流動のイイ女

妻子もちと別れ⇒いじめで会社を退職⇒脱無職⇒上司と不倫関係⇒約3年の不倫にピリオド⇒復縁、妊娠⇒未婚の母に

心の移り変わり

2010-05-23 | どうでもいいこと
なんか寂しいから記事を書きます。

昨日、テツさんと帰り際にケンカをして、二人ともかなりの限界を迎えていることが改めて分かったの。
ケンカの理由は、アタシが何かにつけてテツさんが結婚している、不倫している、離婚しないことを言ってくるから。
言っちゃいけないのは分かってるけど、言わなきゃスルーされるから、それは嫌なの。
だってイヤだって言わなきゃ、テツさんはそれがアタシにとってイヤなこととは理解せずに、そのままになっちゃうじゃない。
だからアタシは今のままじゃイヤだ、離婚してくれって言うの。
このテツさんにとって都合のいい関係にだけはさせたくないから。

もうすぐテツさんと不倫を始めて2年。
不倫関係になる前は、よく奥さんの話を聞いていた。
「俺は、かなりの頻度で、女房と一緒に風呂に入るんですよぉ」
照れ隠しのために語尾を伸ばして話すテツさんは、本当に幸せそうだった。
「この前女房と買い物に行って、何が欲しいって聞いたら、アディダスのバッグだって言うんですよ。もっとオシャレなの買ってよかったのに。でも買ってあげました。そんな女房が意地らしくて可愛くて、手なんか繋いじゃいましたよ」
テツさんは、奥さんと手を繋いで歩いてたんだな。
そこはショッピングセンターにあるバッグ屋だったんだけど、アタシはそのショッピングセンターに一緒に行った事がない。
行こうと言ってもはぐらかされかわされる。
何回かで察した。アタシとは行きたくないんだなと。
食料品なんかも取り扱っているから、どこで誰に会うか分からないから、やましいことをしている所を見られたくないんだよね。
結婚して何年も経っているのに手を繋げる夫婦ってうらやましい。
もちろんアタシだっていつもテツさんと手を繋いで歩いてる。地元じゃ滅多に繋がないけどね。
アタシからは絶対に手を繋ごうとしない。あくまでテツさんの意志で、アタシと手を繋ぎたいとアプローチして欲しいから。

毎朝半乾きの髪をかきあげながら出社してきて、奥で一服するテツさん。
入社してきたばかりのアタシにはその顔が不機嫌そうに見えて、話しかけづらかった。
そんな顔してタバコを吸って、前の晩は奥さんとセックスしてたんだろうなとか考えちゃったり。
子作りだってしてるって。全く避妊してないって聞いたな。
あの時はなんとも思わなかったけど、今は思い出すだけで涙が出そうになるくらい辛い。
アタシを抱いてるその腕で奥さんを抱いて、その唇で愛してると囁いて奥さんとキスをして、その身体で奥さんと肌を重ねた。
何千回とセックスしたんだろうな。何千回と愛されたんだな。死にたい。
家を建てられるくらいの広さの土地を二つ所有してて、家の設計図まで教えてくれたテツさん。
「あまり広くなくていいんです。くっついてられるから。入り口があって、階段があって・・・パパおかえりーって子供が降りてくるような。そして、ここは二人の愛の巣です」
わざとらしい口調で話すテツさん、そんな夢を奥さんと共有していたのね。
二人には子供ができなかったけど、逆にそれで楽しそうだった。
ペットの話をしてる時も、間違って自分のことを「パパ」と言ってた。
じゃぁ奥さんは「ママ」なのかな。
はぁ・・・ため息しか出ないよ。

本当に本当にキレイな顔をしているテツさん。
そんなテツさんを独り占めしてた奥さんが羨ましい。
最初に奥さんが浮気をしたとか言ってたけど、アタシは信じないよ。
だって奥さんがどんなにテツさんを愛してるか分かってるから。
あんなに愛し合ってた二人なのに、本当に人の心は変わってしまうものなのか。
テツさんは、本当は今でも奥さんを愛しているのではないか。
テツさんを、奥さんに返してあげたい。
本当にそう思う。
家庭を壊しておいて、テツさんの未来も壊しておいて本当に勝手だけど。
だってアタシとテツさんは相性が悪い。悪すぎる。
顔を合わせればケンカばかりなんて、本当にこの先やっていけるか。
ケンカのたびに、奥さんとはこんな言い争いしないんだろうなとか、テツさんの性格でよく結婚生活続けられてきたなとか思う。
きっとケンカなんてしなかったんだろうな。
テツさんと奥さんは付き合ってたった一年で結婚して10年近く経つ。
それに比べてアタシは二年も経とうとしているのに未だ愛人。都合のいい女。セフレ。
この差はなんなんだろう。惨めすぎる。

アタシには夢がある。
家事が得意ではないアタシは、毎日仕事帰りに実家に寄って晩御飯を作るようになった。
毎日プールに通って、プロポーションを維持するようにした。
おいしい料理を作れるようになって、スタイルもよくなって、テツさん以上の男の人と結婚する。
これがアタシの夢。
テツさんと結婚するのは夢のまた夢。
っていうか望んでいない。無理だって分かってるから。

テツさんは体育会系で、身体を動かすのが大好き。
アタシは文系でインドア派。
毎日プールに通っているけど、土曜は混むからという理由で通ってない。
その代わり運動公園でウォーキングをすることになった。
キレイ系のファッションのアタシには、スニーカーやシャツなどといったアイテムは持っていない。
だから昨日もパンプスで行くよと言ったらため息をつかれてしまった。
持っていないのにため息をつかれても困るよ。
そして、結局そのまま歩いた。
テツさんはとても楽しそうだったけど、アタシの気分は浮かなかった。
だってこれ、独身の二十代の女の子がすることじゃないよね。
こんなの、長年連れ添った夫婦が夕食後にすることだよ。
アタシはこんな色気のないことをしたくない。
たまにはいいけれど、月曜から土曜までこんなんじゃ嫌だ。
土曜日が休みの日はテツさんと色々な所に出かけるけど、花や緑が好きなテツさんは、なにかと山とか川に連れて行く。
アタシはパンプスとかサンダルばかりだから、スニーカーとか履いてほしいみたいなことを言われたけど、即答できなかった。
「まいは嫌だよね、スニーカーとかはいたり俺みたいな(ジャージ)格好するの」
こんなこと言われると、奥さんと比べられてる気分だよ。
奥さんはきっと平気でするんだろうな。
アタシは正直に自分は独身で若くて、たまにならいいけど毎回は嫌だと言ったら、そこから雰囲気が悪くなってケンカになった。
なんていうか、テツさんはアタシを奥さんかなんかと勘違いしている。
テツさんは既婚だけど、アタシは独身。
そこをちゃんと理解してほしい。
絶対にテツさんは分かってない。
どんなに不倫が苦しくて辛くて嫌だと泣いても、毎回泣く理由を聞いてくる人には分からない。
人の気持ちが分からないようなひとだから。

アタシはテツさんの都合のいいように振る舞い、テツさんにとって都合の悪いことは口にしない、人形のように生きていけばいいんだ。
そうしたらテツさんは楽しいしセックスもできるし、奥さんと別れることもないからハッピー。だよね。
もうそれでいいよ。
おばあちゃん、本当にごめんね。
花嫁姿、見せられないかもしれない。

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