続き
あちこち寄り道して漸く計画の第二ポイント爪木崎に到着。水仙標識を頼りに遊歩道を30分程ほど歩いて前方に海が見えてきたが花が一向に姿を見せない。広々とした草原で4人の女性を見かけたので尋ねると「あの灯台がある所よ」と教えてくれた。此処から歩いて優に30分はかかりそうだ、いや、それ以上かも。
遠くに見えていた灯台が徐々に大きくなって、やがて駐車場に着いた。とんだ遠回りをしてしまったが楽をしたら海沿いのあの気持ち良さは味わえなかった訳だから決して無駄では無かったというもの。
花園を抜けると目の前に青海原になだれ落ちる様に群生する水仙。甘い香りが辺り一帯に漂っていた
次に向かったのはハリス記念館が併設している玉泉寺
1856年、ハリスはサンジャシント号(黒船)を離れ玉泉寺に入り米国総領事館を開設したのである。近くには領事館員の食料の為の屠殺場跡や乗員達の墓地もある。ここに唐人お吉の悲劇が生まれた事は余りにも有名な話だ。
玉泉寺
車窓よりループ橋
深い谷には白梅・紅梅が美しい
大滝(おおだる) 途中、点在する岩風呂を右に見ながら階段を下って行くと爆音高く落下する大滝(幅7m・高さ30m)が姿を現す。手前には岩風呂が在り入浴客の姿も有った。
道を間違え山中を走っていた時に見つけた広大な山葵園
♬ 紅色のともしびに かざす扇 舞姿 細い指の懐かしさ
川端康成の小説踊り子のブロンズ像と踊り子のモデルと言われる伊藤初代さん。左は言わずと知れた川端康成氏(ネットよりお借りしました)
旅の最後は浄蓮の滝、駐車場からかなり下らないと見られない幅7m 高さ25m 日本の滝100選の一つだ。浄蓮の滝とは滝の左に浄蓮寺が有った事からそう呼ばれる様になったのだとか。仙境に相応しい幻想的な姿だった。柱状節理も美しい。