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Venta del Molinillo

アンダルシアでの日常生活とグラナダの一般家庭料理など

暖炉大好き

2006-01-23 13:09:19 | Granada

この週末、またまたグラナダに行ってきました。


いつものことですが、グラナダに来ると冬はかなりの寒さを
感じます。聞くところによると私達が来る2、3日前にも
が降ったとか。

いつもは、彼の実家に着くと暖房が良く効いていてとっても
暖かいのですが、彼の両親はバルセロナに行っているので
この日は不在。 何日も留守にしているせいか家の中は
とーっても冷え込んでいました。

さっそく、暖炉に火をつけます。


アンダルシアは南なので皆さん冬でも暖かいだろうと
想像されると思いますが、グラナダは盆地にあるため
夏暑く、冬はものすごく寒いです。 特に彼の実家は
標高7~800メートルにあるのでグラナダ市内より
3、4度程度低くなります。
と、言う事でここら辺一帯の家は暖炉を持つ家が少なくないです。

彼の実家では、オリーブ畑でいらなくなった枝を持ってきて
燃料にしますが、多くの家は、冬に入る前に枝をトラック
一台分ほど買い付けているようです。 あとは、火をつけるのに
必要な松ぼっくりを散歩ついでにひろったりしています。
スペインの野菜ってよく大きいと言われますが、松ぼっくりも
例外なくとっても大きいです。ソフトボールからハンドボール大
のものまでさまざまです。

 さてさて、この暖炉、家中のパイプとつながっていて家を暖める
だけではなく、毎回、恒例の楽しみがあります。

、、、、、、それは。



肉の炭火焼き
やっぱり暖炉があるんだから利用しなくちゃいけませんよ。
とばかりにお肉や、チョリソー、アルミホイルに包んだ
ジャガイモなどを放り込んでいきます。


週末の昼下がり。楽をしておいしい食事をいただきました
やっぱり、暖炉っていいなぁ。


素敵なカップル

2006-01-10 17:45:03 | Granada

うちの彼の村はグラナダ市内から車で約15分くらいの
人口1000人程度の小さな村です。

こんな小さな村で、しかもオスタルなども無いような所
(貸し部屋はあるそう)に加え、歴史的建造物なども
なく「シエラネバダが綺麗に見える」ぐらいしかとりえがない
村なので、まさか日本人がいるとは思いもしませんでしだが
いたのです。私のほかに2人も

 一人は、夏の間だけ絵を描きにこられる通称「Leon」
さん。うちの彼の叔父さんがタクシーの運転手だった
時代、村や色々な所を案内した事がきっかけで、この村を
気に入ってくれて毎年のように来て絵をかかれるんだとか。

そして、もう一人は、本当にうちの彼の家の目と鼻の先に
オランダ人のだんな様と住んでおられる琵琶奏者の日本人
女性の方です。
約一年ちょっと前、彼のお母さんに「ちょっと!最近
日本人の女の子が近くに引っ越してきたよ!この間
話して、あなたのこと言っておいたから今度会いにいって
みましょう!」と言われ突然のアポなし訪問をして
知り合いました。
その後、彼らの演奏会が村であったにもかかわらず
私達がマドリッドに引っ越したりして行けず、それ以来
ほとんど会えずにいたのですが、今回のクリスマス休暇で
久々の対面となりました

いやー、彼のお父さんや村の人の噂どおり、だんなさんが
とてもフレンドリーで面白い人で(ワイン好き)、
日本人のおくさんの方もほのぼのとしたいい人で
とっても素敵なカップルです。
2人とも、芸術家(音楽家)だけあって、お家の中は
面白そうなものばかり(のぞいたんじゃないですよ
見せてもらったんですスペインでは初回訪問の
際家の中をすべて紹介する習慣があります)
久々に日本の緑茶を日本の素敵な陶器の湯のみでごちそうになり
琵琶の音も、2人の演奏する日本の音楽も聞かせていただいて
さいごにはなんだかほっとするような、しんみりとした
気持ちになりました。

うちの彼は、彼らがこの村を、グラナダを気に入ってずっと
いてくれるようだと知って凄く喜んでいました。

 仕事で世界中を飛び回っているのに、残念ながらスペインでは
あまり演奏の機会がないそうですが、いつか彼らの演奏を
生で聞いてみたいものです。

お二人ののウェブサイトはこちら

www.2-uo.com

www.thumpy.nl


Los Reyes Magosがくれたもの

2006-01-08 16:06:07 | Granada

ありがたいことに、1月5日の夜、私のところにも
プレゼントが届きました。



これは彼の両親から。最近私が新しいバックを
バーゲンになったら買おうと言っていたのをどこからか
聞きつけたのでしょう。今、持っているポンチョの
下に持って歩くのに丁度良いサイズです。

