プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

おもてなしの心

2011-09-23 23:49:30 | 小ネタ





「なあ、美奈。今度の週末予定ある?」
「予定?ない。なにもない。まったくない」
「……そんな強調しなくても」
「それもこれも~亜美ちゃんがあたしのことを放置するせいで~恋人持ちなのに週末予定なし~るるる~」
「分かった分かったからミュージカル風にあたしに絡むのやめてくれって。でもちょうどよかった」
「Σちょうどよかったとは何事よ!?あたしはっ…あみちゃんとっ…うううう」
「また喧嘩でもしたのか?」
「もう…知らない…あんな人知らない…」
「ああ…じゃあ、予定がないならちょっとあたしに付き合ってくれないか?」
「付き合うって、何に?どこか行くの?」
「買い物行こうかと思うんだけど、よかったら美奈についてきてもらおうかなーと」
「あたし今月お小遣いピンチなんだけど…」
「買い物するのはあたしなんだから、ついてきてくれたらいいよ」
「ええー………」
「…お茶くらいおごるよ」
「ケーキも付いたら」
「……分かった分かった」
「じゃあ行く―。でもまこちゃん、買い物って何買うの?わざわざあたし誘うくらいだから、一人で持って帰るの大変なものとか?家具か何か」
「んー、いろいろ見たいものはあるんだけど、一応食器を買いに行くつもりで」
「食器?何、割ったの?」
「いや、そういうわけじゃないんだけど、最近うちもお客増えたしね。買い足そうかなって」
「へー。いいじゃない」
「だろ?」
「それでまこちゃんがもっとご飯やお菓子作ってご馳走してくれたらうれしいもんね」
「ああ、そのつもりで買うから、また食べに来てくれたらうれしいな」
「ありがとうまこちゃん!でも、それなら、あたしを呼ぶ理由は…」
「うん、お客さん用のものだから、お客さんの意見取入れた方がいいかなって。あたしが一人で行くとどうしてもあたしの好みや趣味から出ないから」
「まこちゃん…本当にあたしたちのことよく考えてくれてるのね…ほろり」
「だって、頑張って料理作って紙皿やプラスチックのプレートだと味気ないって時あるだろ?紙皿もプラスチックも全然悪いことはないし自分が食べる分には気にならないけど…作る料理や出す相手によってもいろいろお皿を選べるといいなって思ったんだ」
「あー、なんかその気持ち分かるかも。趣味って高じると道具なんかもすごいこだわりたくなっちゃうもん。まこちゃん、本当に料理好きなのね」
「実際こだわりだすときりがないし、しまう場所も限られてるしあんまりお金もかけられないんだけど、気分と心がけだけでもね」
「分かったわ。あたしもまこちゃんの料理好きだし、喜んで協力させていただきます」
「ありがとう、美奈」
「でも、正直あたし食器に関してあんまり知識はないわよ?」
「あたしもそんなにないし、別に深く考えなくていいよ。実物見ないとイメージ湧かないだろうしね…好きなものがこんな器に盛られてたらいいなって素直に言ってくれたら参考にするから」
「うーん、そりゃ食べるものにもよるけど……こういうものは流行りを追うより、昔から長く愛されてる趣向のものが結局はいいと思うのよね」
「ははぁ、なるほど」
「てことは伝統のものがいいわよねー。案外応用広そうだし」
「ああ…うん。でもあんまり高尚なのは…流石に財布の都合がなぁ…」
「そんな、ほにゃらら焼とかちょめちょめ焼なんて名前知れてるような豪華な奴じゃなくても、伝統的で応用が広くてお金かからないものだってあるはずよ!」
「………うーん………お金がかからなくて伝統的で応用が広いって言ったら…最早普通の器じゃないぞ…?そんなものほんとにあるのか…?」
「ちょっと待って何かあるはず何かあるはず………………………あ」
「なんだ?何か思い出した?」
「伝統的で応用が広くてお金かからない器………………………ずばり、女体盛り!」
「(゜Д゜)」
「いやいや日本の文化ってすごいわよねぇ。この条件を満たせるのって女体盛りを外すとそうそうないわよ~思い出したあたしって天才!」
「……………………………………………………」
「………え、まこちゃん?」
「……………………………………………………(がたがた)」
「…………あの、まこちゃん?震えてますけど………あの、単に突っ込んでほしくてボケたんだけど…むしろ真に受けないでほしいっていうか…まこちゃん?」
「そ れ だ!!」
「Σええっ!?」
「やっぱり相談してよかったよ美奈!あたしひとりじゃ絶対その発想まで行かなかった!でも確かにその案、いい!」
「えええええええええええええ」
「よし、やるぞ究極の料理女体盛り!食器代は実際ただみたいなものだから食品にちょっとお金かけられるし!」
「あの…………そ、その、まこちゃん?」
「え、何?」
「ちなみに……誰に盛るの?レイちゃん?」
「レイじゃないよ」
「じゃあ誰?」
「亜美ちゃん」
「あ、亜美ちゃんですとっ!?なんで!!?」
「だって美奈がアイデア出してくれたから美奈にご馳走したいじゃないか。だったら美奈が一番喜んでくれる器を出すのが心意気だよ!」
「………………わぅ。うれしい」
「だろ?じゃあ早速亜美ちゃんに頼んでくるよー」
「…………Σいやいやいやちょっと待っておかしいでしょう!ついうっかり納得しそうになったけどだめよ!」
「え、なんで?」
「食べるのはあたしでも盛るのはまこちゃんでしょう!?女体盛りは食べたいけどまこちゃんが亜美ちゃん器見るの嫌だし触られるのも嫌なんですけど!」
「ああ………そういう問題があるのか。でも食べてもらう人に嫌な思いさせちゃうのなら、それは確かにもてなしとは言えないなーいい案だと思ったのにな」
「第一いつだってできるわけじゃないし…………まこちゃん、お願いだから普通にデパートとか行きましょうよ」
「残念だなーまあでもしょうがないか。じゃあ週末頼むよ」
「…………あ、いやー、まこちゃんには申し訳ないけど、あたし、亜美ちゃんと仲直りしに行こうかと思うわ。で、仲直りして二人でしばらく話し合いたい」
「あー、じゃあ週末暇じゃなくなるのか。残念だけど、でもやっぱり美奈と亜美ちゃん仲よくしてるのが一番いいもんな。行っておいで」
「ええ………あたし亜美ちゃんとしばらくずっとラブラブしたいから」
「ああ、頑張って……って、美奈、顔色あんまよくないみたいだけど」
「亜美ちゃん分が不足してるのよ…ちょっと行ってくるわ」
「無理はするなよー」
「(どんなに無理でも亜美ちゃんが頑なでも…当然のようにあの堅物亜美ちゃんにそんなことをさせると平気で言える人の前で亜美ちゃんを一人にするわけにはいかないわ…趣味が高じると人間ってほんと非常識になるのね………)」



                 *****************************

 女体盛りが理由で結果仲直りできるので万事オーライってことで。

 私は盛るなら断固レイちゃんを選ぶぜ!まこちゃんも捨てがたいけどレイちゃんで食べながら思いっきり睨まれたいです←
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