初めて、友人から聞いたのは、もう3,4年前だったっけ。
「島全体がアートで盛り上がっててね、古民家なんかもアートにしちゃってね!」
写真も何もなしに語ってくれるから、イメージで「こんなんかなぁ・・・」って自分ながらに思い抱いていて、
ずーっと頭の片隅に気になっていつつも、しばらく経ってしまった。
それは 直島 という、瀬戸内海の、ちっちゃな、ちっちゃな、島。
が、去年から自分の周囲が、何かと 直島に騒がしい。
blog仲間だったり、うちの会社のデザイナーが次々と行ったり。
そして、写真なんかを見てると・・・当然。
行ってみたーーい!!!
と、相成るワケで。
そいえば去年もアメリカから 「来年の夏休みはココにしようかなぁ」 なんてコメントしてたっけ。
なんちゃらに二言無し。
前日の宮島も楽しかったのだけど、本命は直島 だったのだ。
直島って香川県なのに、岡山県の宇野港の方が近いので、こちらからフェリーで向かう。
瀬戸内海のど真ん中を突っ切ると、今まで見たことないような風貌の島々。
こんな小さな日本でも、地方によって、島の雰囲気って全然違うから、面白い。
そして、直島の 宮浦港 へ到着すると、目に入ってきたのは、コレ!!
「おお!これかーー!」って、思わず叫んじゃった 赤いかぼちゃ 。
草間彌生さんがデザインしたコレは、もう直島の顔なのかな?!
もっとモダ~ンな特別な場所にあると思ったら、
道の駅の芝生の先、背景は荒々しい瀬戸内海の島に土着の漁港。
なんか不思議な光景~。でも、「これが直島なんだな」 なんて思ったり。
ちなみに、直島にとーっても行きたかった自分なのだけど、
一方、「アートはわからん」 と、ただ付いてきたの相方。
相方「今日は、この後、どこいくの?」
自分「地中美術館 だよ!!(良いらしいよ!もっと突っ込んで!みたいなニュアンスで)
相方「・・・ふーーん。」
自分の心の声(もうちったぁ、興味もてや)
などとやり取りしていたら、ランチに入ったお店(食べ物編は別途)に居た、もう一組のお客さんが、
「直島ってはじめてやけど、どこが一番おすすめ?」 と店員さんたちに聞いている。
すると 「もし時間がないんやったら、やっぱ 地中美術館 よね?」「そうやね」
ふふーん♪ ほらね? と、なぜか相方に偉そうにしてみる。
というワケで、さっそく 地中美術館 へ!!
どこまで乗っても100円のバスで到着すると、チケット売り場はすごい人・人・人。
さすが夏休み。
すると、なんと整理券を配っているではないか!!
えーー聞いてないよーーー!!!!
※HPには書いてあったけど(汗)
13時に到着した我々、手にした整理券は14時・・・一時間も、何も無いこの場所で何をせぇと・・・?(汗)
(でも、お陰で、アートにNFLを発見することができたので、そのネタは追々)
あとねー、せっかく海外から来た人たちに、とっても不親切だと思ったり。
同じ時間帯に来た外国人カップルが3組ほどいたけど、
整理券については日本語でも英語でもどこにも表記されていなくて、
ただ白装束の係員が、来た人順に口頭で説明しているのみ。
うろうろして困っちゃってる外国人、さらに説明員も英語がカタコトで、うまく通じてないみたい。
で、なぜか我々が説明・・・。
そのあと、ずーっと一緒になっちゃった(笑)。
1時間後、係員からの注意事項説明を聞いて、ようやく館内へ。
ちなみに中は残念ながら撮影は禁止。 さらに、
カメラやビデオカメラは持ち込み自体が禁止なので、100円コインロッカーに入れるように言われる。
えー?・・・別に100円が惜しいワケじゃないけど、
それも、もっとネット上とか観光案内パンフレットに告知しておいてほしいよー。
いよいよ中へ!
広々とした空間、建物自体からアートを感じる。
ジェームズ・タレル の光のアートは3作品。
「空の光をそのまま入れてると思ったけど、LEDとキセノンランプも使ってるんだ・・・きれい」
「青・・・プロジェクター・・・・???」
と、ここまでは良かったのだけど、靴を脱いであがる空間は、なんと長蛇の列。
「こちらに一列に並んでお待ちください」 と、オープン・スカイの空間までずら~り。
さらに
「ここは6人ずつでお入りいただいております。」 と、入れ替え制になっているから、
前に入った人たちが全員見終わって出てきたら、次の6人、という流れ。
・・・これじゃあ中に入っても、一人だけじっくり・・・ってり自分の時間で見れないじゃん(>_<)。
せっかくの ウォルター・デ・マリア の作品 タイム/タイムレス/ノータイム の部屋も、
「こちらでお待ちください」 と、人の出入り人数を制限。
あ~~~ん(涙)。
ゆっくり、何分も佇んで見て居たいのに~~~。
並ぶ場所がないのに長蛇の列を無理やり作るしか無いにしろ、こういう見方をさせられるにしろ、
この美術館は、大量のお客さんを入れ込む想定をせずに、造られたんではなかろうか・・・う~~む。
これから、もっと有名になったら、大変だぞ?!