そして、彼の妹からは私と彼の2人にということで、、、






私の大好きな料理番組のレシピ集と
料理用の計量器をもらいました。
???これじゃあ彼のプレゼントにならないって?
彼の妹曰く、これを使って作ったおいしい料理を食べるのは
家の彼なので、2人へのプレゼントなんだそうです。

おととし、なんとなく「これからの季節、電気鍋が
あると便利だよねー」などといって、去年の彼の妹からの
プレゼントが電気Wok鍋になったいきさつがあり
クリスマス前に安易に欲しいものを言っちゃダメ
と彼に言われていたのですが。クリスマス前になにげなく
「今、ラーメン作ってみたくってパスタを切る機械が
欲しいんだー。」と言ってしまい
彼に「絶対、パスタ切る機械をプレゼントされるよ」と
言われていたので、最近はよけいな事を言わないよう
静かにしていたのです。

ところが、先日彼の妹に
「私が去年貸した調理道具セットの中に、計量器入って
なかった?」と聞かれ
「うちには、無かったと思うよ、だって計量器欲しいんだけど
無いし、買うの面倒だからプラスチックコップの
メモリに書いてあるのを見ていつも測ってるもん。」
と、つい言ってしまったのです。今思うとあれが彼の
妹のリサーチだったのかもしれません。(私が計量器
持ってるかどうかの)

今年も彼は、「あぁぁ、、、また今年もMaerillaの好きな
物になっちゃった」とちょっとがっかり。

ごめんねぇ、、、。だって探られてるなんて
知らなかったんだもの、、、


Roscon de Reyes(ロスコン デ レジェス)

2006-01-07 22:45:00 | Granada

彼の実家ではクリスマスプレゼントのやり取りを
1月5日の夕食後に行うのですが、通常は
1月5日の夜にこっそりクリスマスツリーや、ベレンの前に置き
子供達は1月6日の朝にあけるのだそうです。

子供達は、前もってガスパール、メルチョール
バルタサールの3人の王様のためにコップ一杯の牛乳と
マンテカドというスペインのクリスマスに食べるお菓子を
準備しておきます。(子供によってはパンなど
他のものを用意する事もあるそう)

さて、1月6日の朝、彼の実家の戸を始めにたたいたのは
隣に住む彼の従兄弟でした(Mクン。推定8、9才)

「Maerilla!家に来てよ!Los Reyes Magosが来たんだよ!
今からプレゼントをあけるよ!Maerillaにも
ボクからのプレゼントがあるよ!」
>家に行くと
興奮気味のMクンに呼ばれ同じ敷地に住む彼の親戚が
皆集まってきていました。



たくさんのプレゼントを前にしたMクン
「昨日コップのミルクを置いておいたら朝なくなってたんだ!
ちゃんと王様達が来たんだよ!こんなにプレゼントを置いて行ったんだ!」
大人たちはこっそり「かわいいなーまだ信じてるんだね」
とヒソヒソ話しています。

続いて彼のプレゼントのお披露目がされました。


どれからあけようかなー。こんなにあるから迷っちゃうよ、、、。


やったー!!!ロス レジェスにお願いしたおもちゃだー!!!

Mクン大満足 
その後周りの大人たちにも自分の幸運を分けようと
自分のおこづかいで買っておいた
ちょっとしたプレゼントをくれました。

さて、その日は特別な日に加え、彼のお祖母ちゃんの
サントの日「Adracion de Los Reyes」だったので
皆でお祝いを兼ね、いつにもまして豪華な食事となりました。
(スペインでは聖人の名前をつけることが多いので
例えばミゲールという人がいたら本人の誕生日のほかに
その聖人の日(サント)にちょっとしたお祝いをします。
誕生日が2つあるようなもんです)

豪華な昼食の後、コーヒーとその日に特別に食べる
「Roscon de Reyes」を食べました。


これは、中に王様の形をした人形と、乾燥そら豆が入っていて
食べていて王様の人形が当たった人には備え付けの王様の冠と
その年の幸運が与えられます。
乾燥そら豆があたった人は、そのケーキの代金を
払わないといけないそうです

今年は、彼のお祖母ちゃんが王様の人形を当てました。
そしてそら豆は、、、、、、、。
運のいいことに誰にも当たらず残ったケーキの中に入っていました。
もっとも、当たるのがいやでそのままトボけて飲み込んじゃうひとも
いるんだとか。



クリスマス最後の日。実にほのぼのとした一日を過ごしました。
ほんとうならば1月5日の夕方から市の中心部で
カバルガタというパレード(3人の王様達が子供達に飴を撒いて歩いたり
色々な見せ物をしたりする。
グラナダ市では22トンもの飴が撒かれたそうです)があるのですが
残念ながら行く事が出来ませんでした。
来年のレポートにこうご期待!


