プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

ある怪奇

2010-06-21 23:59:34 | 小ネタ





「あ・・・亜美ちゃん亜美ちゃん」
「なーに?」
「あたし昨日レイちゃんと一緒にまこちゃんち泊まってたんだけど」
「ああ、あれは私・・・参加できなくて・・・」
「でね、まこちゃんちにお泊まりしたはいいんだけど、まこちゃん一人暮らしじゃない?とーぜんっちゃとーぜんだけどベッド一つしかなくて。で皆どこで寝るって話になって、まこちゃんはどっちかベッドで寝なよって言ってくれたんだけど」
「3人は確かに・・・却ってやりづらいところがあるかも」
「やっぱりほらあたしたちもお客じゃない?一人だったらお言葉に甘えちゃうかもだけど、結局まこちゃんにベッドに寝てもらって、その下で川の字になるみたいにあたしとレイちゃんが寝たのよ。あたし真ん中で」
「そうなの」
「でね、まあそこまでは何の問題もなかったんだけどね。レイちゃんもまこちゃんも普段早く寝る方だからって特に夜更かしとかしないでさっさと寝たのよ。あたしもそれで普通に寝てたんだけど」
「そこで何かあったの?」
「ふっと夜中に目を覚ましたら、あたしベッドに背を向けるみたいに寝てたみたいで。でも目の前のレイちゃんの毛布は抜け殻なのね」
「えっ・・・レイちゃんどうしたのかしら?」
「で、あたしも、レイちゃん隣に寝てるもんだと思うから、あれ?って思ったらさぁ・・・」
「思ったら?」
「は、背後のまこちゃんのベッドが何かぎしぎし言ってんの・・・!」
「・・・そ、それって」
「冷や汗かいたわよもー」
「か、確認はしたの?」
「ふ、振り向けるわけないでしょぉ!?必死で目ぇ瞑って心の中でアルテミスが一匹アルテミスが二匹・・・って延々数えて無理矢理寝たわよ」
「頑張ったのね・・・美奈」
「あたし昨夜だけで絶対老けたわね、気苦労で」
「そんなことがあったの・・・まだ私がいれば・・・」
「いや、亜美ちゃんがいたところでどーにかなったとは思わないけど・・・」
「いや、私ならまだ解明できるかもしれないわ!だってそれ明らかに怪奇現象だもの!」
「・・・・・・・・・・・・・・・は?」
「目の前にいる人がいなくなってたって言うのは、もしかしたらレイちゃんはトイレに立っていたとか、ベッドがぎしぎし言ってるのもまこちゃんの寝相が凄く悪いとか色々仮説が出来るけれど、でも実際その場にいたら真っ暗だし、慣れない人の家だし、冷静な判断が出来なくてつい恐怖が先立ってしまって怖い思いをしてしまったのね」
「(・・・・・・もしやこの人・・・実はものすごいバカなんじゃ・・・)」
「次に機会があったら、私もまこちゃんの家に泊まりに行くわ。今の仮説はあくまで机上の空論、妖魔とかそういうものの存在を知ってしまった今では、どういう事象であれオカルトな方面の可能性を捨てずにアプローチをしてみることも重要だって気付いたの」
「・・・あ、そう・・・」
「私もブレーンだし、皆の役に立ちたいもの」
「(・・・でも、何か、鈍すぎて・・・・・・・・・逆にかわいいかも?)」
「・・・と言うわけで美奈、もっと詳しく教えてくれない?後でまこちゃんやレイちゃんにも聞いてみなくちゃ」
「それは駄目っ!あたしの昨夜の気苦労を水の泡にしないでっ!」
「・・・水の泡?え?シャボンスプレー?」
「(なんて扱いにくい人なの・・・ヴィーナスの記憶のマーキュリーより酷い・・・)」







       ***********************


 流石に3巻の時点でベッドをぎしぎし言わすよーな関係にはなってないでしょーが、まこレイは展開早いの希望。遅くとも中3では済んでて欲しいです(何を)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 花びらの嵐 | トップ | 暑い日 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小ネタ」カテゴリの最新記事