そして、人が多いからしょうがないのだけど、悲しいかな、ザワザワと声がやはり五月蝿い。
「この玉、俺が押したら転がってくんじゃね?」 と、無理やり玉を押そうとする人が居たり。
あのーー、アートには触っちゃダメって、最初に係員が言ってたでしょっ。
「ねぇねぇ、こっちはどこに行くんや~?」
「分からないわよ~~」
「表示がなくて、不親切ねぇ~~」
と、大声でバタバタ歩いていくおばちゃん集団。
あのーー、館内は声が響くから、なるべく声を控えめに、って最初に注意されたでしょっ。
(っつうか、ココは案内云々じゃなくて、自分の直感でアートを感じながら動く場所でしょ、とか思ったり)
あ゛。。。すみません。
気づけば、人が多すぎる不満を並べ立ててしまった。(汗)
でも!
ココは、モネ と、ウォルター・デ・マリア と ジェームズ・タレル の作品が展示してあって、
さらに、その作品をを収容しつつ空間デザイン含めて設計した 安藤忠雄 の、
4人のアートが詰まった美術館。
たくさんの展示品が置いてあって早足で流れるように鑑賞する美術館じゃないけど、
佇んで5感でアートを感じたり、同じ場所だけじゃなくて、違う角度で立ち止まって見てみたり、
さっき見たところを、もう一度観てみたり・・・
っていう楽しみ方をしたい。
一人で貸しきって見てみたいもんだなぁ~~。
[地中美術館]
http://www.chichu.jp/j/
作品は 「アートワークス」 から観られます。
直島つづく・・・
安藤忠雄○
では?
それに・・・あうあう。オバサン軍団もいなかった。
この調子だと南寺なんて入れたのでしょうか。ここは空いている時期(たぶん冬~その代わり半端じゃなく寒いですけど)に計画すべきだったのか~ッ!
細かいけど大事なトコです!
名前間違えちゃうなんて(汗)。
海外から来た人はもっとガッカリだったんだろうなぁ。
規模は全然違って申し訳ないけど、先日私も
「クラゲ万華鏡」なる部屋に入ったものの
人が多すぎて人間万華鏡になってた(泣)
お金あるなら、本気で貸切してみたいよね!
通常パンフレットには家プロジェクトは10時から、と書かれていますが、
この日は9時半から、という微妙なズレを事前に知ることができたお陰です。
でも、それを知らずに10時に来てたら、もう1時間待ちだったでしょうね・・・。
それはさておき、いやもー人が多くて多くて(涙)
naoさんの時の記事を事前に読み返して行ったのですが、
あまりにイメージが異なりました。。。
本村のお茶屋さんのおっちゃんが、
ピークの時は3~4時間も待つって言ってました。うへぇ・・・。
1時間待ちで、まだマシだったのかもしれません。
それも日本語だけでね。
「英語解説書はありませんか?」って聞いたら、ちゃんと出てきたの。
「あるなら、最初から渡してあげなよー!!」って感じだった(苦笑)。
まぁ、でも見所は地中美術館だけじゃなくて、
他にもいっぱいあるから、満喫の仕方はいろいろあったよ♪
人間万華鏡・・・ワカル気がする。
私も、地中美術館は、なにげに
「人間観察場」になってた。。。
そう、瀬戸内海には、流れが有るのですよ。
所に拠っては対岸(四国側からだと中国側)の山が見えるのですよ。
其れを見た中国人留学生(私が案内しました)が、以下の感想を述べました。
「日本は小さい国と聞いていたけど、いやいや結構でかいのですね。対岸が見えない川が有る!」
(本当に有った話です)
まっ、海流が有るので、その最下流で渦巻き(鳴門海峡)が有るのですよ。
(海峡の海底は岩場です)
中国人の感想は、ある意味、やっぱり大きな国の人の言葉ですね。
日本人は「瀬戸内海」と海と表現しているのを「川」と表現してしまうとは。
有給取って、ひっそり行きませう♪
次の島内巡りを待つ!! (笑)
本当にアートが好きな人たちしか行かなかったみたいなのですが、
ココ最近は、メディアに触れる機会も多くなってきたので、
「なんだかブーム?!面白そうだから行ってみよう!」って人が多くなっていくんじゃないかなーって思いました。
でも、もともと島の目的は、そういう活性化だったと思うから、良いっちゃ良いのかもしれませんが。。。
やっぱり、静かな時に行ってみたいデス。