 


お正月なので

2006-01-07 22:30:55 | Granada
せっかくなので、彼の実家に置きっぱなしにしていた
着物を着てみました。
しばらく着付けの練習をしてなかったので、どうなるかと
思ったのですが、2、3回練習しなんとか着ることができました。

皆には大好評でしたが、一日着物で過ごしたので結構
疲れました。






大晦日

2006-01-07 00:04:48 | Granada

遅くなりましたが、、、

皆様
明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします

今年初めての更新ですが、突然大晦日の話に戻ります。

さて、スペインでは夕飯はとっても質素なものなのですが
クリスマスイブ、大晦日の夕飯はとっても豪華です。
今回の大晦日は、やはりサクロモンテにある彼の叔母さんの
家でディナーとなりました。
なぜ毎回サクロモンテで過ごすのかと言うと
今年リフォームしたばかりなのでお家のお披露目を兼ねて
いるからです。
今回も、イブの時と同様に食べきれないご馳走のあと
おしゃべりをして0時の年越しの時を待ちました。

ご存知の方も多いかと思いますが、スペインでは
TVで流れる0時の鐘(12回)と共に12粒の
ぶどうを食べます。全部食べられたら、その年一年
健やかに過ごせるということなのですが、一見くだらない
この習慣、皆、結構真剣にやっています。

色々なサイズのぶどうを各自12個準備します。


種を取って皮をむいて準備に余念が無いです。



そんな感じで準備をしているうちに、もうすぐ12時に
なろうとしています。
たあいのないおしゃべりをしながらも、皆の顔が
だんだん真剣になってTVに釘付けになっていきました。

鐘の鳴る時間。

いつも、12回なる前にお知らせの合図として何回か
鳴らされるのですが、ここでいつも間違いが発生します。
お知らせの合図で食べ始める人が必ずいるのです。
家の彼は「去年もおととしも母さんがいつも間違えて
たべはじめるんだよなー。今年は間違えちゃだめだよ。」
なんて言ってたのですが、今回は彼が間違えました

「ポーンポーンポーンポーーーーーン、、、、」
誰かが言います

「今だ!」
「ポーン、ポーン、ポーン、ポーン、ポーン、、、、。」
皆が真剣にぶどうを口にほおりこんでるのを見てると
思わずふきだしそうになります。

何度か笑い出しそうになるのをこらえなんとか
食べ終えました。



「明けましておめでとう!!!」
すぐに、空になったグラスにCavaが注がれます
皆で乾杯です

その後、若者達は各自友人の主催する新年パーティや
バーやディスコに繰り出し朝まで過ごします。

私? 、、、、、もちろんまだ「若い」(と思ってる)
ので彼と友人達とで新年のグラナダの町に繰り出しました。
結局、寝たのはあさの7時過ぎでした。







忘年会

2005-12-31 17:41:31 | Granada

年末この時期になると、彼と友人達とで恒例のお食事会
があります。
今回は、彼の従兄弟の奥さんの強い希望でアルバイシンにある
レストランになりました。



アルバイシンにあるレストランといえば
「ミラドール デ モライマ」がとても有名なのですが
ここも素敵なパティオがあり
夏はアルハンブラを見ながら食事を
する事が出来ます。


内装も落ち着いた感じで楽しいひと時を過ごしました。

料理は、スペイン料理が主でアラブ風のお料理は無いのですが
ここでのお勧めは、、、



「イカの墨煮」です。
他にも前菜のサラダや、カブラレスチーズとチコリ
ほうれん草のコロッケなどとてもおいしかったです。

冬も、静かでひっそりとした隠れ家のようで素敵ですが
ぜひ夏に訪れてみたいところです。

Mezon del Trillo

Callejon del Algibe del Trillo,3

Tel 958 22 51 82

Albaizin-Medio Granada


















Granadaから

2005-12-27 19:11:58 | Granada



Granadaから更新しています。
24日は、なんとかGranadaに到着し彼の家族とサクロモンテに
ある叔母さんの家で叔母さん一家と過ごしました。
スペインでは24日から1月6日の(3賢人の日)までがクリスマスに
あたるので今でも街は1月6日のクリスマスプレゼントを買う
家族連れでクリスマスムード一色です。

