ネコときどき彼 *No cats No life*

ネコと私とベルギー人の彼の楽しい毎日

おしえて!先生

2013-04-23 | 日記


精一杯 生きた子猫です 
他の子が 長い時間を飼い主と過ごす同じだけ、強い絆を結んで 生き急いだ子でした 
文字通り、精一杯一生懸命に生きようとしたのは、ご多忙にも関わらず、できる限りのことを惜しまなかった
優しい飼い主さんの気持ちに応えるためだったかもしれません

生後一ヶ月、同胎の兄弟に比べて はるかに小さく育ってきた子猫
ミルクを飲まなくなったという お悩みを受け、私に思い当たることをお伝えしました
何はともあれ,獣医さんに連れて行ってくださいとお願いしました
飼い主さんと私は直接の関係ではありませんが,信頼できる共通の女性を介してのこと
そして、思い当たることとは、この子が心臓に問題があるようにしか思えなかったこと・・・



獣医さんでの検査結果は 明らかに腎機能の低下をさしています
肝臓も 思わしくありません
一般的に、腎不全と診断され、輸液中心の治療になるケース……でも、ちょっと待って 

腎臓が悪い=腎不全には間違いなくても、そこが主な病因とは限りません

先天性、後天性に関わらず
心臓に何らかの問題があって その負担が大きくなると、血液量を減らして 負担を軽減しようとします
現実には、排尿から血液量を減らそうとして 排尿を促すホルモンを 必要以上に分泌するのです

このホルモン、NT-proBNP と言われるもの
当然、腎臓が悪い場合も この数値は高くなります


卵が先か 鶏が先か……心臓に問題があるから 腎臓が悪くなるのか あるいは その逆か
もちろん個体差はあると思います

しかし、腎臓や肝臓などの臓器は 積極的な治療さえできれば 乗り越えられる場合があっても、心臓は 止まってしまったら最期です
この子も、心不全のために命を落としてしまいました

検査結果で、腎臓が悪い場合も
もしかしたら、他に重篤な病因があることを忘れないでください
特に、腎不全の治療だけにこだわっていると 突然 心不全で命を落とす悲劇があります
獣医さんとしっかり、相談しながら、適切な治療をしていただきましょう

私たち素人は ペットに何かあった時、獣医さんが頼りです
検査結果を見せられても、何が何だかわからないことはありませんか 
大切な『さんかくお耳のこどもたち』(by ボンボンママさん)の状況がわからないからこそ、不安が募ります
少しでも わからないこと、不明確なことがあったら 勇気を出して 先生にお尋ねしましょう
真剣に ペットを世話する飼い主に対して 誠実に向き合わない獣医師はいません
知ったかぶりすることと、インフォームドコンセントすることは 全くちがうのですから 

亡くなった子猫ちゃんのご冥福を,心から祈ります  
飼い主さん、どうかあまりお気を落とさず、残された猫ちゃんのために
これまでと同じように、変わらずにいてください

ねこのきもち