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マリーのぽわぽわ日記

愛犬マリーと読書・ゲーム・音楽が中心のつれづれ日記

ホルモー六景(角川書店)

2012-05-27 21:24:38 | こんなの読んだよ
やっと読み終わりました。『鴨川ホルモー』の完全なる続編です。『鴨川ホルモー』に出てきた人たちのそれぞれのエピソードを六篇収録してあります。私としては最初の「鴨川(小)ホルモー」が一番印象的でした。流しそうめんマシーンってどういうんだ?ほとんどコミックの世界でした。
四篇目の「同志社大学黄竜陣」もおもしろかった。『鴨川ホルモー』で主人公と対決した芦屋のもとカノが主人公になってでています。これを聞いただけでも『鴨川ホルモー』を読んだ人なら読みたくなるでしょう。
六篇目の「長持の恋」はせつなくて他の作品とは少し違った味がします。思うに万城目学さんは日本史が好きなんだな、きっと。『プリンセス・トヨトミ』でも感じたけれど。私は去年の大河ドラマの影響で、織田信長というと豊川悦史のイメージなので今回のこの「長持の恋」でも信長は豊川さんを思い描いてました。
どこかのサイトでこの本をお勧め度も再読度も満点にしていました。『鴨川ホルモー』が面白かった人には必見です。

すーちゃん(幻冬舎文庫)

2012-05-17 17:46:44 | こんなの読んだよ
漫画です。エッセイや旅本などで有名な益田ミリさんの人気作。漫画ですが、都会で働く30代の女性の孤独や責任感、楽しみや悲しみなどをあますところなく描いていて、何回でも読ませます。
2013年には柴咲コウ、真木よう子などが出演して映画になるらしいです。
この力の抜けた絵がお話と合っていていいのです。何か読みたいけど重いのは読む気がしない、手の込んだ話は勘弁、ちょっと疲れている、というときなどに効きます。
主人公のすーちゃんはカフェに勤める正社員。女ばかりの職場の中で、アルバイトの子の世話をやいたり、ご近所に住むやはり一人暮らしのまいちゃんと鍋をやったりたまには実家を電話で話したり日々を忙しく過ごしている。これでいいのか?自分探しってなに?など自問自答しながら暮らすすーちゃんは誰もがもっている疑問を一緒に悩んでくれる。答えは人それぞれだが最後にすーちゃんなりの答えも出ています。
薄いけど中身があるこの1冊。おすすめです。

鴨川ホルモー(角川文庫)

2012-05-15 14:11:11 | こんなの読んだよ
『プリンセス・トヨトミ』などで話題になった万城目学さんの本。もう大分前に読み終わっていたのですが…。
まずホルモーって何?ってところから入ると思うんですよね。鬼を使った戦いというのが正しいのかどうかわかりませんが、まあそんなところでしょうか。マスコンバットみたいなものですね。かといってこの話が戦いばかり描いているかというとそんなことはなく、京大生の日常も描いていて笑えてさわやかな青春ものにできあがっています。これに続く『ホルモー六景』ではさらに青春小説度があがっています。

まほろ駅前多田便利軒(文春文庫)

2012-05-11 13:59:46 | こんなの読んだよ
ほぼDVDと同じだった。最初のうちは「なぜこれが直木賞?」と思うのだけど、ラストまで読んでみると納得できる。主人公多田の過去がせつない。それに対してぼーっとした行天の性格がうまくマッチしている。
まほろ駅は実際の町田駅がモデルになっているとか。町田に住んでいる叔母に聞いたら「読んだ」という。やっぱりあんなふうにバスがなかなか来なくて、本数を間引きしてるんじゃないだろうかと思うのだそうだ。
三浦しをんはこれで3冊読んだ。あと手元にある『きみはポラリス』(恋愛小説集らしい)を読む予定。新潮社からけっこうたくさん出している。

舟を編む

2012-04-01 22:32:49 | こんなの読んだよ
三浦しをんの小説は、実は初めて読む。(エッセイは新書館の『妄想炸裂』を読んだことがあるが。)
紀伊國屋がやたらとこの本を推してるので、なぜそんなに…と思っていたのだが、読んでみたらなるほど、面白かった。辞書を編纂する過程を小説にしてあるのだが、あれほどの人手がかかって1冊の辞書ができるのかと思うと、ため息が出る。紀伊國屋で推していたのは、本好きな書店員に受けたからかもしれない。確かにあのストイックなまでの制作姿勢は胸をうたれる。
三浦しをんらしいキャラクターも登場する。私もお気に入りの西岡だ。チャラいキャラだが、他の人がみんな静かで真面目なので、彼の行動が妙に気が利いて見えるのだ。具体的には読んでからのお楽しみ。タイトルの意味も読めば納得。さあ1冊買ってみよう!

