日本以外の色んな国の友達とは、よく 「自分の国の食物」 の話で盛り上がったりする。
ほんっと毎日話ししてるのに、「食」に関しては、ネタが尽きないんだよなぁ。
またそんな話をしていた時に、ウチから徒歩2分に住んでるご近所さん、フランス人 ナウェル が
「今度はウチでお昼食べない?私が適当に作るからさ♪」 と誘ってくれた。
わおー!いいね♪
そいえば、お菓子持って物々交換しに行く事はあっても、ちゃんとランチでお邪魔したことはなかったな。
他にも仲の良い友達数人連れだって、スクールの後、ナウェルんちに 「おじゃましまーす!!」
フランス語かな!?
ドアには、こんな手書きのウェルカムメッセージがあって、なんだか嬉しい♪
「何も持って来なくていいよー。」 とは言ってくれてたけど、
何かネタ的に面白い食べ物を持って行きたくなってしまうのが、やっぱりこういう機会。
同じ事を考えた、韓国出身の ユーミ は 自家製キムチ を持参。
やったー!キムチ大好き!
しかも、さすが家庭でちゃんと作られた本物!!これ、包丁で切らなきゃね。
と、手伝いながら2人でキムチをお皿に出していると・・・
「ぎゃあーー!くっさーー!ガーリックの匂いがする!!何なにー!!」
(↑ニュアンス翻訳、以下同・・)
と、大騒ぎをし出すナウェル。
お皿に盛られたキムチをチラっと見ると、
「あー、あかんわ、私!! ごめん、ユーミ!! でも、ムリムリムリムリ!!」
んもう、すごい泣きそうな顔で、のけ反りまくって、右手で鼻つまんで、左手で “しっしっ” 。
うはは(笑)。 そんなに嫌がらなくてもいいのに~~。
生まれてこのかた、ガーリックが大嫌いと言う彼女、キムチに含まれた匂いも察知!
しかもキムチの元になる、もろもろの発酵物の香りも相まって、「もーーダメ~死ぬ~!!」って感じみたい。
ペルー出身 エレナ は、ガーリックの香りは大丈夫ではあったものの、
キムチを、まるで汚物を扱うかのように掴んで試食。
顔をくしゃくしゃにして 「うわ!すっぱぁーーー(涙)。」
私が食べてみても、確かに、だいぶ長く漬けられた感じの酸っぱいキムチだったから
慣れない国の人たちには、相当キツイ味わいなのかも。
しかも、消臭剤をキッチンに吹きかけまくるナウェル。
そこまでヤルカーー!!(笑) な徹底的な拒否っぷりに大爆笑。
でも・・・ちょっぴり可哀想なユーミに、「私は、このキムチ大好きだから、全部貰って帰るよ!」 と励ましを。
(っていうか、食い意地張ってるだけ)
初っ端から盛り上がったキムチ騒動のあと、
私もウケ狙いで持ってきた 奈良漬け をお披露目(父親が送ってくれたヤツ)。
どこかで
「いわゆる“白いご飯の上に乗せて食べたい日本のおかず” は、欧米では受け入れられにくい。」
と、聞いたことがあるから、ワザと、そんなおかずを(笑)。
そもそも、日本人にだって奈良漬けが嫌いな人がいるんだから、はてさて、彼女らは食べれるかな?!
一応、小さくカットして、試し易いようにしたんだけど。
ナウェル・・・そんな泣きそうな顔しなくても(笑)。
小指で恐る恐る掴んで、かじって。「これ、何・・・?!甘い(Sweet)ね。」
きゅうりだよ。
って言ったら、ちょうどサラダ作ってたきゅうりを指差して
「これ?!これと同じなの?!マジで?何でこんな色になるの~~?!(汗)」 と、驚いてる。
そりゃそうか、緑色が茶色になってるんだもんね。
それはねー、酒粕ってのに漬けられてて、こんな色になるんだよ。
甘いのは酒粕のせいなんだよーー云々。
と、つたない英語で何とか説明したけど、「ポカーン」・・・そして。
「It's・・・interesting・・・」 きっと、この意味は 「面白い味だね♪」 というポジティブな意ではなく、
「ふーん、おかしな味だね・・・」 という微妙な意味だと思われる (笑)。
祖国料理自慢?!はまだ終わらない。
今度は、エレナが 「Hummus食べれる?」 と。
日本では フムス と言われているらしい、ひよこ豆のペースト。
アメリカでは、色んな種類のフムスが売られていて、私は大好き。
プレーンなスナック、カリっと焼いたパンに付けたりすれば、ワインなんかのつまみにピッタシ。
それをトルティアに巻いて、かんたんおつまみを作ってくれた。
が、今度はユーミが 「メキシカンは苦手なの~。ごめーん。」 と、これまた相反する反応。
(フムスはメキシカンじゃないけど、トルティアがメキシカン?)
