スペインは暑かった夏も終わって、ここのところ日に日に
日が短くなっていくのがわかります。
日本もそうでしょうか、、、。
何だかしんみりしてきますね
しんみりしていても、食欲は健在。
秋茄子がおいしそうです。
ところで、今回は白ワイン作りのための葡萄の収穫を
する予定だったのですが、赤ワインがまだ終わってなかったので
もうちょっと後に延ばします。
いつも車庫にしている所ににわか醸造所が出来ていました
写真の後ろにある機械でつぶして、樽に入れ一日何回か
かき混ぜ空気を入れ、発酵を待ちます
さてさて、どんなワインになるのか楽しみですね、、、。
(私はもっぱら味見係)
日曜の午後からは久々にこのブログのタイトルである
「Venta del Molinillo」(ベンタ デ モリニージョ)に
行って来ましたよ。
目的は、しいたけ栽培用の木を探す為です
周りの景色も、空もすっかり秋模様ですね、、、。
しいたけのほうは、無事、菌を植え終わりましたが
さて、どうなる事やら、、、。 お楽しみに
3週間ぶりに行ったグラナダ
すっかり涼しくなって、秋の足音が聞こえていましたよ。
この季節の果物も食べごろを迎えています
コレは「Azofaifa」(アソファイファ)という果物。
彼のお父さんが、農場に生っているのを見つけて採ってきた
そうです。 アルメリアやグラナダにこの時期出回るのですが
他ではあまり知られていない果物です。
名前のつづりから行って、アラブ時代からの果物で
しょうか、栗のような歯ざわりでポクポクした感じなのですが
味はりんごのようです。 結構美味しいですよ
コレはグラナダ(ザクロ)の木。
赤々と実って、熟れたものはもう口を開けています。
このルビーのような実を口いっぱいにほおばって噛みしめ
タネだけ後でまとめて出します(種を食べちゃう人もいます
やわらかいので問題ないです)甘くて、ジューシーで
とっても美味しいです
ちなみにコレは観賞用のフランス産ざくろの木です。
高さ50センチぐらいなのにちゃんと小粒サイズのザクロが生るんです
可愛いでしょ
さて、初日の目的は「松の実探しをすること」でした。
あんまり遅くなると、Jabali(ハバリ、猪のこと)に食べられてしまうの
です。 去年は遅くに行ったせいか、食い散らかされた松ぼっくり
と松の実の殻の間を探して、あまり成果が無かったので、今回は
早めに行動します
そんなこんなで彼のお父さん(正確にはおばあちゃん)のオリーブ畑
に行きます。そこに、目的の松の実があるはず。(食べられてしまって
無ければ、、、、、)
ジープでオリーブ畑の間をぬって行くと、、、
松の木発見 サクサクと探していきます。
中身の入っている新しい松の実は真っ黒い墨のような粉が
ついていて、じっと見つめると結構落ちているのが見えます。
いくつかは猪に食べられていましたが、去年より沢山あるのか
すぐ見つけられます。
小一時間探して、ビニール袋に3分の1程度。大漁、大漁!大満足
です
家に戻って見ると、彼のお父さんが同じくオリーブ畑のある農場で
採ってきた「アーモンド」の仕分け作業が始まっていました。
こうやって、葉っぱも実も全部まとめて採ってくるので、殻付き
アーモンドだけをより分けます。
あとは、日なたで乾燥させて、この殻つきのままおいておけば
1年でも2年でももつんだそうです。
、、、、、ところで、松の実
必要な分だけ、殻を割ってとりだしましたよ。
こんな風になりました。コレで、ジェノベーゼを作るのが
楽しみです
週末のグラナダ
朝、起きると彼のお父さんとお母さんの姿が見当たりません。
彼のお父さんが早起きで、いつもCortijo(コルティホ、農場)に
行ってしまうのはいつもの事なので、いないのは不思議ではない
として、お母さんの姿までとはちょっと不自然です
テーブルの上にはメモがありました。
「そら豆をとりに、コルティホに行きます。」
どうやら、収穫のため農場に行ったようです。そら豆の季節なんですね
さて、待つ事2時間、、、。 彼の実家のTVの映りを良くするのに
買ってきたアンテナの設置をあーでもない、こーでもないと言いながら
やっていると、お父さんとお母さんが戻ってきました。
「いや~!凄いよ~!こんなに採れたよ。」
みると
大きな袋(ジャガイモ用の25キロぐらい入る袋)に4つ
大きなバケツに3杯、買い物用のビニール袋に4つ。
「来週、また採りに行かなくちゃダメみたいよ。とにかく
いっぱいなってるのよ~。」
とっても家族では食べられる量ではないので、同じ敷地に住む
家族や、村に住むおばあちゃんの妹などにもさっそく
おすそ分けです。
そして、家族の分はさやに入れておくと早く悪くなってしまうので
早速さやから取り出して今日のお昼&冷凍庫へ
スペインのそら豆は日本で売られるのより長くて細めです。
そして、まだ若いうちにとって生ハムといためたり
時には生でも食べられます。
グラナダのパトロン(各都市に守護のための聖人聖女が奉られてます)
San Secilio(聖セシリオ)のお祭りの時にこの若いそら豆が振舞われ
生のまま食べられます。 ほんのちょっぴりアクはありますが
甘くて美味しいです
その日はHabas con Jamon(そら豆と生ハムの炒め物)を
揚げ卵付きでいただきました

