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井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

「熱狂宣言」

2018年06月17日 | ドラマ

映画プロデユーサー、奥山和由さんと食事したのが
一昨夜のことです。

奥山さんは、イギリスの映画雑誌スクリーン ・インターナショナルの100周年記念号で日本人で唯一「世界の映画人実力者100人」の中に選ばれたお方です。

仕事の話ではなく、ただお会いしてみたく、
この間美輪明宏さんの芝居の時、舞台裏でお見かけしたのを
機に、お誘いしたのでした。

美輪さんの舞台の時を除けば、それまで2度ばかり過去にお目に
かかったことはあるのですが、二言三言交わしただけの間柄で
じっくりお話するのは初めてです。

直感通り、感性の合う方でわくわくするような2時間でした(お忙しい方で、
後がつかえていて2時間がリミットでした)

やんちゃな少年が、スーツを来てネクタイを締めています。

お土産にゴーフルと、それから秋公開の新作映画のDVDを頂戴しました。

食事の帰りにコンビニでカフェラテを手に入れ、公園のベンチに腰掛け
星も月もない夜空を仰ぎながら、ラテを飲みゴーフルを食べました。

奥山さんの新作映画はドキュメンタリーで、外食産業「ダイヤモンドダイニング」の
創業社長・松村厚久さんを追ったものです。

松村さんはパーキンソン病で、日々肉体が衰えていっている方。
わたくしの母と同病であることもあり、身につまされながら観たのでした。

https://www.nekkyo-sengen-movie.com/

 https://ja-jp.facebook.com/nekkyosengen.movie/

けれど深刻な闘病記ではありません。むしろ、笑い飛ばすごとき
ふらちな映画です。

 

時々パタンと仰向けに倒れ、また痛みにのたうちながら、しかし松村さんは人生を
熱狂的に駆け抜けて行きます、それも楽しみながら、遊びながら、お洒落しながら。

心無い言葉を浴びせかけられながら、苦痛にうめきながら「私は、運がいい」と
言い切るそのまなざしは澄んで穏やかで、そして何とも色っぽいのです。

感想を奥山さんにSMSで送ったら、素晴らしいので映画の宣伝サイトに載せさせてください、ということでした。そのうち、私のレビューも掲載されるのではないでしょうか。

 

・・・・・この文章を記してから、奥山さんとは感性が合うし、ご一緒に何か
出来ないかな・・・・とぼんやり薄暗いベランダで考えていたら、脳波が
アルファ波になっていたようで、自らが放つ「気」がゆらゆらと薄白く
身体の周りに立ち込めるのが見えて、気の可視化はたぶん十数年ぶり、
もう一つ別の世界が、この浮世と重なってあることを忘れないように
したい・・・・と、そんならちもない話でした。

誤変換他、後ほど

 

 


必殺の美学

2018年06月09日 | ドラマ

BSで「必殺仕事人」だか「仕置人」だか、再放送をやっていて
画面が長方形ではなく正方形に近いので、相当古いのでしょう。

何気なく見始めたら、これが面白くてのめり込みました。
脚本、監督、役者と揃っていたら画面の大きさは
関係ないというのが持論で、だから映画は映画館で
見るべしという意見は私には説得力がないのですが、
つまらない映画は画面も小さく弱々しく感じます。

それにしても藤田まことさん、着物がこれほど身体に
なじんでいらっしゃる方だったことに、初めて
気が付きました。
昔、文部省(文科相)のある賞をわたくしが
受賞したおり、藤田さんも何かの部門で受賞、
会場でお見かけしました。
歌の部門では坂本冬美さんがいた、そんな会場で
文部大臣はじめ、政治家の人々も多く、たぶん
これをきっかけに、初めてわたくしは総理官邸内に
足を踏み入れた、と思います。

必殺の再放送には、村上弘明くんも出ていて、
彼とは、新人の頃しじゅう会っていてサンフランシスコ、ニューヨーク、
ロタ島、サイパンと二人で旅もしましたが、今見ると目力の
あることに驚かされます。
彼はいくつになったのだか・・・・久しく会っていません。

必殺の様式美と、突拍子もない設定をいつも
たまたま見かけるたびに、面白いと思います。
文芸ものと共に時代劇も、気息奄々状態ですが
引き継ぐ人たちはいるのでしょうか。
所作一つ、衣装一つ、せりふ一つをとっても
約束事の世界です。

 

誤変換他、後ほど。

 


白洲迅の「シラノ・ド・ベルジュラック」

2018年05月22日 | ドラマ

ジンジンこと白洲迅くんが出ている「シラノ・ド・ベルジュラック」を観てきた。

エドモン・ロスタンが書いた作品で17世紀のフランスを舞台にした戯曲。剣の達人で詩人のシラノは凛々しい男の中の男だが、自分の醜さを恥じていて愛する従妹ロクサーヌに本心を伝えられない。詩を愛するロクサーヌは、美しい若者クリスチャンと惹かれあう。ふたりから信頼されるシラノは恋の仲裁役となり、語彙も詩心もなく愛を表現できないクリスチャンに力を貸し、彼からロクサーヌへ渡す手紙や語る言葉に、自分の思いを託すという西欧版の「忍ぶ恋」。

