ひとりで3役をこなす わたし…

発達障害児(高機能自閉症・アスペルガー症候群)+ADHDの母親であり、 妻であり、でもその前に私は私です…

高機能広汎性発達障害の告知

2005-06-01 13:22:32 | 本人への告知
hoku は自分の高機能広汎性発達障害のことを
漠然と知っています。

それは、療育病院に通っている時に
「ね~。なんでこんなとこくるの?」とhokuが聞いてきたのです。
思わず、言葉が詰まりました…。
でも、ここでごまかしたって hokuには一生付き合っていかなければ
ならない障碍なのだから、おおまかに話しました。

療育病院には肢体不自由児の方も多くいて、診察の待合室、OTの時間など
よく目にしていたのもあって「どうして ぼくはここに来るの?」と
思っていたのかもしれない。
その時に、
「世の中には色々な人がいるよね。
 手がなくて不自由でも一生懸命先生と練習してブランコに乗ってたよね。」
「うん。ちゃんと1人で乗れたんだよ。」
「そうだね。足が悪い人も一生懸命 自分で歩く練習してたよね?
 みんな 出来ない所があっても ここ(療育病院)に来て
 先生達と練習して、1人で出来る様に頑張っているんだよ。」
「うん。hoku も○○さん(OTの担当の人)と頑張ってるよね?」
「そうだよね。hoku もミニカーやプラレールが綺麗にならんでるのを
 触られたら、イヤァ~!って騒いで泣き出しちゃうよね?」
「うん。」
「普通のお友達はそんなことでは泣かないんだよ。
 hoku はみんなとちょっとだけ出来ない事が多いから
 ここに来て出来る様に練習してるんだよ。」
「そっかぁ~

こんな話でよかったのかと考えましたが、
hoku の心にはすんなり受け止めてもらえたようで
それからは 一度も「どうしてこんなとこくるの?」と聞くことはありません。
今では 自分を理解してくれる場所と認識している様な所もあり
大嫌いな注射も普通に受けられるし、
(今までは大人が3人がかりで羽交い絞めにしないと打てなかった)
歯もちゃんとおとなしくして診てもらえます。

おばさんから頂いた
ぼくのアスペルガ-症候群~もっと知ってよぼくらのことを~を読んであげたら
目からうろこ…ってかんじで
「え~ hoku とおなじだよ~。
 地下の御飯買うとこ(デパ地下)に行く時、ドキドキ緊張して
 ドアが開くとスゴイ音が大きくて嫌なんだ~。」
わたしも hoku がそんなことを感じていたなんて思ってもいなかったのでびっくりでした。
他にも、食べるのが苦痛っていう内容が書いてあったときも
「そうそう!そうなんだよ!」とかなり嬉しそうなhoku。
「この子もhokuと同じ病気なんだね~。」と自然と言っていました。
診断名などは 話してませんが、自分はちょっと人とは違う というのは
わかっていると思います。
告知じゃなくて 自然にわかってくれるのが 一番の様な気がします。


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