セマナサンタの間バルセロナから遊びに来ていた叔母さん一家。
彼らがその晩寝台列車



もう皆、毎日のように大家族で大量のお料理を食べているので
消化不良気味

感じです。
さて、木、金曜日と魚が続いたので、土曜日は肉が解禁です

その日も、やっぱりサクロモンテの叔母さんの洞窟住居でBBQと
なりました。
迷える子羊よ、、、じゃないけど、その日は「Cordero」(コルデロ)
子羊のBBQとなりました。 日本だと北海道で「ジンギスカン」と
して食べられる以外あまり羊って食べないですよね。
でも、スペインではこの羊ちゃん、結構食べられます。
そんなこんなで、皆お腹一杯にお肉を食べ、デザートです。
セマナサンタのデザートといえばコレ



Panecillos(パネシジョス)といって卵と牛乳、砂糖、小麦粉で作った
揚げ団子を牛乳、シナモン、レモンの皮で作ったスープに入れて食べる
デザートと、

Leche Frita(レチェ フリータ)といって、牛乳、お砂糖、シナモン
小麦粉で作った甘いベシャメルソースを固めて揚げ、お砂糖をつけた
甘いコロッケのようなものです。
2つとも、アンダルシアのセマナサンタでよく食べられるそうです。
食べた後はやっぱり、、、

こんなに良いお天気ですし、木陰で「シエスタ」

スペインのシエスタ(お昼寝)暑い夏には欠かせない代物です
でも、誤解する方も沢山いらっしゃるとは思いますが、ベットで
ぐっすり寝るのではありません。
ソファや、すわり心地の良い椅子で、30分程度ウトウトする程度
です。
スペイン、特にアンダルシアの夏はとーんでもなく暑いのです
(セビージャでは夏日なたでは50度以上に日陰でも、40度を軽く
超える日は多いです)食後の3時~5時頃なんかはとてもじゃないけど
外に出られません。
と、いうことで満腹後の眠気も手伝ってちょっぴりウトウト、あとは
TVを見たり、おしゃべりしたりして過ごします。
旅行にこられる方々はココ大事です

「シエスタの時間には外をフラフラせずに泊まっているホテルなどで
休息をとる」ことが大切です。 なぜならば、シエスタの時間はお店も
開いていないし、外に出る人もほとんどいない、外は暑いしで
暑さで体力を消耗するだけでなく、その時間に外で会うのは
観光客などの「カモ」

なので、スペインに旅行に来られた際はスペイン時間、習慣を大いに
取り入れて過ごされる事をお勧めします

話がそれました。
ところで、日が経つのは早いもので、いろんな木の花が咲いては
終わり咲いては終わりして、今の季節は色とりどりでとても美しいです。

緑もこんなに濃くなりました。

コレはつい一週間前さいていたりんごの花です。

ライラックの花?

