プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

プール開き

2016-06-27 23:59:54 | 小ネタ








「あっ亜美ちゃん!ちょっと!相談に乗って!」
「ど、どうしたの美奈、急に・・・な、なにかあったの?」
「あのっ・・・実は、まこちゃんの寝顔を写真に収めたんだけど」
「・・・ちょっと待って、いつどういう状況でそういうことになってるの。まさか・・・いっしょに寝たの?」
「あっ珍しく妬いてくれてるのうれしい!でも違うの!朝うちのクラス水泳だったから、まこちゃんくたびれちゃったっぽくて、さっき珍しく声かけても起きないレベルまで寝てたから、寝顔フォーカスしてレイちゃんに送ってあげようと思って・・・」
「それは・・・隠し撮りじゃ・・・」
「いや、いちおう送る前にまこちゃんには聞くつもりだったわよ?でも、かわいい顔してたし、学校のまこちゃんをレイちゃんは知らないから、あたしはただレイちゃんが喜ぶかなって思ったのよ!」
「・・・なら、まこちゃんがいいなら、その写真私にも送って」
「妬いたと思ったらなにその手のひら返し!?なんでまこちゃんの寝顔の写真を亜美ちゃんが欲しがるのよ!?ホワイ!?」
「べ、別に変な意味じゃないのよ?私だってずっとまこちゃんとクラスが違うままだから、あんまりクラスでのまこちゃんを知らないし・・・寝顔は・・・その・・・寝てる猫の写真を見てかわいいなって思うとか、そんな感じで」
「変な意味じゃないってわざわざ言うあたりあやしいわぁ!そんな、寝顔の写真が欲しいならむしろあたしのを送ってあげるわよ!亜美ちゃんが望むならあたしネコにもなるし!」
「猫になるのくだりはよくわからないけど、ともかくそれはいいわ」
「だからなぜなの!?なぜまこちゃんがよくてあたしはいらないの!?」
「美奈の寝顔は・・・さんざん見てるし・・・主にお勉強会で・・・」
「うっベッドでなくてお勉強会なあたり胸が痛い・・・いろんな意味で痛い・・・」
「ところで美奈、相談って・・・まこちゃんの写真のことでいいの?」
「そ、そうなの!実はまこちゃんの写真なんだけど、これ見て!」
「美奈・・・これ・・・えっ・・・まこちゃんの写真?」
「そうなのよ。最初はぶれかなにかかと思って何度か撮り直ししたんだけど、なんでかまこちゃんの周り変な黒い影が映ってぶれぶれでまこちゃん本人がはっきり見えなくて・・・」
「確かに変ね・・・」
「やっぱり?もしかしたら機械の問題かなって思って、まず亜美ちゃんに相談しようと思ったんだけど・・・」
「ちょっと携帯を借りていいかしら。美奈が使っていてほかにおかしくなっているとか、ある?」
「いや。特に故障とか、あたしが使ってる限りでは感じなかった・・・それに、正直、まこちゃん以外の写真はきれいに撮れたから、変な撮影設定にしてるわけでもないし」
「そう・・・私が見ても、機械や機能的な問題によるぶれやもやには見えないわ・・・光や影が入り込んだとも考えにくいし・・・帯電体質によるものでもなさそうだし・・・ポケコンで携帯をスキャンしてみたけど、機械的な問題は検知できないみたい」
「うう、やっぱり?じゃあこれ・・・」
「ええ、私より、レイちゃんに相談するべき事案ね。美奈、ちなみに、このこと、まこちゃんには」
「言ってないわよ!レイちゃんに相談するより前に、亜美ちゃんに聞いて原因がわかればいいなと思ってたけど・・・」
「・・・ごめんなさい、これは私では解決できなさそう」
「・・・なら、放課後、あたしちょっとレイちゃんに見てもらうわ」
「わかったわ。まこちゃんには原因がわかるまで秘密にしてましょう。放課後は私がまこちゃん見てるから、美奈、お願い」










