ダラス日本語スピーチコンテスト

先日、日本語を学んでいる高校生、大学生による
『日本語スピーチコンテスト　ダラス地区予選』がありました。

３つの大学、１０近い数の高校から、各４～６名の参加者。
（結構日本語を取り入れている高校はあるのです。）

内容は、レベルごとの詩暗唱（高校生）とフリースピーチ（両方）。

数週間前から、微力ながら、数名の参加者高校生の練習のお手伝いをさせていただき、トータル７名の生徒をケアしました。
みんな真面目に取り組み、私の怪しい英語表現を理解しながら、（生徒のカンの良さに救われました・・）一生懸命練習してきました。

最初は、棒読みに近い暗唱も、（日本語の先生や他のボランティアの方の指導で）徐々にいいものになっていく過程は、嬉しいものでした。

引っ込み思案（私にはそう見えた）のおとなしい子の声が段々大きくなっていく、
最初はおちょけていた子もあるヒントを与えたとたん、そのコツをつかんでいく、
などなど、毎回嬉しい変化もありました。

それにしても、

＜日本語のイントネーションってむずかしいー！

どう、抑揚つけるのか？　どこにアクセントがついてるのか？？　
と言って、アクセントを付け過ぎると変なイントネーションになるし。
改めて考えると、日本語ってなかなか難しいものです

　　　　

コンテスト当日。
午前中に予選。午後は各部門５名のファイナリストによる本選。
本選から一般公開。

７名の内２人が見事ファイナリストに
（５名は残念でした・・・が、よくやったと思います）
１人は過去に州大会で１位になったことがある子。
もう一人は今回初参加。

本選開始を待つ２人。
初参加の子は、緊張で顔が強ばっていて、私を見るなりちょっと泣きそうでした。
私の変な励ましが効いたのか（？）、少し落ち着きを取り戻したようでした。（見えました。）

　
本選でがんばる２人（宮沢賢治の「雨にも負けず」を暗唱）

その他のファイナリスト達も、素晴らしいものでした。
時折、変なクセのある発音がでますが、なかなかいいものでした。
・・・と言いながらも、ヒイキ目で見てしまうので、
「予選で落ちた（私が関わった）生徒の方がうまいと思うけどなぁ」
なんて思ったりもしたり。

フリースピーチも内容はなかなか充実したものでした。

高校生の部の１位の生徒は、
「ハーフの韓国人父親と黒人の母を持つ自分は何人なのか？と悩んだが、２つの文化を継承できる貴重な存在であることに気づいたこと」

大学生の部１位の生徒は、
「北海道の歴史→蝦夷を求めて北海道へ」

そして暗唱の結果は、一人は２位、初参加の子は４位でした。
（１位と２位の生徒は州大会に出場します。）



本選開始前に、予選で落選した前述の引っ込み思案な子（私にはそう見える）に会いました。
落選したことに落胆していましたが、

「来年も出場する！来年フリースピーチに出たい！」

と、意気込んでいました。
本選出場かけてがんばれ！！

州大会に出場する彼女。
１位目指してがんばれ！！

そして、大会に出場した生徒達にです。

そして私は・・・・
日本語を一生懸命に勉強している子供達を前にして、
自分の中途半端な英語力が恥ずかしくなってしまいました

ニュアンスをうまく伝えられない英語力のなさと、日本語に対する知識の甘さ
彼らに負けずがんばらなくては！