イチジクの実もいつの間にかこんなに大きくなって、、、。
そして、、、、、

猫もシエスタ中のようですよ

さて、今ははるか昔の事となってしまいましたが、金曜日
セマナサンタの間は正確には「聖金曜日」となります。
キリストが昇天した朝にあたります。
そんなこんなで、やっぱり家族で集まって食事をします。
この日はサクロモンテに行きました。いつもはセビージャに
住んでいる叔母さん一家。グラナダでの彼らの家は
「洞窟住居」です。
洞窟住居といえば、グラナダの「Guadix(グアディクス)」という
町が有名ですね。
でも、サクロモンテにも結構沢山の洞窟住居があるんです。
時々、ヒッピーやジプシーの溜まり場のようになってたりも
します。
この洞窟住居。 そこかしこに窓を作れないのが難点ですが
夏は涼しく、冬は暖かいので、グラナダの暑い夏や、寒ーい
冬でも暖房、冷房は必要ないくらいの優れた機能をもっています。
昔の人の知恵ですね
さてさて、中をちょっとご案内しましょう
入り口です。煙突が直接山の斜面から突き出てます。うしろにある
サボテンの一種から生えている変な木がいい味だしてますね
おばさんのうちは好みで山の土と同じ色のレンガを使って
いますが、外側を白壁にしている昔ながらの洞窟住居も
まだまだ多いです
入り口からサロンを眺めた様子と、キッチンです。 中は
本当に削ってあるだけで、白い塗料を塗ってあるだけです。
そうそう、実はこの白い塗料。ペンキとはちょっと違うんです。
アンダルシアの白壁の家々。なぜ真っ白かご存知ですか?
塗料の中に石灰が混ざっているそうですが、ただ日光を反射
させて暑さをさえぎるだけでなく、石灰に含まれる成分が
防虫の役割を果たしているそうです。公衆衛生の面からも
役に立っていたんですね。
ベットルーム。 向かって右側にあるカーテンは壁を削って
作ったクロゼットです。
ここにはちゃんと窓もついていますよ~
トイレと、バスルームはこちら~。
この日は親戚一堂が集まっていたので、なんだかいろんなものが
ごちゃごちゃ置いてあって乱雑に見えますが、叔母さんの名誉の
ために一言言っておくと、おばさんはとってもきれい好き
いつもはこんなにごちゃごちゃ物が置いてありません
さてさて、探検はこのくらいにして、私達は、金曜日にアルメリアで
あった「大オフ会」のため、一足お先にご飯をいただいて
おいとましました。
この日もやっぱり「干しだら料理」が食卓に並びました。
話は変わって金曜日の「大オフ会」。6組の日本人とスペイン人
のカップル及びその家族が集まってとても楽しい会合となりました。
バルセロナから来られた方もいたんですよ~。
ちなみに、アルメリアに行く途中、洞窟住居で有名な「Guadix」の近く
を通りましたよ。
グアディクスの町は、実は歴史的にはグラナダ市より古いんです。
ローマ時代「Acci(アクシ)」という名前で町があったそうです。
その名残で、グアディクス人の事を「Accitano」(アクシタノ)
と呼びます。
朝から晩まで忙しい金曜日でしたが、実に有意義な時間を過ごしました
13日木曜日
今年のセマナサンタ(イースター)は4月9日から16日まで
なのですが、今年は13日木曜日と14日金曜日が大事な日に
あたります。(セマナサンタは毎年日にちがかわります)
なぜならば、、、、、、。
木曜日から金曜日の明け方にかけてキリストが磔刑にされ
昇天するまでの時にあたるからです。
昔は、彼の家ではセマナサンタの間中肉は一切出さなかった
そうですが、時代も変わり、今では木曜日と金曜日だけと
しているそうです。
さて、肉が出ないとなると寂しい食卓になるとお思いの方も沢山
いらっしゃると思いますが、ところがどっこい、、、、、。
木曜日のメニュー
前菜 スモークサーモンと鱈のオードブル。えびのピリカラ
オリーブオイル炒め
スープ 干しだら団子のスープ
1の皿 干しだらのホワイトグラタン
2の皿 干しだらのトマトソース煮こみ
デザート 果物、Arros con leche、Leche frita
コーヒー Pastelitos(小さなケーキ) チョコレート
そのほかにワイン、ビールなど好きな飲み物
、、、、、、彼曰く「キリストが磔刑にされて亡くなる日に
こんなに豪華に飲食するのって変だよねぇ。」
たしかに、、、
とにかく凄い量の食事です。肉類でないのが幸いですが
肉が出ない代わりといってはなんですが、お菓子類に気合が
入ってます
(Leche Frita) (Arroz con leche)
この日の食事には20人が集まりました(子供は別で)
鱈はこの日に良く食べられるのですが、鱈の団子はグラナダ
(この辺の村で)で良く食べられるメニューだそうです。
いつもの4倍の食事を作らなければいけない彼のお母さんは
