たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

(1)五頭山(新潟)思い出の山

2023年05月04日 | 心に残る思い出の山

久し振りに思い出山行を綴りたいと思います。本日は2002年4月に登った五頭山です。五頭山は912・5mと低山では有りますが名前の通り5つの嶺で形成されている為アップダウンは否めません。

 

関越道より懐かしの八海山

五頭温泉郷の一つ出湯温泉。先ず明日泊まる宿の下見にと車を停めると暇そうにお喋りしている主婦の姿。廊下の椅子にずり落ちそうな格好で煙草をふかしている女将の姿。何だか閑古鳥が鳴いていそうなそんな旅館街だ。                 立派な構えだか蜘蛛の巣が張り障子は破けもう何年もそのまんまといった角屋の裏手に廻ると清廣館と言うレトロな感じの宿が目に留まった。「ここにしよう」と宿泊手続きを済ませ登山口へ。

  

暗くなるにつれ風が酷くなり断続的に襲い掛かる突風は恐ろしいほど車を揺らす。車ごと吹き飛ばされてしまうのではないかと思ったら目が冴えてしまって中々寝付けない。

目覚めると未だ風は有るものの車を揺らす程の強風は去った。カキドオシ咲く川沿いの道から木橋を渡った地点が1合目。杉の大木が林立する林を抜けると道は一変、苦しい急登となった。苦しいが休む場所はない、喘ぎ登って4合目。ここから烏帽子岩は15分程の距離だ。なら行ってしまおうかと写真だけ撮り山腹道を登る。傾斜が増し足元に花崗岩の屑が散らばって歩きにくい事この上ない(↓)

 

突然、前方が開け五合目・烏帽子岩に到着。展望は申し分ない所だが不透明に煙る春の大気に遠望はきかない。それでも急激的な変化に気を良くしザックを下ろして、ここで初めての休憩。側に相馬御風の歌碑を見つけた『ひややけき 霧に濡れつつ穂すすきの さやくさかちに我もぬれたり』

 

 

程よい尾根路には、綻び始めたアブラチャンの黄色が美しい。ツバキやミツバツツジも所々に見られ長閑な春山を満喫しつつ歩けば何時しか鼻歌が。四の峰の近道を途中で左折し五の峰の急登に挑む。

 

 

広々とした五ノ峰は障害物なしの展望峰で光の散乱した中に蛇行しながら日本海に注ぐ阿賀野川が見え春霞の先には佐渡ヶ島が薄っすらと確認される。目を陸に戻せば弥彦山が大きく、その奥にミスミソウで一躍有名になった角田山が山裾を海に落としていた。     「そろそろ行くか」の声に未練がましくしぶしぶ立ち上がり峰伝いに四の峰に向かった。

大分、雪が深い。この時期、登山者は五の峰を割愛して四の峰に直行してしまうのだろうか。踏み跡一つ無かった。 続きますのでコメントはお休み致します。


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