今日でロニーがこの世を去ってから5年が経ちました。昨日のことのようにも思えるし、もうずっと昔のことのようにも思えるし、いずれにせよロニーの声を聴かない日は1日もなかった5年でした。ただ新曲が出てこないだけ。新しいツアーdateが出てこないだけ。
LAではウェンディが企画するイベントが15日から3日間に亘って行なわれるようで、日本人のファンも参加しているみたいですね。ウェンディは、ロニーが生きていたらやっていただろうことを、彼女なりの方法で続けているのでしょう。
“ロニーはいつも自分の人生は恵まれていると思っていたし、だからこそ恩返しをするべきだと感じていたわ"
2010 Golden Gods Awardsでロニーがベストメタルシンガーに選ばれた時の授賞式が、ロニーが公に姿を現した最後の日となった。"療養生活の中でも、いい日もあれば悪い日もあったわ。あの日はものすごく良い日だった。私たちは二人共、ロニーは病を乗り切ると信じていた。彼は最後まで闘いぬいたわ。彼は"俺はここにいるよ、諦めていない、まだここにいるんだ!"ってファンに姿を見せて伝えられたことを誇りに思っていた"
Holy DiverのRemaster版にロニーのインタビューが付いていたそうですね。概ね知っている話がほとんどだと思うのですが、ロニーがもともと自分のバンドで成功したかったこと、ソロになるつもりは全くなかったことなど、いつもいつも気力に満ちていて、自分の一歩で夢を実現してきたことが分かります。DIOを結成する時に、リッチーやトニーを見ているから、どうしてもアメリカよりイギリスのギターリストがいいと思っていたこと。ヴィニーと一緒にロンドンのクラブ周りをしたものの、いいギタリストが見つからず、ジミーを思い出して「いいギターリストがいないか」と尋ねた時のこと。ヴィヴィアンとジョンサイクスのテープをジミーが持ってきた時に、ヴィヴィアンのプレイをチャックベリーのようだと思ったこと。ジミーが来た時に、頼みもしないのにベースも持ってやってきたこと(笑)。ヴィヴィアンとセッションをしてすぐに意気投合したこと・・・。MAGIC、MAGIC!
Ronnie James Dio Audio Interview [2005] Part 1 .wmv
私は個人的に、ロニーは「もういい」というところまでやり尽くしたのだと思っています。ワーカホリックの彼です。半世紀に亘って、歌い尽くし、創造力もフルに使って曲を創り、ステージを創り、全身を注ぎ込んできたと思っています。ロニー自身は「俺には音楽以外にも色々と趣味があるんだよ」と言っていましたが、私はこれには懐疑的です(笑)。自分が容認できるレベルをクリア出来なくなった時、その時が人生を終える時だった。彼にもたらされたエネルギーはその為に使われたと思います。つまりは私たちの血が熱く滾る歌と音楽を世に出す、そのために。
ロニーは私の日常に存在していますが、亡くなった日がどのように明けたのか、その日をどう乗り切ったのか、その後の日々のことなどを思い出すと、やはり息が出来ないくらい苦しくなります。肉体にいないということはとても寂しいですが、私には私のできることをするだけですね。
凄いのは、いつのどのライブを聴いても、ロニーが全く手を抜かずに激唱してるということですね。
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今日は持ってない音源があるいはリマスター盤をポチることにします。
ロニーに出会って天使の絵を描かれるようになったとは、驚きです。彼にしてみれば、自分の心を揺さぶる音楽がヘヴィなロックで、それを好きなだけ表現しただけだったかもしれません。キリスト教に疑問と矛盾を感じながら、彼が自分で感じるスピリチュアル世界を織り交ぜて、虚構と現実の狭間を描くことが楽しかたのかもしれません。
でも「恩返しをする」という発想は、世界に発信できる立場になった人が考える最善のことでもありますね。
ロニーが亡くなった当日に私に起きたこと。もちろん覚えていますよ。あの現象がなかったら、私はロニーの死を乗り越えられなかったと思います。今もなお、話しかけるとロニーからは答が返ってきます。
ただ内容がスピリチュアル過ぎて、ほとんどの人に受け入れてもらえないんですよ(笑)。当時投稿がさかんだったDIOのHPにも書き込んだんですけど、同じような体験をした数人からメッセージがありましたが、あとは信じてくれなかったのでしょうね。
ニキさんも私もこの生きづらいほどの繊細さを幸福なギフトとして受け止めることにしましょうネ。
5年が経ちましたね。早いような遅いような・・・
Rikoさんが2010年に書かれた記事「ロニーのHug&Kiss」を覚えていらっしゃるでしょうか。あれは私がネットで読んだ中で最も感動した記事でした。
実は私は画家で、ロニーに出会ったことで天使の絵を描くようになったのです。それは“救いを見いだせない人の前にだけ現れる天使”で、人間たちと同じ闇の中にいて、同じ傷を分かち合っています。私自身が求めていた救済のイメージが、ロニーの存在を知ったおかげで形になったのです。
「Magica」の曲をもとに絵を描いたこともあります。
今でも欧米ではメタル=邪悪とされる風潮があります。しかし、ロニーが一人の人間を確実に救ったことは断言できます。そして、そう思っている人は少なくないでしょう。あれほど多くの人に夢を与えたのですから・・・
長々と失礼いたしました。