鼻が巨大なシラノは、いくらか「美女と野獣」の野獣のポジションでもある。

ジンジンのクリスチャンに、黒木瞳さんのロクサーヌ、シラノは「おっさんずラブ」で話題の
吉田鋼太郎さん。

半世紀前の文学座が上演した作品の余りのできの良さに、その後のシラノは観たくないかも
しれない、ということで逡巡していたのだが、チケットを取ってくださった方がいて
出かけた。

古典として文学座が上演していたのに比べ、若者言葉を散りばめ部分でミュージカル仕立てにして
現代版シラノも、意想外に面白かった。

ジンジンは、「あすきみ」でも最終話に向けどんどん進化していたが、シラノは
驚くほど長足の進歩。セリフも動きも。

ジンジンとは楽屋で会ったが、更に花が添いオーラが増してきたように思う。

 

誤変換他、後ほど。


大杉漣さんと拙作「つま恋」

2018年05月08日 | ドラマ

NHKから電話。

大杉漣さんにご出演頂いた拙作(原作・脚本)「つま恋」を一部だか全部だか
オンエアしたい由。

というわけで、大杉さんが私のブログのコメント欄に書き入れていた頃のことをふいに
思い出したりした。

「つま恋」は地名ではなく、夫(つま)や妻を恋い慕う意であり、鹿などが
伴侶を求めて呼ぶさまにも使い、確か私は万葉か何かの歌集に
「つま恋」の一分野があることから、名付けた。

若年性アルツハイマーの妻が失踪、それを追い求めて夫が訪れる土地が
原作ではインドとしたが、映像のほうではセキュリテイの観点からだったと思うが
ネパールにしてくれ、という要請で私も急遽、ネパールに取材に飛んだ。

そこで初めて、川岸で遺体を焼く所を見た。組み上げた薪から、両足がにょっきり
突き出ていたが、淡々とした光景だった。
近くには、次に焼く御遺体がごろんと横たわっていた。
空気が違うせいか、焼いている間も臭いはなかった。
魂の抜け出した肉体は、単なる肉体で風景の一部になっていて、禍々しさは
微塵もなかった。部屋に置けば、また印象が変わるのかもしれない。
抜けるような青空のもと、ただ死は単なる事実として、淡々とそこにあった。
死を仰々しくしたくない。

王族も同じく河べりで焼くのだが、庶民よりはやや上流にあった。それだけの
違い。

王族は知らぬが、庶民は仰々しい葬式もなければたぶん戒名もないと思う。
焼いたあとの灰を箒で河にぱっぱっと掃いて棄てる。いや、棄てるは
語弊があるかもしれない。聖なるガンジスに連なる河に「戻す」のだろう。

そのすがすがしさに、打たれた。私は自分の死後にあれこれ指示するようなことは
しないけれど、葬儀は不要、戒名も要らない。ということだけは伝えておこうと思う。
墓も要らぬが、そんな「わがまま」を言い残すと遺されたほうが困惑しよう。

今日という一日が、ひょっとして最後かもしれぬと、腹をくくり淡々と真剣に
生きよう。いつも書いているが、私にとって死はこの世からのめでたい卒業なのであり、
とてもとても楽しみ。指折り数えて待ちながら、今日という日を精一杯。

といって、親しい人の死には悲しみが伴うのだが。だがしばらく会えなくなるのが寂しいだけで、
まったき消滅とは思ってはいない。

またね。いつか・どこかで。

 

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面白い映画を2本、見ました

2018年04月07日 | ドラマ

映画を1日に2本続けて見ました。

「チャーチル」と「坂道のアポロン」です。

前者は、ナチスドイツの台頭を背景に当時のイギリスの政界と、王室の様子など
フィクションではありますが史実は踏まえての描写なので、歴史の一端を学べるという意味でも面白いです。
主演の俳優はアカデミー賞の主演男優賞を確か貰ったかと思いますが、見事です。

不勉強でつまびらかには、知らないのですがチャーチルという人がとりあえず日本は好きらしかったのに、日本人病的ヘイターのルーズベルトと組んだのも外交上の身過ぎ世過ぎだったでしょうか。

畳み掛けるような緊迫したシーンが続き、飽きさせません。

「坂道のアポロン」は、若者会話の収集のつもりで、退屈覚悟で見たのですが
これがなかなかの青春映画。技術的に学ぶべきところさえ、2.3箇所もありました。

アポロン役の中川大志という役者(19歳らしいです)が、これから出てくるかもしれません。

 

拙作をローマの舞台にかけるところからフェイスブックに載せるので
短い言葉をくれと、言って来ました。

Kindly, in our Official Facebook Page, I would like to announce that Mr. Mann Izawa will be in the stalls during the event.


It would be a welcome kindness if Mr. Izawa sent a comment about it, something like "what it feels like to come to Rome to see his "Georgie" in the theater"

 

ということらしいですが、コメント欄にコメントを日本語で書いておきました。翻訳をお願いしつつ。

たぶん更にイタリア語に翻訳されるのだろうし、私の拙い英語でもいいのですが、何とも
それを書くのが億劫で・・・・。(翻訳 頂戴しました)

カーテンコールでステージに上げられるかも知れないということで・・・・・挨拶もどうしたものかと考えあぐねています。

 

https://www.georgieilmusical.com/

 

 

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