ネコときどき彼 *No cats No life*

ネコと私とベルギー人の彼の楽しい毎日

ありがとう

2014-03-29 | 日記
末期ガン闘病中のクロード。
本当によく がんばっています。
桜を見られないだろう…との 獣医師の予想を上回り、今もなお、そばにいてくれる。

ガンだけでなく、重度の口内炎や ステロイドの副作用による 粘膜の腫れから、まったく食べられなくなりました。

今月頭、私がベルギーに行く前に、血液濃度が17%になったのをきっかけに、愛猫ロビン ( 10歳 ちゃとら 男の子、体重8キロ ) から、供血を受け、ドライフードを口にできるまでに 回復。
まるで、私が安心してベルギーに行けるようにしてくれたようでした。

が、連日の輸液、注射により、落ち着いていた病状が 一昨日から ガタンと落ちました。
覚悟しました。

いつもなら、おぼつかない足取りでも 自力でトイレに行くクロードが、トイレの前で おしっこしてしまうようになり、治療のために キャリーに 自分から入ってくれたのに、部屋の隅から動こうとしないのです。

もう、嫌なのか
あるいは、動けないほど衰弱してしまったのか

言葉で伝えてくれないから、こちらで判断するしかありません
さまざまな考え方がある中、私は基本的に延命治療には反対です
しかし、何を延命治療と位置付けるか、常に悩みがつきまとう……

私は 2回目の輸血をすることにしました。
血液濃度が 10%を切っていたからです。
供血可能な条件に合う愛猫は ロビンの他、一頭しかいません。
万一、その子の血液がクロードに合わなければ、そこで希望が途絶えてしまう。

私は ある里親さんに電話しました。
ちょうどお昼休み時間でもあり、すぐに電話を取った彼女は、即座に

「 会社を早退して、行きます❗️ 」

と言ってくれ、実際にすぐに来てくれました。
彼女の住まいは、我が家から高速を使って 1時間強。
会社を早退し、自宅でネコの世話をしてすぐ 来てくれたのです。
彼女のところには、我が家からノルウエージャンの男の子 2頭が 行っていますが、今回、供血をお願いしたのは、先住ネコちゃんの方。
クロードがミックスなので、同じミックス同士の方が、血液が合う可能性が高い…との、獣医師の言葉があったからでした。

同じく、みなさまご存知 ピクシーちゃんのママにも、愛猫アンディくんに 供血をお願いしました。
アンディくんは怖がりさんで、車に乗せただけで 泣き叫んでしまう男の子……お願いするには躊躇しましたが、無理を承知で お願いしたのです。
ぴくママも、里親さん同様に、二つ返事で 獣医に駆けつけてくれました。

担当の K先生が、すぐに2頭の血液サンプルを取り、クロードの血液サンプルと合わせてみたところ、当初、合う可能性の高いミックスちゃんではなく、アンディくんの血液が クロードと合うことがわかったのです。


アンディくんのサンプルを、クロードのサンプルに合わせたところです。
2種類の血液が うまく混ざり合っているのがわかりますね。


こちらは ミックス、詩くんのサンプルをクロードのサンプルに合わせたもの。
うまく混ざらずに、固まってしまっています。
これは、輸血しても お互いの血液同士が攻撃し合い、すぐに壊れてしまうことを意味します。

明日、クロードはアンディくんから供血を受け、様子を見ることになりました。
私には、本当に困っている時に、いつも 励まし、手を差し伸べてくださる 複数の里親さんがいます。
地理的に離れていても、いつも心がつながっていると確信できる。
今回、会社を早退してまで 助けてくれた 詩くんママ、怖がりさんのアンディくんの協力をしてくれた ぴくママ、本当に本当にありがとう❗️

くろ

2014-03-05 | 日記


まもなくハタチになるクロード
末期ガンで闘病中です
クロードは 外暮らしの風来坊時代から、つやつやした黒に白いポイントがかわいい、愛嬌のあるネコでした



同じく 黒長毛のドナルド ( 左側 ) や



クロードのうしろから いつもついてきた、茶トラのちゃお ( 中心 ) と一緒に
我が家に姿を現すようになりました

体重7キロを超える、威風堂々としたクロードの変化に気がついたのは、本当に些細なことからです
一週間に一度、蒸しタオルで体を拭いているのですが、くるんだ時の体の張りに 違和感を感じました

当節 流行りのくまモンのように、つやつやパンパンだったのが、微妙に柔らかいような……
体重を測ってみると 400gほど減っていました
が、実は ベルギー行きに備えて、我が家は全員が 徐々に体重を減らすべく フード調整に入っています
( これは、キャビンに持ち込めるのが キャリー込みで 8キロまでという きまりがあるから )

実際に、他の子たちもみな、体重が減ってきていました
が、クロードの減り方が 他の子とは違う気がしてならなかったのです
昨年の秋に行った血液検査では、何の問題もなく、マイクロチップも狂犬病ワクチンも 無事に済ませることができました
一番気になる 腎臓の数値も 四年前より改善していたほどだったのに。

注意深く見ていたら、ごはんを食べながら しきりに 口を気にしています
自分の歯を 自分でしごいているような シャリシャリという音がしているのです

エイズキャリアであるクロードは、口内炎かもしれない。
そう思って 獣医師に連れて行きました
口腔内、特に奥歯のあたりが赤くなっているものの、年齢相応…との診断でした

痛み止め、化膿止めを射ってもらい、念のために血液検査をして 様子を見ることにしたのです
しかし、痛み止めの効果は 期待通りにはいきませんでした

一週間後、血液検査の結果を聞きに 再度、獣医師に連れて行った時には、クロードの体重はさらに落ち、6キロを切っていました
肝心の血液検査の結果は、ガンでした

血中カルシウムの数値が著しく高く、他に考えられる疾病の可能性が低い
どこのガンかを探るのに必要な検査は、高齢のクロードには 負担がかかりすぎる
同じく、厳しい副作用を伴う 抗がん剤治療も 勧められないとの診断をされたのです

クロードの異変に気がつかせてくれた口内炎と ガンとの関連はなく、エイズも発症してはいませんでした
もしも、クロードが シャリシャリという音を立てたりしなかったら
もしも、体重が減っていることに 私が気がついてやれなかったら
ガンはさらに クロードを蝕んでいたでしょう

言葉はなくても、異変を伝えてくれた
目に見える、気がつく異変のむこうに、想像できない重篤な病が隠れていた

クロードはスープしか飲めません
一度にたくさん飲めません
2時間おきに あたためたスープを飲んでいます

しかし、体重は 4キロ台になってしまった今でも、自力でトイレに行き、私の気配に頭を上げて迎えてくれる

ある時は自宅で
ある時は獣医さんで
クロードの体調をみながら闘病しています
少しでも快適に、少しでも長くそばにいてくれるように、いつものマイトマックスがまた、大活躍

和猫の多くが マイトマックスを苦手とするように、あまり好まなかったクロード
不思議なことに、病に伏せってから
飲んでくれるようになりました
以来、激しい嘔吐がなくなったのです

クロード、くろちゃん
一緒にベルギーに行こうね
まだ やだよ
ママはまだ、くろちゃんと別れるの いやだからね




ねこのきもち