それにしてもわれわれは大変な愚か者なのである。
だって、「彼は人生を無為に過ごした」とか、「今日はなにもしなかった」などというではないか。とんでもないいいぐさだ。あなたは生きてきたではないか。それこそが、あなたの仕事の基本であるばかりか、もっとも輝かしい仕事なのに。「もっと大きな仕事でもまかせてくれたら、自分の能力のほどを発揮できたのに」だって?あなたは生活のことに思いをめぐらせて、それをうまく導いたではないか。それだけでも極め付きの大仕事を成就したことになるのである。自然というものは、その姿を見せはたらきを行うのに、運命の力は必要としない。人生のどの段階でも、自然は立ち現れる――幕があろうとなかろうと、同じように。
―モンテーニュ―
この言葉を母と自分に。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます