ネコときどき彼 *No cats No life*

ネコと私とベルギー人の彼の楽しい毎日

時の流れに身をまかせ

2014-04-28 | 日記


クロードの 初七日です
もう、そんなに月日が経ったなんて



我が家の家族全員が眠るお寺で、供養していただきました
実は クロードはひとりではありません



クロードの葬儀に向かう道すがら、センターラインの上で 鳥が事故に遭っていたのです
黒いかたまりを見た時は、ネコかしら!?と 心臓が止まりそうに……しかし、小さな翼がありました

かわいそうに、車にぶつかったのかもしれないし、道路にいた虫をめがけて降りてきたところに 車が来たのかもしれません
住職にお願いして、クロードと一緒に 鳥も供養していただきました



葬儀から初七日、四十九日に至るまで、7日ごとに 門をくぐり、天に向かうと言われます
クロードが とことこ歩く頭上に、あの鳥が さえずりながら飛ぶ様子を 想像すると、なんだかうれしい

クロードにいただいた お花を供えさせていただきました
飼い主の私だけでなく、たくさんの方から 愛されたくろちゃん
寂しい気持ちが、少しずつ、ありがとうに変わって来ています
くろちゃん、鳥さんと仲良く行くのよ
いたずらしちゃ だめなんだからね



わかってるよ、ママ
うるさいなぁ

クロードと私の10年

2014-04-24 | 日記


2014年 4月 22日 午前9時20分

最長齢の愛猫 クロードと 私の10年が 幕を閉じました



後ろにいるのが外ぐらしの頃から、いつもクロードの後をついてきた 同い年のチャオ
最後に クロードに顔を寄せ、やさしくなめてあげていました
あれは

「 にいちゃん、よくがんばったね 」

と言いたかったのだと思います
命がある間に、仲間と別れができたのは、本当に良かった

クロードは のらねこです
我が家のゴミ袋が、何度も破られていることに気づき、夜中に見張りをしていたら、チャオとふたりでやってきました
急いで 缶詰を出すと、3人分ずつ ガツガツと平らげ、逃げるように去って行った



翌朝、玄関の扉を開けたら
クロード、ドナルド ( 中央 / 黒長毛 )、チャオの3頭が、並んで待っていました
仲間を連れて来たのです
その日から、私は彼らに名前を付け、毎日毎晩、それこそ 100回以上 名前を呼んで 保護に向けて準備を始めました

のら生まれの のら育ち、こんなネコを 捕獲機で無理やり保護しても、ケージに入れておくしかなく、保護の意味がない…と 私は思っています
保護するなら、2度と外には出さない。
屋内でストレスなく 暮らせるようにするには、まず、人間=私を信じてもらわなければ。
それから およそ2年間、さまざまな紆余曲折を経て、一頭ずつ 保護して来ました

クロードは ドナルドやチャオが保護され、我が家のリビングにいるのを ガラス越しに見た翌日、玄関脇に置いてあったキャリーに 自分から入って、私を待っていました



クロードは 保護した時には既にエイズキャリアでした
主治医と相談し、外で一緒にいたチャオ、ドナルドとは 部屋を同じにして 飼うことになりました
エイズキャリアとは言え、さしたる大病もせずにきたクロードの異変に気がついたのは、今年の1月半ばです



7歳で出会い、我が家に入れてから10年間、クロードとの思い出は、楽しいものしかありません



亡くなる前夜まで、大好きなシーバのスープをシリンジで飲み、眠るように静かに旅立てたことは、なにものにも代え難い ありがたさです



ネコの二十歳は、人間ならば100歳ほどの長寿だとわかっていても、大往生だったなんて 人に言われたくありません
もっともっと、一緒にいたかった
のらねこ時代の過酷な10年以上に、幸せな日々を過ごしてほしかった



こんなふうに、なかよしとくっついて お昼寝する姿が、もう見られないのかと思うと、とても寂しい…



くろちゃん、あなたのくれた10年は、本当に宝物です
信じてくれてありがとう
うちの子になってくれて ありがとう
今はまだ、あなたのいた部屋に 姿が見えないことに耐えられず、扉を開ける勇気がありません



泣くなよ、ママ
すぐにもどってくるからね





明日をあげたい

2014-04-20 | 日記


酸素室を借りました
ハムスターなど小動物用サイズから、大型犬用サイズまで 網羅するケージに クリアカバーが付いている 酸素テントです
クロードには、迷わず最大サイズを選びました
もしかしたら、トイレを入れる日が来る…そんな奇跡を信じたいから



20年ほど前、愛犬用に借りたものは 酸素ボンベ使用のタイプで、すぐにボンベ取り替えをしなくてはならないばかりか、火災の危険も高いものでした
これは、空気中の酸素だけを抽出し、かつ、精製水をスチームに替えて テント内の湿度を 50度前後に保てるタイプ



テント内温度と湿度を示しています
試しに 顔を突っ込んでみたところ、確かにさわやかな空間でした



不治の病が進み、終末医療をどうするかは 人それぞれ。
私自身は 無意味な延命はしない。

エイズキャリアにして、末期がん。
白血病をも発症した 20歳のクロードは、人間ならば 90歳。
きびしい治療など、最初からやめていました

血液濃度の低下が どんどん進み、2回の輸血がもたらしたものは、再び ドライフードを食べられ、仲間のネコたちと 毛づくろいし合う時間です

いつもなら 私の呼びかけに キャリーに入ってくれるクロードが、5日前から ベッドの下から出て来なくなりました
私は 病状が進むにつれて、本人が行きたい、生きたいという意思がある限りは 獣医に連れて行きます
が、無理やり 引きずり出してまで 連れて行きたくはありません

クロードの治療は、抗がん剤を使わない 対処療法です
インターフェロン、抗生剤、ステロイド、皮下点滴といった、極めてスタンダードなものばかり
ここに 静脈からの栄養点滴をお願いしました
口内炎から スープしか飲めないクロードに、少しでも栄養を…という気持ちです



7キロ近かった体重は、この3ヶ月で4キロにまで落ちました
が、そこからは 増えたり減ったりを繰り返して 安定しています

愛猫ロビンからの輸血を受けた後、私がベルギーに行っている間は、主治医にステイ
酸素濃度や湿度が管理された ICUで、クロードはドライフードを食べるまでに回復し、私を待っていてくれました

一昨日、ぴくママ / アンディくんから 輸血を受け、10%を切った血液濃度が、予想 ( 13%ほど ) を大きく上回る、22%にまで上がったのです

しかし

クロードの腎不全は 取り返しのつかない病状になっていました
私はもう、積極的な治療をやめ、これまで以上に クロードが、少しでも穏やかに過ごせるようにしたいと思いました

この 拙いブログを読んでくださっているみなさん
みなさんのところにも 大切な 「 さんかくお耳のこどもたち 」がいることでしょう
この呼び方を教えてくださった 茨城県在住の ボンボンくんママは、私以上に愛猫家であるだけでなく、よその子にも同じような あたたかい思いやりをお持ちです

残された時間が どれほどかはわかりません
苦しむことなく、楽しい思い出だけを胸に クロードが旅立てるよう、私はどんなことでもしてあげたい
過酷な外暮らしで苦労したクロードに、楽しいことばかりある明日をあげたいと願わずにいられません

ねこのきもち