『 水戸偕楽園の流し雛 』
須田 孝雄さん 撮影
私は数年間水戸に転勤で住んだことがあるが、偕楽園の梅は何回か楽しんだけれど
この流し雛は知らなかった。
さて、「金色夜叉」の宮さんは「貫一さん、人間はなぜ死ぬのでしょう、千年も
万年も……」と悩んだようだが、今の私は「宮さん、人間は何故老いるのでしょう」
と悩んでいる。
生物学者に言わせると、老いという期間のあるのは人間だけだそうだ。
野生動物の世界では、老いて弱ったりしていると、小動物では他の餌になり、大きな
動物では餌を十分に取れなくなり、共に生きてはいけないので老いという現象がない
のだそうだ。
さらに学者曰く「細胞の代謝が低下し、細胞分裂が著しく遅くなり、DNAが経年で
傷ついて来ると全身の機能が外部も内部も衰えてくる現象、これを老化という」と定義
している。
つまり今迄の古くなった細胞が無くなったり、代わりに新しい細胞が入れ替わったり、
さらに分裂したりして減ったり増えたりしていることになる。
増えている場合は成長し、減る場合とか或いは古い細胞が増える(代謝が弱くなって)と
全身が老化していくということのようだ。
この状態が、今、私が体験している真っ最中の老いというもののメカニズムとか正体らしい。
何やら分かったような、ピンとこないような感じでもあり、自分の体内でそんなことが起こって
いるのかと実感できない。
その細胞分裂を促す方法が、適度な運動、良い睡眠、良い栄養、禁酒禁煙、そして人との触れ合い、
共同作業とか、趣味とか人との会話とか笑うとかの刺激が最も良いこととなるらしい……。
だからピンポンは止められないなぁ。