ネコときどき彼 *No cats No life*

ネコと私とベルギー人の彼の楽しい毎日

ぷらちなの挑戦

2012-03-07 | 日記


既にご紹介した抗ヘルペス薬・ファムシクロビルです
(薬剤名はファムビル剤)
体重3キロくらいの子(ぷらちな)だと、一回に1/2錠・一日3回の投薬ですが、スッゲー高いの・・
でも・・・

効果が出てきました~


ぷらちな~
こっち向いて~



じゃん  




左が投薬前 
右が投薬後です 
ねっ ちょっとぱっちりしてきたでしょ 
両眼ともにしょぼしょぼして、開ききらなかったのですが、良くなって来たと思います
本人が、目を気にしている様子もグンと減りました 

ところで、ヘルペスって名前はよく聞くけど、実査にはどうなるわけ?というご質問をいただきました
そこで、患部の写真をお見せしようと思いますが、繊細な方はご覧になるのを控えてくださいね 



これが、ヘルペスウィルスに罹患した眼球写真です
黒目と白目の境部分に潰瘍がみられますね
これ、移動するんですよ~ふらふらと・・・散歩してるんじゃねーよっつうの 



そして、ネコ自身がこの潰瘍を治そうとして、このように
白目部分に毛細血管が浸潤してきます・・見るからに痛そう 

獣医さんの方針によって、治療方法は異なるとは思いますが
うちの主治医で行う手順は次のようなものでした 

1、PCR検査実施(患部細胞を取って、ラボに送り、どのウィルスに冒されているか確認)

2、抗ヘルペス薬(ファムビルでない)投与開始
  インターフェロン集中接種・・3日連続接種して、2日休みのローテーションの繰り返し
  L-リジン(めににゃん)サプリ投与(一日2包)
  マイトマックス投与(一日5~6カプセル)

  輸液・・ぷらちなは食欲減退していたため、輸液しました

3、インターフェロン混合アイドロイチン点眼(一日5~6回)

この頃、発熱も続き、大変に重篤な症状だったために入院加療を余儀なくされていました
入院期間は約2ヶ月です
ネコの場合、長期にわたり入院が続くと、それがストレスになって治療の効果が得られない事があります
いったん退院して、自宅治療することにしました


4、抗ヘルペス薬投与(上記と同じものを同量)
  ビブラマイシン投与(一日2回・一回1/4錠)

  めににゃん投与(上記と同量)
  マイトマックス投与(上記と同量)

常識的に、ヘルペスにはステロイドは使用禁止です
ステロイドによってウィルスが活性化してしまう=悪化するからですが
これまでの治療で思うような効果が得られず、思い切って試すことにしました
白目部分の血管浸潤がなくなっていれば、少量のステロイドを使う事が功を奏するんですって


6、インターフェロン混合アイドロイチン点眼(一日5~6回)
  サンテゾーン(ステロイド)点眼(一日5~6回)
  ステロイドはインターフェロン点眼後、5分後に点眼します

7、4、の投薬に加え、少量のステロイド投与開始

そして、いよいよファムシクロビルの投薬開始です・・・説明が長かったですね
でも、それくらいヘルペスは手強い 
ぷらちなの治療は、はや半年になろうとしていますが、未だ苦しんでいます
回復の兆しのある左目は、長期にわたってウィルスに冒されていたために、涙管が狭窄してしまい
常に涙がこぼれている状態から抜け出せません
これには、外科的処置が一般的ですが、ぷらちなは麻酔がかけられる状態ではないのです
お話してきた治療のほか、精製水にひたしたウェットコットン(製品名:めにわん)をあたためたもので、涙を拭き
点眼後はコットンで、きれいにしなければ・・その回数は、日に10回以上です

昨年の2月生まれのぷらちな 
本当ならば避妊手術の時期を迎えます
実際に、ヘルペスの状態が良くなって来たのと同時に発情の兆しがあり
それがストレスとなって、治療の妨げとなっている可能性も否めません
しかし・・・麻酔がかけられるまでには、もう少し回復しなければ 



ママ、ぷらちなはがんばるでしゅ  
ママも泣かずにがんばるでしゅよ 









ねこのきもち