映画:インモータルズ -神々の戦い-

2011年12月01日 | 映画・本
ちょいと 前置き…

今年は少々仕事に追われていたので― ほとんど映画館に行けなかった。
『観たいなぁ~』って思う作品もあったけど、
映画館で爆睡(ちなみに黒鳥)する事もあって… 個人的に控えておりました。


少しばかり余裕が出てきたので、『慣らしにB級でも』と思って観たのか…




インモータルズ -神々の戦い-



2011年 アメリカ 
監督:ターセム・シン 出演:ヘンリー・カヴィル、ルーク・エバンス、フリーダ・ピント、ジョン・ハート、ミッキー・ローク


映画監督… と云うより、奇抜で芸術的映像作家ってカンジのターセム・シン(インド人)。
ザ セル落下の王国の難易度に比べれば―
毎度ながらテンポは悪いけど、それなりに内容が理解できるだろう?って感が漂っていますね。 

それと、衣装デザインの石岡瑛子さん、
いつも奇を狙った衣装ばかりはなんだけど、今回は 限りなくマンガちっくで こやぶん的には意表を突かれたざんす。

原題のImmortals… 直訳すると不死の人々って意味だけど、 
ギリシャ神話の神々を表す事もあるので、あながち 邦題の「神々の」は誤訳でもないかも?
Immortalsって言葉を踏まえて、”mortals”って単語を劇中使われていますが、意味は 寿命のある者となります。
台詞をよ~く聞けば お題の深~い意味合いがつかめると― こやぶんは思う。

さて お題は立派でございますが、内容はB級です(断言出来ます)


元素記号のチタンの由来だからなのでしょうか?
タイタン族(岩波文庫風だとチィタン族)は まるでショッカー。

金ピカ衣装のオリンポスの神々の皆さん、
戦隊モノか白波五人男バリの決めポースはあったけど、意外なぐらいに弱い。

神々の皆さん物理的攻撃は得意なんだけけど― 必殺技がない?
例えばゼウス、稲妻をあやつれるのに、何故かムチを愛用… こやぶんには解らない。

ちなみに神々のみなさんは、最後にちょろっと戦うだけで見せ場はあまりない(予告編比)

予知能力がある巫女(オラクル)、あっという間にすぐに主人公に抱かれて― 能力消失?

なんか凄い弓矢の、エピロスの弓― 大変安っぽい仕上がりで尻切れトンボ的扱い。

極悪非道のハイペリオン演じるM・ロークは素晴らしかったけど… 
熱演以上に印象に残ったのは― 蟹爪が付いたカブトだったです。


とりあえず ギリシャ神話に基づいた背景や舞台設定なんだんけど― 
こやぶんには 友人がハマった聖戦士星矢を彷彿させられたので、斬新さ? まったくなし。
 余談ですが… アメリカではアニメ聖戦士星矢で訴訟ザタになってましたね。

意味不明なながらも ギリシャ神話(岩波文庫)に挑戦した実績のあるこやぶん、
少しばかしの知識はありますが、この作品 全く不要でございます(要は完全オリジナル)。

それでも 製作者の皆さんにはギリシャ神話の敬意はあったようで―
主人公の母親を葬むる為に神殿内の迷路に入る場面は、アリアドネの糸をパくってますね。

こやぶん評価  「正義は悪に勝つ」と言う先入観が、残酷な内容にカンジさせるのかも?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