレポートを元に質疑などを行った。うちのテーブルにはK書房さん。
私は
「もうジャンル別に区切って販売している場合ではない。特に人文書はいろんな所に重なっているジャンルなので、分けたりするより、企画で盛り上げていったほうがいい」
と述べた。既にうちの生協では実践していることだが、地方の小さな複合店には驚いた顔をされた。
さらに
「売れる本を置くのは当たり前で、学生のレベルに追いつくんじゃなくて、学生よりも先を行く本屋になろう」
と提案したら
「そんなことできるわけがない」
的な笑いを受けた。本気なんだけど。
「誰がそんなジャンル分けなしの企画なんかやっているんですか?」
と言う質問があったところで、進行役のT谷さんが
「もうやってるよね」
と私に話しかけてきた。んー。なぜT谷さんは知っているのかなあ。私はT谷さんとは初対面だし、メーリングリストにもそのことは書いた覚えがないんだけど…。
どこかで知らない誰かがいろいろ流してるんだろうな、と思った。
悪いことではないのでいいけど、ちょっと恐ろしい。
めちゃめちゃダメだと思っていた参加レポートは、評価してくれる人もいて、すごく意外だった。
この日に感じたのは、うちの生協はやっぱり少し特別(?)ってことです。
大きいし、都心にあるし、版元さんも来やすいし、他生協に比べてすごく恵まれた
環境にあるみたいです。地方は苦労しているみたい。
てことで、自分のことばっかいい気分でいないで、「こんなことやったよ!」とか
「こんな気分でやってるよ!」という報告&情報を流すのが、大きな生協の役目かな、と思いました。
その後、駒場に新しい店舗を見に行くはずだったんだけど、すでに私の頭はショート寸前だったので、さっさと帰ってきてしまいました。