時は、「龍力」の蔵元「本田商店」さんに向かう前まで遡ります。
酒蔵は網干駅からすぐ近くにあるけど、東京から来る先輩との待ち合わせは、いつも姫路駅構内。
というのも、先輩は毎年、姫路駅の構内で朝ごはんを食べるから。
そのお店がここ、えきそば Maneki Dining(新幹線ホーム下)。
初めて先輩から聞いた時は「駅で食べる蕎麦だから “えきそば” って呼んでるのかな」と思ってたけど、あとあと知った…これ、立派な店名。
よくホームに立ち食いのお店があって、例えば「名古屋できしめん食べるなら新幹線ホームにある立ち食い “すみよし” が一番旨い」っていう、その姫路ヴァージョン。
本田商店さんに行くようになって初めて知ったのだ。
姫路駅のホームにもあるけど、「↑新幹線のりば」のエスカレーターを上った先にある「Maneki Diningu」(新幹線ホーム下)だと、イスとテーブルがあってゆったりできるので〜す。
内装もけっこう凝ってて、新幹線の中にあるダイニング風な窓の景色。
たぶん、メニューもホームの立ち食い店より多いんじゃないかな?
セットとかもいろいろ。
駅弁も売ってまーす。
食券を券売機で買って…
一人で切り盛りしてる店員さんに渡すと、すぐ出てくる、まさに ”駅の立ち食い店” らしいスピード。
で!
実は私、今まで先輩と待ち合わせにしか使ってなかったので、肝心の「えきそば」を食べたことがなかったんです(笑)。
↑前回の訪問時。
先輩が「えきそば」食べてる横で、生ビールだけのワタシ(笑)。
でも、今年はビールは飲まないで、ちゃんと「えきそば」を食べてみよっかなー!と。
もっとも定番と思われる 天ぷらえきそば 380円。
「えきそば」なのに「蕎麦」じゃなーい!と思ったアナタ、正解!
これ、かん水の入った 中華麺 に 和風出汁 をかけてあるんです。
「かん水」っていうのも初めて知った。
小麦粉に混ぜることで柔らかさや弾力性をもたせる。中華麺特有の風味、感触、色合いは、かん水を入れることにより生じる by ウィキペディア
食感は本当に中華麺っぽいんだけど、なんかもっとモチっ…というか、プルっ…というか、なんだか “初めての体験”。
この麺に、ふつ〜〜〜の立ち食い蕎麦、立ち食いうどんによくある、あの和風出汁がかけてあるわけです。
色は薄いけど、塩分強めの味…まさに関西風の出汁?!
塩分やばい、水、水(笑)。
で、今までは食べようと思わず、先輩に付き合ってビール飲んでた私が、なぜ今回食べてみようと思ったかというと、ふと「姫路のえきそばって、そもそもなんぞや?」と調べてみちゃったわけです。
そしたら、歴史がなかなか面白くって!
戦後の、まだ小麦粉がなかなか手に入らなかった時代、姫路駅の立ち食い店では、小麦粉の代わりに、蕎麦粉とこんにゃく粉を混ぜて “うどんのようなもの” を作って販売していたんだそう。
でも、これだとすぐに麺が伸びて美味しくない。
それにすぐに腐っちゃう。
で、試行錯誤してたどりついたのが かん水。
これ入れると黄色い中華麺になっちゃうけど、和風出汁はそのままかけて、エイヤー!で「えきそば」って名前で売り出したのが、案外、庶民にウケて今に至る…と。
すごいなぁ、そういう商品が今でもまだ受け継がれているのって…と、ちょっと感動しちゃったわけです。
この「えきそば」のお店を経営しているのが「まねき」という企業なのだけど、そこにも詳しく書かれている ので、興味のある方はぜひ。
さらにさらに!
駅弁といったら昔は「おにぎりと漬物」しかなかったけど、まねきさんが「お米とおかずのお弁当」をつくったのが、幕の内弁当 の始まりだったとか。
いやー面白い〜。
こういうマニアックな歴史を知るのが大好き(笑)。
歴史と言ったら、姫路城。
そろそろ、せっかく綺麗にした真っ白な城壁が黒ずんでくる前に、観に行かなきゃなぁ〜。
【えきそば Maneki Dining】
JR姫路駅 新幹線乗降口前
7:00〜20:00
確かに出汁は濃いですね〜。
色は薄いけどしょっぱい、まさに関西の味。
で、今回はビールは飲まなかったです。
というより、結石の一件以来、ビールをあまり欲さなくなったのですよ〜。
一杯目から日本酒がいいです(笑)。
チェイサーにビールもやらなくなりました。
姫路は4回くらいしか行ったことないですが、こちらのお店いきました。
やはりネットで調べて、えきそばってなんだろうと、、。かなりしょっぱかった記憶がありますが、麺は進みますね。^^
で今回は飲まれなかったんでしょうか?(笑