プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

団地のある日

2015-12-21 23:59:58 | 小ネタ






 リーマンと妻の役割を入れ替えてみました。




「と、いうわけで、日頃多忙な亜美ちゃんに代わって、今日はあたしが会社に行きまーす」
「(不安ね・・・)」
「えっと定期券持って書類持ってお弁当持って・・・あと忘れ物ないかしら」
「(心配だわ・・・)」
「亜美ちゃん?」
「あ、必要なものはちゃんと用意しておいたから。あなたが帰る頃はお食事とお風呂の用意して待っているわね」
「ありがとー!亜美ちゃんしっかりしてるし、団地妻も向いてるんじゃない?亜美ちゃんが家にいてくれたら安心だわー」
「・・・私が勤める勤めないはともかく、美奈、いい?会社でわからないことがあったら誰でもいいからわかるまで聞いてね。あと、お願いだから変なことしないでね」
「変なことってなに?もう、心配性なんだから。亜美ちゃんは。ちゃんとお勤めして帰ってくるわよ」
「(機械を壊したり取引先を怒らせたりしないといいけど・・・)」
「あとは着替えるだけねー。あ、でも亜美ちゃん、どうしよう」
「どうしたの?」
「よく考えたら、あたし、ネクタイの絞め方知らないわー」
「あ、そういえば・・・そうね。美奈はする機会が今までなかったものね。じゃあ、教えるわね」
「いや、やりかたさえ知ってれば、毎朝亜美ちゃんのネクタイを選んで締めてあげるとか、やってみたかったのよ?亜美ちゃんがやらせてくれなかっただけで」
「美奈にひも状のものを持たせて襟元に巻いてもらうなんて、それは危険な気がして・・・」
「なんで危険なのよ!?お仕事行く人のネクタイ絞めてあげるとか、ラブラブ行為もいいとこじゃないの」
「いえ・・・遠慮するわ。ほんとに。ほんとに」
「ほんとにって二回言わなくてもいいじゃない。そこまで真顔で拒否されると・・・まあいいわ。どっちにしても今日は亜美ちゃんがネクタイ絞めてくれるんだもんねー。それはそれでラブラブ行為だもんねー」
「あ、それなんだけど、私がネクタイを絞めてあげることはできるけど、それじゃいつまで経っても覚えないでしょう?だから、絞め方を教えるから、ちゃんと覚えてね」
「ええー、やってくれないの」
「自分の力でやらないとお勉強にならないでしょう。ちゃんと覚えるまで手伝うから」
「あーはいはい。まあ、それでこそ亜美ちゃんよね。でも、やっぱり最初はやってほしいわ。口で言われてもたぶんわからないから、手順を一から見たいの」
「そう・・・ね。それはそうね。じゃあ、説明しながらやってあげるから」
「やったー」
「じゃあ、まず、ネクタイを用意して」
「(亜美ちゃんが真正面で至近距離で・・・うまくいけば抱きしめてちゅーに持ち込める案件ね、これ・・・)」
「襟は立てといた方がいいわ。で、まず首のところにかけて・・・」
「って、あれ?亜美ちゃん」
「なに?」
「なんで背後に回るのよ。正面からじゃないの?」
「正面からやったら覚えにくいかと・・・後ろからゆっくり巻いていくから、自分の向きでこういう手順なんだって見てて欲しいの」
「ええーまったくこういうときもガードがかた・・・あ、お・・・お」
「裏表に気をつけてここをクロスさせて、こう巻いて・・・・・・美奈、ちゃんと聞いてる?」
「あ、うん、聞いてはいるけど・・・せせせ背中にあみちゃんのカルビのあたりの部分があたってわひゃひゃひゃ」
「カルビって・・・あばら・・・・・・っ、美奈!!」
「ああっ、離れないで・・・でも首は絞めないで亜美ちゃ・・・ぐるじい・・・おっぱいははなれたのにくびはしめてるってなんでそんなきようなのうげげ」
「み、美奈が急に変なこと言うから・・・!」
「だってカルビ・・・!カルビが・・・!レアだから・・・!」
「・・・そんなにカルビがいいなら、夕飯は焼き肉にするわ。カルビ用意して待ってるから、早く行って」
「えっそれは亜美ちゃんのカルビを食べさせてくれるってそういう・・・」
「や・き・に・くを用意してるから、早く行って」
「あっ・・・立場入れ替わっても夜しないことは変わらないのね・・・役割変わったら首絞められてるのあたしだし入れ替わってもそんなに変わらないのね・・・」





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 こんなフレキシブルな社会でもいい。
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