「ねえ亜美ちゃん、ちょっと打ち合わせしておきたいことがあるんだけど」
「え、どうしたの美奈子ちゃん?」
「ラジオの件なんだけど…いけない美少女放送局の」
「お天気交通情報?打ち合わせも何も、あれって用意された原稿を読めばいいだけなんじゃ…お天気も交通情報も私たちがどうこうできるものじゃないし」
「でも、それじゃオチがないじゃない」
「おち?」
「最初の放送だって、あたしと亜美ちゃんが喧嘩して、結局レイちゃんと衛さんが乱入してちゅどーんってなっててんやわんやでわやくちゃでぱーん!でうやむやになって終わっちゃったじゃないの。あれなに?レイちゃん、番組乗っ取り?」
「あの終わり方は番組として確かにめちゃくちゃだったとは思うけど…でも」
「でも?」
「お天気交通情報って、要するにお天気と交通の情報を聞いてくれている人たちに伝えればいいだけの話でしょう?」
「だけって…亜美ちゃんそれは聞き捨てならないわ。お天気交通情報をなめちゃいけないわよ。ただ伝えるだけなんて、そんな…この仕事を軽んじた発言だわ!」
「そんな…私は別にお天気交通情報を軽んじているわけじゃなくて…お天気交通情報に果たしてオチが必要かと…」
「いるのよ!」
「…なぜ?」
「なぜもなにも!あたしと亜美ちゃんのコーナーだったのにレイちゃんにラストをかっさらわれたことが許せないのよ!」
「…要するに、私と美奈子ちゃんでオチが出来れば満足できると?」
「そのとーりっ」
「それは…まあ、気持ちは分かるけど…」
「でしょ?亜美ちゃんも他の人にオチ取られたら悔しいでしょ?素直になりなさいよ」
「意地は張ってないわ。でも、確かに、それなら私と美奈子ちゃんで念入りに打ち合わせをすることが必要ね」
「でしょでしょ?で、亜美ちゃん、何か案ある?」
「えっ…いきなり言われてもいきなり浮かんだりはしないわ。美奈子ちゃんは、何か案ないの?」
「それがないのよねぇ」
「えっ…案があるから言ってきたんじゃ」
「ないから意見を求めてるのよぉ。亜美ちゃん、頑張ってそのIQ300フルスロットルで何かアイデア出して」
「そんなこと言われても……そもそも、お天気交通情報でいったいどんなオチができるのかしら?」
「それが問題なのよねぇ」
「料理番組や占い番組や歌番組と違って…正確な事実をありのまま伝えなきゃいけない娯楽性が少ない番組という点で…オチを作るのは確かにほかの番組よりはるかに難易度が高いわ…」
「うーん…」
「なあ、言っていい?」
「え?まこちゃん?」
「どうしたの、まこちゃんはお天気交通情報コーナー関係ないでしょ?」
「いや、二人で難しい顔して考えてるから、よかったらあたしにアイデアがあるんだけど。アイデアっていうか、完全にオチなんだけど」
「え、なになに?」
「実は、ふたりじゃなくてあたしがリアルお天気お姉さんだったっていう現実が最大のオチなんじゃないのかな」
「(゜Д゜)」
「(゜Д゜)」
「亜美ちゃん…この完全な敗北感ってどうやったら拭い去れるの…ブワッ」
「もう諦めて素直に祝福してあげましょう…」
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安座間さんズムサタ卒業記念にお天気お姉さんネタ。これからの土曜朝は何を楽しみにしていいのかわかりません…ウッウッ
無印カセコレの美奈亜美、キャラかぶってるせいかなんとなく仲が悪そうで笑えます。そんな二人が二年後公式でBLやっちゃう成長ぶりが尚更笑える。
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