かわいそうだね?

2012-02-04 23:37:09 | こんなの読んだよ
綿矢りさの最新刊を読んだ。女ってこうだよね!という感じの実にリアルな作品だった。写真も載ってたけど大人っぽくなっていた。
後半の『亜美ちゃんは美人』の方が面白かった。本当にありそうだと思った。終わり方もいい。
次回作にも期待してます。

太陽を曳く馬

2009-08-12 10:00:46 | こんなの読んだよ
高村薫の新刊が出ました!

って遅いですね、この情報。
毎日のように本屋に行っていながら、気が付いたのがおととい。
慌てて買って読み出したけれど、実際には7月27日発売だったとか。

やはり新刊の本屋業界から離れていると情報が遅くなるなあ。

ところでこの『太陽を曳く馬』は『晴子情歌』からの連作ということに
なっているのですが、私は間の『新リア王』を途中で挫折してしまった
んですね。
だから話が通じるかどうか……。むむ。

たまに

2009-06-22 23:12:48 | こんなの読んだよ
本を読んでて、「これは外した…」とか「外れた」とか思ったことありませんか?

私はそんなにしょっちゅうではないですがたまにあります。

パッキングされている本の表紙と裏のあらすじだけ読んで「好みの雰囲気。面白そう」と買って開いてみたらなんだか文章が変な感じで、つまり文体が好みじゃなくて、かといって未読本を売るのはもったいないと苦しみつつ読了することがあります。

もう、パッキングはやめてほしいな。小説なんか特に。

先日も検事とヤクザの話だというあらすじに惹かれて買った本が読みづらいのなんの!!
本当にプロなのかよ、と言いたくなる文章でした。

これに懲りて、古本屋などで立ち読みをしてから新しい作家にチャレンジしてみようと思いました。

1Q84

2009-06-16 18:46:18 | こんなの読んだよ
まだ読み終わってないので、内容については触れられませんが。

村上春樹の新刊は恐ろしい売れ行きだとか。みなさんちゃんと手に入ったでしょうか。この分だと文庫化はまだまださきなので、買っちゃうのが精神衛生上、1番いいと思いますね。

私はツタヤ(またかよ)で予約していたので、なぜか発売の1日前日に手に入りましたが、その後で1巻が売り切れ続出というニュースを耳にして「予約しておいてよかったことだよ」と思いました。

大体、欲しいと思った本は見かけたときに迷わず買うか、予約するかに限りますね。ちょっとした油断が命取りです。その後手に入るまで悶々としなければならない。それを経験するくらいなら予約の手数などたいしたものではないですね。

1Q84もブックオフに並ぶときがくるんでしょうか。来るんでしょうね。
でも苦労して手に入れた本は手放しがたいもの。じっくり読んでなるべく長く堪能したいものですね。

本屋のはしご

2009-06-16 18:10:07 | こんなの読んだよ
最近好きになった作家さんで、遠野春日さんというかたがいらっしゃいます。

最初は彼女が原作のコミックスを読んだのですが、話が型にはまってなくて面白かったので、それの原作も読み始めました。

4、5、6月と連続して発売されるという、あるシリーズを楽しみにしていました。

ところが4月5月は15日に発売されたので6月も15日だろうと思い込んでツタヤに行ったら(家の近くはツタヤしかない!)「もう発売されているが入荷の見込みはない」と言われた。

先月と先々月は入っていたのに、なぜ!?とは思ったものの、まあ、幻冬舎だからしょうがないか…と諦め、いや諦めきれずその後2軒本屋をまわり、さらに2駅先の大型書店まで行ったところ「明日発売ですね!」と明るく言われ、日販速報を見せられて納得せざるを得なかった。

しかしなぜツタヤのお姉さんは、というかお嬢さんはもう発売済みだとおもったのだろうか。何かパソコンの画面を見ていたようだったがあれは何の画面だったのだろう?

どうやらそこのツタヤは取次に日販を使っているようで、新10号の箱を抱えて動き回っていた。「あの、NOCSの画面をみれば入荷日がわかるんじゃないですか」とか言いたくなったが、よその書店でそこまで言うのはいかがなものか、と思って言わないでいたところこの結果だった。

発売されていないものは仕方がないので、家に戻ってからツタヤに電話で翌日の取り置きをお願いし、やっと今日手に入りました。

こんなに入手までにドキドキハラハラしたのは何年ぶりか。
やはり書店に勤めていないと情報は不正確になるものだなーと思いました。

それじゃまずいんだけどね。