NEETな日常

<Not in Education,Employment or Training>

お山の大将が都知事をつとめる国

2004-11-24 14:28:02 | 都政関連
二日前の朝日新聞の記事にこういうのがありました。ほかのマスコミではあまり取り上げられていないようなので、ちょっと見落としていたのですが、イシハラという人の傲慢さが顕著に現れているので、一言書いておこうと思います。この後の文章を読む前に、朝日新聞の記事に目を通しておいてください。

まず、国際会議の席上でわざわざ他国の代表に難癖をつけて会議の進行を妨害するなどということは、一国の代表としてあるまじき行動です。しかもその中身はほとんど言いがかりといわれても仕方のないものです。「中国政府」が京都議定書を批准していないことを「北京市」副市長に対して公の場で文句をつけることが外交上いかに非常識であることか、この人にはわかっているのでしょうか。
また、「東京が大気汚染防止に積極的に取り組んだから政府が動いた」などというのは都知事の個人的思い込みであり、たとえそうであったとしても、それを事情の異なる中国にまで押し付けようというのは著しい内政干渉であると非難されるべきものです。こういうことを平気でやれる人間が日本の首都である東京都の代表としておさまりかえっていられる現実には、まったく絶望させられます。

小泉首相もそうですが、石原都知事のような人たちは仲間うちでわいわいやってる分にはまだかわいいのですが、あまり責任のある地位につけて置ける人材ではないのです。所詮、お山の大将にしかなれない、大局からものを見ることをしようともしないし、できもしない、まこと政治には不向きな人間であると判断せざるを得ないでしょう。そういう人間に政治の表舞台で好き勝手やり放題にやらせているのは一体どういうわけなのか。日本の外交下手はいまや全世界が認めるところの事実ですが、事は外交に限らず、政治全般について言えるのではないでしょうか。このような政治的貧困が蔓延することになった原因は第二次大戦後のアメリカ占領軍による占領政策から調べなおしていかねばならないのかもしれません。そういうことはとりあえず政治学の学者にでも任せておいて、いま、ここにある危機をどう解決するのか。そういうことを正面から考えている政党はあるのか。模しないとすれば、日本の未来は暗いといわざるを得ないでしょう。