あさから台所で大忙しです
結局、この日はお昼の2時から5時ごろまでのんびり飲み食いして
夕方まで親戚と家族と過ごしました
今日は、グラナダからの更新です
タイトルの通り「セビージャ脱出」してきました
今の時期はセマナサンタの為、国内外から観光客や里帰りで
沢山の人であふれています
いやはや、噂には聞いていましたが、本当に凄い人です。
うちの前の大通りの歩道には普段は車は駐車されていない(というか
歩道なので駐車禁止)のですが、パソの時間が
近づくと車でいっぱいになります。
10ヶ月近くここには住んでいますがこんなの初めてです。
なんてったって、いつも自分達の車は余裕で家の前の
無料駐車スペースに止められるのに15分も歩いていかなければ
いけない遠くまで車を止めに行かなければならなかったのです。
幸いな事に彼の実家はグラナダ。この連休を利用しグラナダへ
脱出することと相成りました。
有名なセビージャのセマナサンタも興味あるけど、なんてったって
人ごみが嫌いな私にはあのグラナダ以上のセマナサンタの人ごみで
パソの行列を待つほど忍耐強くも信心深くもありません
人ごみが嫌いで、よく10年以上も東京で生活してたよな~と
思うくらいですよ
ところで、セマナサンタ。パソの様子は色々な方達がブログに
書いて下さっているので、この際皆さんにお任せして、私はやはり
「グラナダの一般家庭のセマナサンタの食事内容」について
書いていくつもりです(食べる事しか考えてない)
と、いっても今日生ハム食べちゃった(セマナサンタから
40日前は基本的には肉断ちとなっているようです。あまり
きっちり守っている家庭は少ないですが、毎週金曜日は
彼の家でも一切肉類を食べません)
ネットに毎日接続できるかは微妙なのですが、出来るだけ更新
したいと思いますので、よろしくお願いします
ちなみに、うちの彼は従兄弟と友人達と隣の部屋で「ドミノ遊び」
(倒して楽しむ方ではなくゲームのほう)に夢中です。
セマナサンタの雰囲気は全くないです
突然ですが、うちの彼は普通のスペイン人に比べちょっとかわって
います。 私が、彼に会う前に持っていた「スペイン人のイメージ」
は、、、
1、本を読まない
2、音楽はフラメンコや激しいロック系などを聴く
3、サッカー狂
4、人見知りをしない
5、おせっかい(親切とも言う)
6、信心深い
7、話し出すと止まらない。人の話を聞かない
8、宗教裁判(なんのこっちゃ、、、) などなど、、、
少なくとも、彼や彼の友人達に会うまでアイルランドで知り合った
スペイン人たちはこのタイプのどれかに当てはまったのです。
こんな事を言ってはなんですが、、、「クラシック音楽好きな
スペイン人」がいるなんて想像もつかなかったのです
でもでも、考えてみるとスペインは世界でも有名なざまざまな芸術家や
音楽家を生み出した国でもあるんですよね。
いやー、偏見や、その国の人達を自分の持つイメージだけで囲っては
いけませんね。
と、言う事でうちの彼は相当のクラシック音楽好きです。私も、結構
クラシック音楽は好きで聞くのですが、彼と彼の友人達はちょっとした
オタクと化してます。
以前彼は、ロシアのモスクワとドイツのデュッセルドルフで働いていた
事があるのですが、安い値段で気軽に世界でも一流のオーケストラ
バレエやオペラを日常茶飯事状態で行く事が出来たのでとっても幸せな
時を過ごしたとか、、、。
今は、ほとんど生のオケを聞く機会などはないのでCDで我慢の状態
ですが、、、、、、。
が!
小さいグラナダ市にも国内では有数なオーケストラがあるのを
皆さんご存知でした?
OCG(Orquesta Ciudad de Granada)グラナダ市交響楽団
という立派なオーケストラがあるのですよ~
グラナダ国際音楽舞踊祭で活躍したり、定期的にAuditorio Manuel
De Falla(マヌエル デ ファリャ講堂)でコンサートがあったり
します。
去年は友人の突然のお誘いで、なんと!グラナダの闘牛場での
野外コンサートに招待されて行ったのですが、子供も大人も
入り乱れてのなんともほのぼのしたコンサートで、「こうもり」
の演奏中に本物のこうもりが飛んでたり、演奏中に猫が指揮者の
前を横切って走っていったり、「ラデッキーマーチ」の演奏中に
ノリがあんまり良すぎて観客皆が手拍子を始めたり、極めつけには
演奏中なのに水売りのオッサンが「水ー!ビールはいりませんかー。」
と売り歩いてて周りの皆と「シーッ!」と何度も注意したり、、、。
とにかくハチャメチャなコンサートだったんですが、オーケストラも
観客も皆楽しめたコンサートでした。 こういうくだけたコンサート
が嫌いな人にはダメかもしれませんが、、、。
そんなことで、今年も突然ですが友人がこのOCGのコンサートに
