失うときは・・・

相変わらず吐き気がする。あと胃が痛い。何も食べれない。
息を吸うたびに胃がひきつれる。頭痛までしてきた。
彼の事実を知った次の日には口内炎が一気に２つもできた。
肌がボロボロになった。
次は白髪か？
ストレスってすごい。万病の元というだけはある。


体調が悪いのはダーリンのせいなのに、ダーリンに話したい。
「おはよう。朝から胃が痛いよ」
なーんて他人事のように普通に話しそうになる自分がいる。
厳しい現実。それは受け止めなければならない。
ダーリンは好きだ。それは変わらない。
でも、やっぱり世間的に許されない。
そこまで貫けない。
裏切られたのは許せない。
事実を知って、すぐ友人や先輩、後輩に相談した。
みんな同じコトを言った。

今すぐ縁を切りなさい

なんで？って思った。
そりゃそうだよな、とも思った。
自分の意思を貫いてもいいだろう。
でもね、それはアタシの為を思って真実を伝えてくれたＹ子に申し訳ない。
あの子は本当にアタシのコトを心配してくれている。
アタシがコレ以上不幸にならないために、あえて真実を教えてくれたのだ。
それには感謝をしなければならない。
彼女の願いに応えなければならない。
だから終わりにした。
コレでよかったんだ。

２週間くらい前からだけど、新しいメル友くんができてたの。
とってもいい人で、アタシのコトを気に入ってくれてた。
仲良くしたい、って言ってくれてた。
アタシも仲良くなりたいって思ってた。
ダーリンのコトは話さずにいよう、って思ってた。
でも少し出ちゃった。
ダーリンとの関係とかではなく、アタシの精神状態が。
辛いんだ、泣いてたんだ、人を殺してしまいたい。
そんな言っちゃダメって分かりきってることをチョロっと言っちゃった。
きっとすがりたかったんだと思う。甘えたかったんだと思う。
ソレからだんだんとメールの回数も減り、ついに来なくなった。
すごく後悔したけど、予測できたことなのに止められなかった自分が悪い。
アタシはダーリンとメル友くんを同時に失った。
心の支えが一つもなくなってしまった。

手に入れるのは難しいのに、失うのは簡単、しかも一度に全てを失ってしまうものね。