「同窓会」という作品が、20年経った今もまだ人様の心にある、ということを
たまたま知って、テレビドラマはつかの間打ち上げられる花火だという思いに
変わりはないものの、中には生き延びる作品もあるのかな、と思っているところです。
連ドラでは「同窓会」が20年生き延びましたが、単発では「青い鳥ぱたぱた?」と
ふしぎなタイトルでNHKに作品を書いたことがあり、これは知る人ぞ知るという
たぐいの生き延び作品です。30年近い寿命を得ているかも。どういうものか、山田太一さんの作品だと思い込んでいる人が多いのですが。一度朝日新聞の記者が勘違いして、記事にそう書いたせいかもしれません。
「同窓会」では、怒涛のようにさまざな評価を得ましたが、お手紙も局宛てに多かったのです。
高齢の男性からの書簡が心に残りました。
当時ですから手書きです。
昔、可愛がっていた後輩がいて、その彼が自分の結婚式の前日に自ら命を断ち、それが
なぜなのか、ずっと心に重く残っていたのだそうですが、「同窓会」を見て、はじめて
後輩の気持ちに気づいた、と。結婚式には、その後輩にも招待状が行き、列席予定だった
のだそうですが、彼にとっては残酷な招待状だったのでしょう。
今どき、自らの命をかけて人を恋う人がいるでしょうか。
その後輩と旅した場所をひとり巡礼のようにめぐって、その後輩をしのびたい、とありました。
ご住所もなく、返信を期待しない長いお手紙でした。
作品に対してというより、後輩に向けてのお手紙であったのかもしれません。
お手紙をくださった方も、もうこの世を離れられているかもしれません。
あちらで、その後輩と再会なさっているでしょうか。
たまたま知って、テレビドラマはつかの間打ち上げられる花火だという思いに
変わりはないものの、中には生き延びる作品もあるのかな、と思っているところです。
連ドラでは「同窓会」が20年生き延びましたが、単発では「青い鳥ぱたぱた?」と
ふしぎなタイトルでNHKに作品を書いたことがあり、これは知る人ぞ知るという
たぐいの生き延び作品です。30年近い寿命を得ているかも。どういうものか、山田太一さんの作品だと思い込んでいる人が多いのですが。一度朝日新聞の記者が勘違いして、記事にそう書いたせいかもしれません。
「同窓会」では、怒涛のようにさまざな評価を得ましたが、お手紙も局宛てに多かったのです。
高齢の男性からの書簡が心に残りました。
当時ですから手書きです。
昔、可愛がっていた後輩がいて、その彼が自分の結婚式の前日に自ら命を断ち、それが
なぜなのか、ずっと心に重く残っていたのだそうですが、「同窓会」を見て、はじめて
後輩の気持ちに気づいた、と。結婚式には、その後輩にも招待状が行き、列席予定だった
のだそうですが、彼にとっては残酷な招待状だったのでしょう。
今どき、自らの命をかけて人を恋う人がいるでしょうか。
その後輩と旅した場所をひとり巡礼のようにめぐって、その後輩をしのびたい、とありました。
ご住所もなく、返信を期待しない長いお手紙でした。
作品に対してというより、後輩に向けてのお手紙であったのかもしれません。
お手紙をくださった方も、もうこの世を離れられているかもしれません。
あちらで、その後輩と再会なさっているでしょうか。
年輩の男性の手紙におもわず涙が出ました。
このドラマに代わるものは、生涯ないと断言できます。「同窓会」という作品は、これからも、ずっと、必ず人々の心に輝き続けることでしょう。
しかし、内容は女性が絡まないものが多いようです。
若い人は性別問わず、BLにハマる人もいるようです。
腐女子という言葉もずいぶん広がりました。
同窓会はそういった意味では違うジャンルのものですよね。
とても貴重だと思います。
BLはあれは表面上同性同士ではありますが、宝塚です。女性が男の姿で、女役と恋愛したりセックスしたりしている。
それはそれで、何となく理解はしています。
それと約束事で年上の「男」のほうが、タチで年下の美少年はウケであるというのがお約束ですね。
現実はもっと複雑多岐です。非常に細分化されている。
BLにかかわる若い女性編集者は「女のズリネタ」と表現していました。
まあそうでしょう。これも何となく解ります。
BLにおける男も少年も、実は男の肉体を持っていないので、性交の場面を読んでも、はぁ? と非現実的でその編集者に「この子、どういう直腸をしてるんだろう?」と素直に訊いたら、それが羞恥のツボだったようで、ズリネタとか平気で口にしていたくせに、身をよじって恥ずかしがって不思議でした。
ズリネタがOKで、直腸がNGワード? いや人の言語感覚は面白い。
直腸という言葉に喚起されてリアルなシーンを想像したのかもしれませんね。
ふだん、男同士の性交シーンなどそれこそ腐るほど読んでいるのに、いかにそれが妄想内の非現実にとどまって、リアルに描かれていないかということではないでしょうか。