招待してくれました
今回は「Auditorio Manuel de Falla」で行われるちゃんとした
コンサートです。 演目はセマナサンタ(聖週間)と、今年は
モーツアルトの生誕250年記念に当たることからモーツアルトの
「Requiem(レキエム)鎮魂歌」でした。
席は、一番安い所であったにもかかわらず凄ーく良かったです。
特にCoro(コーラス)。始まってからすぐゾクゾクして
ジーンときました(風邪ひいていたのではないですよ)。
いいオーケストラだとは知っていたけど、本当に良かった。
去年の闘牛場のコンサートとは違った厳粛な雰囲気でのすばらしい
演奏でした。
他に気づいた注目すべき点は「日本人女性の演奏家」がオーケストラ
にいた事です。
なんだかとっても嬉しくなっちゃいました。
それにしても、グラナダ、芸術家が多いですね~。やはり惹きつける
力があるんでしょうか。
ちなみに、先ほども書きましたが、グラナダでは毎年夏
「グラナダ国際音楽舞踊祭」というのが開かれ色々な所からさまざまな
国内外の有名アーティスト達やこのOCGによる演奏や、フラメンコ
バレエなどが催されます。
旅行がてら行かれるのは難しいとは思いますが、スペインに滞在されている
方々で興味のある方はぜひどうぞ。前もってネットでチケットも予約できる
様です。
http://www.granadafestival.org/
そして、OCGのウェブサイトはこちら
http://www.orquestaciudadgranada.es/
さて、本題に入る前に昨日の植木鉢の回答です。
答えは、、、、、、
おかいさん!おめでとうございます
そう、正解は「瓦」で出来てます。
でも、この「瓦」ただの「瓦」じゃないんです
実は「アルハンブラの瓦」で出来てます
でも、モチロンオリジナルじゃありません。そんなアラブ時代
からの瓦を使っちゃ捕まってしまいますよ
彼のおじさんはアルハンブラを修理する仕事をしています。
瓦も、モチロン古びてきますから時々張替えしなければなりません。
その時に要らなくなったかわらをもらってきて作ったそうです。
古さは、せいぜい20世紀初頭のものだそうです。
さて、本題に入りましょう。
皆さんがグラナダに来るのは、街の雰囲気もそうですが、もちろん
この「アルハンブラ」を見に来ると言っても過言ではありません。
でも、このアルハンブラ。19世紀終わり~20世紀初頭までジプシー
の住居になってたってご存知でした?
特に、「Jardines de Partal」という部分にある建物。
今行っても明らかにわかるくらい修理された跡が明らかです。
昔の写真をグラナダの歴史の本で見ましたが、正面の吹き抜けの部分
は全て壁で塗りつくされ、この写真でもうっすら見えますが
2階建てにして居住空間を大きく取るため床が間に張られていました。
屋根の部分には窓が作られ、なんだってまあこんなに好き勝手に
改造しちゃったの、、、トホホというくらいのひどい改造状態
でした。
アルハンブラが全てアラブ時代のオリジナルの状態だとは思って
いる方はいないと思いますが、20世紀初頭までは本当にくたびれた
遺跡の様で、しかもスペイン内戦時には実際、彼のおじいさん達が
兵隊としてAlcazaba(アルカサバ)で見張り役をしていたそうです。
(と、いってもアルハンブラを守る為じゃなくって戦争の為です)
そんなこんなで、ひどい状態だったアルハンブラグラナダの観光
客が増えるに連れてどんどん綺麗に直していって今の状態を保って
います。
ところで、アルハンブラの持つ価値はコルドバのメスキータや他の
アラブ建築に比べて安物の素材を使っているのに比較的綺麗に
昔の状態が残っている事だそうです。
安い素材ですが豪華に見せる為、鍾乳洞のように見せる為
Mocarabe(モカラベ)というものを使って作った天井や、Azulejos
というアラビアタイルを組み合わせて作った壁の装飾が多く
使われているそうです。
また柱が多く使われている所は必ずしも支えの為ではなく飾り的な
要素が多いそうです。
そして、アラブ、イスラム教建築なのに、壁に彫られているEpigrafica
(エピグラフィカ)という文章ですが、普通はアラー。彼らの神
を讃える言葉だったり、詩だったりなのですが、アルハンブラのそれは
恋人にささげる詩だったり愛の詩だったり遊び心がふんだんに使われた
ものなんだそうです。
面白いですよね
一度アルハンブラに行った事がある方も、これからアルハンブラに行く
方々も、次回行った時はまた変わった視点から楽しんで見られると
思います。
その他にも、ガイドを頼めばアルハンブラにされているかわった細工
(飾りではなく、錯覚を利用した細工)などを話してくれるでしょう。
ぜひ一度、足を運んでみてくださいね


