注文の多い料理店 (雑記帳by山猫)

やる気が出た時に更新します。

チェンジリング

2006年08月27日 | 映画の話
もう15年以上も前に見た映画。

エクソシストから始まって、オカルト映画の流行が終わりに近づいた頃の作品
だったと思う。

雪道での事故で妻子を一度に亡くした音楽大学の教授が傷心の末に
田舎に古い大きな屋敷を買ったところから始まる。

その屋敷はかなりの年代モノだった。 だけど、ピアノを練習するには良い環境に
あったし、なにより傷心を癒すには良い場所でもあった。

おかしな出来事は翌朝から始まる、毎朝6時前になると、地下のボイラー室から
屋敷全体に大きな音が鳴り響く。 

それは6時丁度になると止んでしまうのだった。

捨てたはずの娘の遺品がいつのまにか返ってきたり、壊れていたはずのピアノが
直っていたり不思議なことが次々に起きる。

外出しようとした時、屋根裏のガラスが割れた。 その時、屋根裏に封印された
隠し部屋を見つける。

子供用の古い車椅子がある、子供が住んでいたらしい。

彼は霊媒を呼び、家にいる霊に語りかけてみたが、わかったのは・・・

 「僕の名前はジョセフ」 「僕のメダル」 「古い井戸」だけだった。

すぐに不動産屋に調査を依頼した。 が・・以前の屋敷の所有者の中にはジョセフ
という名前の子供を持つ者はいなかった。

半分あきらめかけていた頃、不動産屋が見つけてきたのはジョセフ・カーマイケルという老齢の政治家の父親がかつてこの屋敷を所有していたということだった。

カーマイケル議員は子供の頃に住んだことがあったが、すぐに外国に留学した
ので家のことはよく覚えていないという。

なにしろ60年以上も昔の話なのだから・・

このあたりで調査は暗礁に乗り上げる。 

しだいに”ジョセフ”は荒れ狂っていくのだが、彼はどうすることもできなかった・・・・

この話は”単なるオカルト映画”で終わる映画ではなかったと思う。

それぞれの人間の情念が重なり合って複雑だった。

もしかしたら本当に怖いのは死んだ魂なんかより、生きている人間の情念なの
かもしれない。

そういうわけで、この映画はホラー映画の中では一番インパクトが強かった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 真夜中に訪れた人 | トップ | 巨人の星 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画の話」カテゴリの最新記事