井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

劇場へ

2015年04月05日 | 日記

美輪明宏さんの、ひょっとしたら最後になるかもしれない「黒蜥蜴」を拝見しに

初台の新国立劇場に出かけた。

美輪さんの最初の自伝のタイトル「紫の履歴書」にちなんで、長襦袢と着物と

草履を紫にしてみた。

昔は愛車のロールスロイスを紫に塗り替えたほど、紫がお好きな方なので。

美輪さんにはお褒め頂いたが、写真は相変わらず不細工で、

お目汚しになるかと、掲載をためらったのだが着物だけ展示というのも

愛想がないので、お目汚しだが不細工写真を載せようと思ったのだが

デジカメからやっとの思いでパソコンに画像を取り込んだと思ったら、

今度はブログにどうしても、持って来れないのである。

お目汚しせずに済んだのかもしれない。

楽屋の廊下で高嶋政宏くんと、ぱったり会い、久々でそういう意味でも

楽しかった。

終演後、「わが家」のプロデューサー・演出家である竹園さんと

食事へ。餃子と北京ダッグがめっぽう美味しい店であった。

 

画像の画素数を落とすと取り込めると解ったが、落とし方がわからず

いじっている間にこんな具合。不細工なんで小さくしました。

目立ちませんが、着物には模様が入ってます。

草履は藤色です。

長襦袢  広げるとけたたましいですが、着ると襟からちらっと見えるか見えないか。

羽織の裏が、英泉の浮世絵です。

 

ついに着ぬまま、季節が終わりそうな新品の袷。いい黒檀色の表に
裏地の桜の花びらを散らしたような模様が面白いなあ、と。

外からは見えませんけどね。

帯は美輪さんの観劇用におろしたて。京都の産で、分厚く締めにくいので難儀しました。
乳白色の地に、ほのかな金糸が細かく縫いこんであります。

白い皮草履は、誂えてもらったもので革です。これは三田佳子さんのディナーショーの時に
おろしました。

美輪さんの観劇に履いていったのは着物に合わせて、藤色の草履です。

紫の色の濃淡の羽織が欲しいと思っています。

あと、滅多になさそうですが縞の羽織。

これも袖を通さぬまま、季節が終わりそうな袷です。

お女郎さんのような長襦袢ですが、半襟を黒にしてあるので、
外からは見えません。袖の隙間からはずみで、ちらっと見えるか見えないか程度。

墨色の無地の和服の下に、知らん顔して着てたい感じです。


4 コメント

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Unknown (葉月)
2015-04-05 09:11:00
お若いです!

ディナーショーでのご夫人のお言葉、お写真を拝見してよく意味がわかりました。
上品な着こなし、肌と姿勢の美しさから45歳位とお見受けしたけれど、ここはちょっぴり気をお遣いになって30歳と仰った……のですね!

美輪明宏さんにも、先生のお心遣いがきっと伝わっていると思うんです。
お相手に敬意を表して身支度を整えるって、とても大切ですよね。
日本人ならやはり着物!

自分の話で申し訳ないのですが
私達の結婚披露宴に、和服を着て列席してくれた友人が数名いました。
当時は二次会、三次会と大騒ぎでしたから(今も?)、きっとドレスの方が楽だったでしょう。
その気持ちが嬉しくて……もちろんその友人の披露宴に私も着物で出席させていただきました。

今でも旅行に行ったり、とてもとても大切な友人です。
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着物万歳 (かのこ)
2015-04-05 10:31:15
とても粋でお洒落ですね!美輪さんのイメージにも合っています。井沢さんの粋で優しいおもてなしの心が伝わってきます。
男性物を初めてみた時、長襦袢に派手な絵柄があって驚きましたが、羽織の裏地も自由なんですね。浮世絵の画が色気があってまた素敵ですね。
最近は洋服でも男性の方が個性的な方を多く見かけます。女性は、とくに若い方は同じように見えてしまってつまらないです。
20年前はもっと自由で、格好良かったのにな。
着物は、一人一人違ってみえるので、日本人の普段着の一つとして復活したら街が楽しくなるだろうと思います。

黒蜥蜴、美輪さま長い間お疲れさまでした。

また、お着物のブログも楽しみにしています。
参考にさせて頂きます。
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素敵です (ゆき)
2015-04-05 11:45:42
素敵なお着物ですね。

母の形見に赤の長襦袢に半襟に刺繍を使ったものがありまして、たまらずコメントをしてみたくなりました。

私も最後であるかもしれない「黒蜥蜴」観に行かせて頂く予定です。

これからも応援しています。

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お返事・・・ (井沢満)
2015-04-05 15:27:30
☆葉月さん

>ここはちょっぴり気をお遣いになって30歳と仰った……のですね!

「気を遣って」に笑いました。ー笑ー

☆かのこさん

美輪さんの舞台には、劇場内に和服が目立つのも
特徴ですが、男が着ていないのが残念です。
老若男女、まんべんなく客席にいるのが特色なんですが。


☆ゆきさま

母上のお形見の襦袢、半襟の色は何色でしょうか。
私は黒にしたのですが、赤にすべきだったと後悔
しているので。

「黒蜥蜴」は要請が多くて、追加公演が決まったようです。

最後の明智の決め台詞は、今回が一番良かったです。
三島さんが東横劇場の客席にいる初演から何回も拝見しているのですが。そう美輪さんに申し上げたら「45年前だよ。じじいだね」と言われてしまいました。笑
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