ｕｎｕｂｏｒｅ

大輔との電話。
久々にダーリン以外の新鮮な異性。
だ、け、ど。
大輔は女好き。
けど不器用。二股経験ナシ。
ウソつけよ。
いつ後輩から聞いた話をしてやろうか模索中。
言わない方がいいとは思うけどね。
いつか言ってやる。
「アタシ先週誕生日だったんですよ～」と言うと
『おめでとうございます！何欲しい？』と聞かれ思わず
「愛が欲しいです！」なんて超イタイことを言ってしまったアタシ。
がっつきすぎだよ。どんだけ～
『そりゃあムリだな』当然ですよね。
『一週間レンタルならしてやるけど』どんだけ～！？
だったら男紹介しろよ！とは言いたくても我慢した。
『したらまた飲み会やろうぜ！２回戦。リベンジだ！』
「え、メンバーは？」
『前と同じでいいだろ～』
え。やっぱりあのマキちゃん（仮名）目当て？
ちょっとショック。
『もしくは俺が開いてやるからさ』マジですか！
『俺は行かねーけど』
「えー！アタシ知ってる人いないとムリですよ～！」
来てもらわないと困ります。あなたが目当てだから。
『じゃぁ今度二人で飲むか！飲み比べだ！』
「アタシそんなに飲めないです・・・」
『じゃぁナシだ』
なんてちっとも意味のない会話ばかりで、二人に進展はまったく望めそうにありません。

『誰かいいな～とか、カッコイイな～とか思った人いねーの？』なんて聞いてきやがる。
はい、あなたをいいな～、カッコイイな～と思いましたよ。
言って欲しいのか！？困るくせに。
こういう大事なところはお互い表には出さず、探り合いのような。
これって・・・恋の始まり？←違う。
なんてゆーか、アタシの悪い癖、マシンガントークが炸裂するから、大輔と口火が重なってしまって、しゃべりすぎみたいなー。
で、大輔はだんだんと電話を切りたいモード。
察したアタシも潔く終わりました。
２２分の会話。収穫ゼロ。

振り返るとアタシは、会いたいというようなニュアンスの言葉を３回は言ってたような。
普段は絶対に言わないのに、なんで大事な人に言ってしまうんだろう。
アタシはあまり仲良くもなってない人に、いきなり会おうとか言われると正直ひく。
大輔もきっとそうに違いない。
大輔はやっぱり、自分からはかけてこないと言う。苦手らしくて。
ウソつけ。でも長電話は好きじゃなさそうだわ。
２２分なんてありえない。２時間２０分なら分かるけど。
ダーリンとなんて夜の８時から明朝６時まで電話して、電話を切ってそのまま出勤したことがあったくらいなのに。
だから物足りない。もっとしゃべりたい。
「出ますから電話してくださいよ～」と言うアタシに対して『分かった。じゃまたね』の大輔。
果たして次にかかってくるのはいつか！？