テラスに座っておしゃべりをしていると、何かの拍子に
骨董品の話題が出ました。
骨董品というほどではないようですが、叔母さんが
「あら、倉庫に行ったらおじいちゃん達が使ってたものが
まだ沢山あるわよ~

早速、倉庫に連れて行ってもらいました。
なんだかワクワクしますね


昔のアイロンです


コレは、小麦など収穫した後、板についたぎざぎざの刃に
こすり付けて実を分けるのに使っていました。
なんだか原始的ですね~。
そして、、、

コレは何でしょう?


正解は、とうもろこしの実をはずす機械です

を入れ、取っ手を回すと身の部分だけがパラパラとはずれます。
そして、こんなものまでが、、、、、、


闘牛ファンにはすぐわかりますね。そう、「バンデリージャ」
闘牛の際、牛に突き刺す銛です。
なんだって、こんなものとってあるんでしょう、、、

村のお祭りでの闘牛の際に手に入れて持ってたんでしょうか、、、。
ちなみに、昔は村の広場が簡易闘牛場に早変わりしたそうですが
現在はもう闘牛はやらないそうです。 その名残もあって
広場は円形に作られています。
ちなみに彼の実家や、叔父さんの家では、昔住んでいて、もう住めなく
なってしまった家

乾かしている最中、犬が足跡をつけてしまった昔のレンガ(推定
彼のひいひいお爺さん時代のもの)なんかもあるのが笑えます。

ところで最後に、この植木鉢は何で作られているのでしょう、、、、、、。

さて、答えは明日のお楽しみ
