なんかほとんど全曲がyoutubeで聴けてしまうので、非常に微妙ですが注目度高そうなのを適当にpick upしてみます。
"A man on the silver mountain" Rob Halford, Vinny Appice, Doug Aldrich, Jeff Pilson, Scott Warren
Robの歌よりDougのギターの秀逸さが目立つかなあ。ただしダグが嫌いという向きは恐らくこのギターは勘弁してくれ、と言うかもしれませんなあ。冒頭はアレンジしているけれど、テンポが微妙という感じも。このメンバーなら、ライブでアップテンポで聴きたいかも。
“Catch The Rainbow” Glenn Hughes, Simon Wright, Craig Goldy, Rudy Sarzo, Scott Warren
ロニーが亡くなった時の追悼式でもグレンヒューズはこの曲を歌っていましたよね。ライブより収録版で聴く方がいいかな。クレイグの頭のギターが光ります。MAGICAでもそうだったけど、彼は意外とこういうプレイが得意なんだよね。
“I” Oni Logan, Jimmy Bain, Rowan Robertson, Brian Tichy
私に言わせると、この曲はイイネ!っていう感じ。なによりローワンのギターが実にオリジナルに忠実な音を出してる。まー改めてグランジ時代が来なければ、もう一枚曲作りにも参加したローワンギターのアルバムをDIOで出して欲しかったと思ってしまう。ジミーのベースはなんともコメントしがたいんだけど、ジミー色出しててローワンとの兼ね合いが微妙と言っておこうかな。ローワンたちが入ってきてイヤになって出て行ったのに、今ここでセッションしてるのが面白い。それとBrian Tichyのドラムがまるでヴィニーみたいに聴こえるんだよな。だから余計にサバスを聴いているような気分になります。
結構普段からロニーの曲をライブでもカバーしていて、その延長でその同じ曲を今回収録したっていうバンドも多いですね。Anthraxの"Neon Knights"やHalestormの"Straight through the heart"もそうですね。後者はギターがかなり物足りないんだよね。ライブでも。どれも基本的にオリジナルの構成はそのままで、スタジオ版をリスペクトしながらカバーしている感が伝わります。その意味ではカバーを聴いた後は、どうしてもオリジナルを聴きたくなる、というのが正直な感想です。だって創ったのはロニーとそれぞれのバンドメンバーなのであって、それ以上になることはないですからね。
だからメタリカのメドレーは面白いし、彼らの並々ならぬ愛情を感じますね。聴きこんで来たからこそあれだけのメドレーが創れたのでしょうし。それとリスペクトを感じつつ別物に仕上がっているという点ではMotörheadの"Starstruck"も面白いです。
でも自分のライブでもカバーしてしまうくらいロニーの曲は愛されているということは間違いないですね。
どれを取っても曲がいいし、参加メンバーは凄いし、いいアルバムになりましたね。