「レイちゃん!よかった帰ってきた。待ってたのよ。ちょうど連絡入れようと」
「・・・美奈?えっ、今日集合あったかしら」
「いや、集合じゃないけど、ちょっとレイちゃんに用事がっ・・・授業時間に連絡するのは迷惑って亜美ちゃんに言われてたから放課後まで待ってたけど、あの、わりと緊急事態かも」
「なにかあったの?」
「あの、今日あたしまこちゃんの写真撮ったの!そしたら変な影というか、もやというか、とにかく黒いのが写って・・・まこちゃんの姿がはっきり見えなくて・・・レイちゃんこれって」
「・・・ああ、それなら問題ないわ」
「なにかに憑りつかれてるかもしれないから、とにかく写真見て・・・・・・って、問題ないって?」
「黒いだけで悪いものじゃないわ。写真がぶれるくらいしか害がないから放っといてもいいわよ」
「えっ・・・レイちゃんこんなちょろっと見ただけでわかるものなの」
「・・・・・・まあ。とにかく、心配はいらないわ」
「ええー・・・そんな、まこちゃん本人のことも見てないのに、いくら巫女さんだからってそんなことまでわかっちゃうの?」
「どうでもいいでしょ、問題ないんだから」
「・・・あの、レイちゃん、嘘ついてない?」
「・・・どうして」
「だってまこちゃんになにかあったらって一番心配するのはレイちゃんでしょ?なのにそんな・・・もしかして、実はあたしたちにも知らせられないくらい悪いのが憑いてるんじゃないの!?だからそんなこと言ってあたしたちに知らせないようにしてるんじゃ」
「・・・だから、問題ないって」
「・・・ねえレイちゃん、そんな、問題ないって言葉だけじゃ納得できないわ。レイちゃんのことはちゃんと信じるから、根拠を聞かせて。悪いものじゃないと言っても、やっぱりなにか憑いてるんじゃ・・・」
「・・・まあ、憑いてはいるわね。でも、悪霊じゃなくて守護霊の類よ。大した力はないけど」
「こ、こんな禍々しく写ってるのが守護霊?真っ黒なのに?嘘でしょ?」
「だから、まことじゃなくて、対まことに禍々しいのよ。だから隠し撮り防止くらいにはなったんでしょ。まこと、今日水泳の授業あるっていうから・・・」
「えっ・・・隠し撮り防止専門守護霊がまこちゃんに・・・ピンポイントすぎてすごいのかしょぼいのかわかんない」
「だから問題ないわ。いつまでも憑いてるわけじゃないし」
「ちょっと待って、なんで学校違うのにレイちゃん水泳あったって知ってるのよ」
「・・・いいでしょ知ってたって」
「さっきからレイちゃんあやしいんですけど!?なんで水泳あったって知ってるの!?なんでまこちゃんだいじょうぶだって言えるの!?なんでいつまでも憑いてないってわかるの!?吐いて!レイちゃん吐いて!」
「・・・・・・大したことないから言わなかっただけで、昨日まことがうちに泊まってたから、水泳あるとはそのとき言ってて」
「・・・で?」
「うち、女子校でしょ。忍び込んで水泳の授業隠し撮りしようとするバカも多いのよ」
「へ?急に女子校の話?なんで?」
「だから、そういうときは私個人でも防衛してて、レンズぶれさせるくらいの霊は憑かせられるから・・・」
「レイちゃん・・・そんなハイスペックだったの・・・じゃあまこちゃんの写真がこうなってるのってまさかレイちゃんの仕業なの・・・」
「べつに・・・夏しかやらない技で今年初めてだったから、ちゃんと効果があるか練習を兼ねてちょっとまことに協力してもらった、それだけよ」
「いや単にまこちゃん心配なだけでしょなにその斬新なツンデレ!?レイちゃんがもはや守護レイだからねそれ!」










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 まこちゃんのスク水はきっとビキニよりやらしい。
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