映画:やわらかい手

2008年02月27日 | 映画・本
やわらかい手 2006年 英、仏、独、ベルギー、ルクセンブルク


監督:サム・ガルバルスキ 出演:マリアンヌ・フェイスフル、ミキ・マノイロヴィッチ

マリアンヌ・フェイスフル… と云えば「あの胸にもういちど」、
ルパン3世の峰不二子のモデルになったと言われた、60年代のポップアイコン。
重度のドラック中毒やホームレス寸前生活などを経て復活されましたが…
昔の面影は何処へ?
まるで、英国版和泉雅子さんのごとくの変貌に、こやぶん驚きです

さて この作品のあらすじを語るのは至難の業なので、解説文を引用しつつ…
孫が命の危機の難病だけど、オーストラリアで新治療を受けさせてやりたいが、
渡航費・滞在費がない(治療は無料)
今までに 孫の医療費捻出の為― 家も売り払い、ローンも組めず、
途方にくれたマギーが見つけた仕事は―
(解説文から引用)
ソーホーで見つけた「接客募集」の張り紙に思わず飛びついたが、
なんとそこは壁の穴越しに手で男性を絶頂へと導くという風俗店。
マギーは驚いて逃げ出すのだった。
しかし、残された道はない。
覚悟を決めて仕事を始めてみると瞬く間に、穴の前に長蛇の列。
なんと彼女は、ゴッド・ハンドの持ち主だったのだ!
― てな訳です。
ちなみに、風俗を扱っているけど、偏見を持たずに観られる作品ですよ。

「情けは人の為ならず」のことわざのごとく、
孫の為に、孫の回復を願い行動し、
戸惑いや葛藤を如何に乗り越え(地味ではありますが丁寧に描いて)、
奮闘する姿は… 何の取り柄のない初老の主婦から実に強い女性に変えさせる。
(M・フェイスフル自身の経験から滲みでたモノなんだろうか?)
「母は強し、祖母はもっと強かった!」って事なんでしょうね。

ラストも良い。
孫に病気治療の機会を与え、
マギー自身も幸せを見事に掴み取る(と想像できる終わり方…)。
邦題は「やわらかい手」だけど
「やさしい手」って勝手に変えてしまうぐらいに、
粗筋とは違う感想を残す、その裏切られ方は心地よいものでした。
(ちなみに、原題は”IRINA PALM(イリーナの手のひら)”ですよ)

こやぶん評価:(レンタルでも良いので、観るべし)





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