アメリカや他の欧米では子供達は24日の夜にサンタクロース
がプレゼントをくれるのですがスペインでは
メルチョール、ガスパール、バルタサールという3賢人が1月5日
の夜にプレゼントを持ってくることになっています。
でも、最近はクリスマスツリーも飾るし、プレゼントも24日の晩と
1月5日の夜の両方もらえるそうでスペインの子供たちにとっては
もっとも楽しみな時期だそうです

ちなみに、彼のおばあちゃんは敬虔なカトリック教徒にもかかわらず
クリスマスが一番「嫌い」な行事なんだそうです。
言われなくてもなんとなくわかりました。なぜならば、、、、、
女性達が忙しく準備に追われてる横で、スペインの男性達
の仕事(?)といったら
「出来た料理をつまみ食いしながらお先に一杯」
「食器を片付けたりデザートを準備してる横で談笑」Etc、、、
だからです

 なんだか日本のお正月準備に似てますね


 




寂しい収穫

2005-12-14 09:32:04 | Granada

 

 これは、彼の実家の庭にあるオリーブの木です。

そして、先日Cortijoに行って気づいた事。
「あれ?もう収穫終わったのかな?」 

今年の夏、ニュースで
「ダムの水があと○パーセントしかありません。」という言葉を
何度聞いた事でしょうか。
もともと、グラナダはネバダ山脈があるおかげでそんなに水に困る事は
ないのですが、それでも何年か前には時間的に断水にして制限する事も
あったそうです。 
何年かごとに来る旱魃。生活用水さえそんな状態なのですから
膨大なオリーブ畑に水を撒くわけにはいきません。

もともと、オリーブは乾燥した土地に強いとのことですが
さすがに今年の旱魃には参ってしまったようで、ほとんど実をつけずに
収穫の時期となってしまいました。
(しかも、去年の寒波でハエン地方では枯れてしまったオリーブの木を
何本も見かけました)
 

 一番上の写真は、水を定期的に撒く庭にあるので
程よい大きさに実がなっていますが、写真をとってのせるのも悲しいほど
実がなっていないか、なっても豆粒大の小さいオリーブがなってるだけの
木でいっぱいです。
しかも、まだ熟してないとのことで収穫はもう少し先にするそうです。

 今現在でも、オリーブオイルの値段は徐々に上がって来ています。
さらに、近年では中国の富裕層が消費するようになってきているそうで
さらに上がるだろうとの予想だそうです。 

彼のお父さんは「イヤー、まいったなー
ほんと、実がなってないよねぇ

今年はうちでは4トン取れればいいほうかな?
(去年は3、4倍の重量を収穫してました)。」
なんて、のんきなようすでしたが、、、。


彼のうちで取れたオリーブを出荷している会社の製品です。

来年は豊作になりますように、、、
(ブログに収穫の様子をのせたいから)


 

余談ですが、今年の旱魃のおかげでフルーツ類
甘味が凝縮されてとってもおいしかったです。
ということで、ワインはいいものが出来るのではないか
と言ってました。   



Cortijo での午後

2005-12-13 11:21:16 | Granada

ある週末の朝

「今日はCortijo(コルティーホ)でお昼ごはん食べるから」
と言われました。 

彼のお父さんは(正確にはおばあちゃんの所有だけど)コルティーホ
(農地)にオリーブ畑を持っていて、昔住んでいた家を、農機具の
倉庫代わりや夏の間のちょっとしたキャンプ地代わりに使っています。 



 彼のお父さんは、よく言われる典型的なスペイン人ではなく
凄ーく働き者です。
退職してからも、他の兄弟が別の地方に住んでいるので、おじいちゃんの
残してくれたオリーブ畑を守って、毎日のように働いています。
趣味で、オリーブ畑の間にぶどう園を作ってワイン作りなどもしています。

 今日は、昔住んでた家の中を綺麗にリフォームしたお祝いを兼ねての集まり
だったようで、近くに住む兄弟一家も集まってのバーベキューとなりました。

 

 夏の間、暇なときを縫って彼のお父さんがコルティホを整備してたのは
知ってたのですが、彼の家族は皆
「誰も住んでないのに、シャワーやトイレなんて作ったって
お金の無駄だよー」などと言って
ちょっとお父さんの事を非難していたのですが、ここに来て少し考えを改め
たようでした。
お父さんは自分が生まれ育ったところだから、どうしても綺麗に
残しておきたかったのかもしれません。


 以前来たときには、物置のようになっていた所も典型的な
アンダルシアのお家になっていて、タイルも張り替えられており
水道も、井戸から水をポンプでくみ上げるようになっていて
彼のお父さんの器用さに驚きました。

その日は、とっても良いお天気で、結局日が沈む頃まで
素敵な午後を過ごしました。