ただ話しているだけじゃなくて、こうして実際に食べ物を持ち寄ってみると、
みんなの反応が、ほんっとに面白くって、いやー楽しい♪
って、何気に何でもOKで一番雑食な私が、一番楽しんでる?!
さてさて。
こんな、各国珍味で盛り上がった後は、さっそくランチスタート♪
ナウェルが作ってくれた、やっと “まともなランチ” に(笑)、みんな「おお♪美味しそう!」
スティックには、サーモン、ミニトマト、マッシュルーム、パプリカ。
そして、ハニーマスタード風味サラダに、独特な味のポテトサラダ。
このポテトサラダは、マヨネーズとか油系のものは使ってないんだとか。しかも、とってもうまーい!!
みんなでツツくお料理として、バゲットにトマトとチーズをあしらったものも。
これも、シンプルだけど、味付けがこれまたスパイス効いてて美味しくて・・・。
ねーねー、ワイン飲みたくならない?!
と、カバンから、ごそごそと、ワインを出す私。
みんな 「出たー!飲兵衛マキコ!」
(・・・既にもう “お酒好き” と言われている(汗))
だってさ、だってさ。
平日ランチとはいえ、こうやってみんなで料理つつきながらワイワイお喋り。
そんなシチュエーションになったら飲みたくなるのは、目に見えてたんだもん。
フランスは Languedoc(ラングドック) の AOC Corbieres(コルビエール) で造られている
LAMY というワイン。
10ドルくらいのが、ディスカウントで8ドルになってたから、ついつい飛びついてしまった。
でも、お値段のワリには、これ美味しいよ~!
家飲みって、やっぱいいなぁ。ワイン飲みつつ、美味しい料理食べて、お喋りして。
ほーんとに楽しいひと時だった♪
ナウェルの料理も、みんなが食べられるのを用意してくれた感じ。ありがとーー!
そして、相変わらず食のネタは尽きず。
「お米といったら、ミルクとシュガーで食べるデザートが美味しいよね!」 と盛り上がるナウェルとエレナに、
「え゛ーデザート?!お米といったら私の国では主食で、塩っ気のおかずと食べるんだよ~。」 という私とユーミ。
と、再び、食の異文化交流。
ほんと、面白い(笑)。
ふーむ。
でも、お米にミルクとシュガーかぁ。。。(もちろん炊飯器は使わず、お米をひたすら煮込む)
意外と面白そうだから、レシピ聞いてやってみよっかな。
砂糖の入っているあれはダメだけど、睡龍のなら許す♪
お米といったら…もちろん、以下略。(笑)
「お米といったら、食べるんじゃなくて飲むの♪」
って言ったら
「はいはい。」ってあしらわれました(涙)。
今、自分が持ってる奈良漬は、もう辨天娘の奈良漬しかありません(1月に訪れた際の)
・・でも、これはもったいなくてお披露目できませんでした。。。
普通酒(税制改正前の3倍増醸酒)の粕にこれ以上まだ入れるのかと、入れたみりんにもろもろの添加物、故に甘くなるんじゃないか?と思います。
うちの町にもう今はないけれど、酒造りをやめた蔵が延々と奈良漬を作ってた・・。
そういえば・・去年辨天娘を見学したときに、奈良漬蔵があったなぁ・・。
今年は、泊まりで行くか・。連絡とってみようと。
辨天娘さんの奈良漬蔵、私もお邪魔した事がありますが、
あの蔵の香りは、んもう何モノにもたとえられない、イイ~~い香りでした。
たくさん並んだ桶も見物ですよね。
うあー、ウチにある辨天娘の奈良漬、いつ食べよう・・・勿体無くてなかなかOPENできません。
ダメなものはダメ。ちょっとくらい、「う~ん・・私はこれ苦手かも」みたいなやんわりとした言い方してくれてもいいのに、うわ!信じられない!なんじゃこりゃーってバッサリ切り捨てられます。
その点、まっき~の対応は、さすが日本人的だわ♪あ、食い意地なのか(笑)
そのポテサラの作り方、ちょっと気になる。
とにかく好き嫌いがハッキリしてる天然ボケ子ちゃん!!!って感じ~(笑)。
でも、バッサリ切られる方が「あははーー!!」って笑えて楽しいよ。
んでも、ユーミに対して思ったように、
「あ・・・ちょっとショック受けてるからフォローした方がいいかな?」って思うのは、日本とかのアジア人の特徴なのかも?
それにしても、こんなに「好き・嫌い」がはっきりしてるナウェルの、奈良漬けに対する微妙な反応に、こっちもなんかスッキリしな~~い。
それほど微妙な食べ物だったんだろうか(笑)。
で、母親が「お好み焼き粉」を送ってきてくれました(笑)。
あの味なら、「おかしな味」でも食べてくれそうですよね。
でも、果たして「ソース」が受け入れられるのかは・・・微妙でしょうか。。。
キムチもみじん切りにしてチヂミに入れたら、
「気付かずに」食べてもらえるかも!