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成人式にあたり

2013年01月09日 | 日記

明日は成人式でおめでたい日です。関係者がいなければただの祝日でしょうけど、我が家では末娘が成人式を迎えます。

親にとっても20年間育て上げたお祝いの日でもあります。

当然のことながら、子どもをこの手に受け取った時から親になります。こちらもまだ生まれたての親なので思考錯誤です。子どもと共に色々な喜怒哀楽を経て、私達も親として育って来ました。そして子どもと同じく私達も二十歳になりました。

子どもの育児とは親の育自だと聞いたことがあります。

一応、社会で認められた大人になったと云う事で、私たちの一応の責任も少し肩から外しても良いかしらね。

後は自分たちで自分の人生ですから、しっかりと歩んで行って欲しいものです。 

そう言えば、自分たちで歩めと送り出した時が前に1度ありました。小学校の卒業式です。

 

この娘が小学校1年生の時に、私達(母親の仲間)は学校で母親の絵本の読み聞かせを始めました。そして、子ども達が卒業して学校からいなくなった今でも、まだその読み聞かせの会は続いています。

「ピコの会」と云います。

母親が絵本の読み聞かせをするグループは「雨後のタケノコ」と言われるほど、1年生ぐらいの時は盛んに出ますが、3年生ぐらいから自然消滅して行きます。 なぜなら絵本の読み聞かせは小さい子が対象と思われているからです。

私たちの会は自分の子どものクラス以外にも全学年の全クラスに読み聞かせに入った為、そして名前をつけて組織にした為、14年経った今でも続いているのです。

1年生に読む時は可愛いものですが、さすがに6年生に読む時はこちらの方も「ビビり」ます。ハッキリ言って怖いです。体格も良く、少し大人びてきて照れから無反応になって来るので、読むほうも度胸が要ります。

しかし、1年生から読み聞かせを続けていて6年生になった時、(6年間読んでもらっていた)あるクラスで語りをした後に、すかさず「すばらしい!」と男子児童から合の手が入ったことがありました。

この時ほど「嬉しい」ことはありませんでした。 聞く力が継続によってもたらされていると確信した時です。

そのピコの会で最初の六年生の卒業時に贈った言葉が今も思いだされます。

『6年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
12年前、私たちの手の中に 初めて貴方たちを抱いた喜びを 
私たち母は昨日の事のように覚えています。本当に嬉しかった。

そして、一年一年大きくなり、共に過ごしたこの12年、
泣いたり、笑ったり、怒ったりいろいろな事がありました。

貴方たちはもうすぐ小学校を卒業して、中学校の門をくぐります。
それは、私たち母の腕の中から飛び出して、自分の目で物を見て、
自分の頭で考えて、自分の足で大地を踏んで、道を歩んでいくことです。
まさに、大空に向かって自分の羽で巣を飛び立とうとする雛のようです。

でも大空には、晴れの日もあれば、雨の日も風の日も
そして嵐の時だってあるでしょう。
時には、タカやワシが狙っている事だってあるかもしれません。

挑戦し、戦って、傷ついて疲れた時には、
いつでも羽を休めに帰っていらっしゃい。
そして、元気になったら また力いっぱい飛んでいきなさい。

私たちは、いつまでも貴方たちの心のふるさとだから・・。
私たちは、いつまでも貴方たちを愛しているから・・。

「ラブ・ユー・フォー・エバー ずっと ずっと 愛しているよ」

この言葉を受け取った当時の6年生は今、26歳になろうとしています。 

帰宅後、「ありがとう」と言ってくれた我が家の息子もその一人です。

この言葉をもう一度、明日成人式を迎える我が娘に贈りたいと思います。 「愛しているよ」と。



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