最近ではあまり聞かれなくなった「女はクリスマスケーキ」という話。
24,25歳までに結婚出来なかったら「売れ残り」と昔はいったものだけど、
今ってどうなんだろうね?
ブームが終わったようだけど、「負け犬の遠吠え」を読んでみた。
ふ~ん・・・そうなのか・・・っていうのが正直な感想ですかね。
自分にあって他人にないものを比較して優越感を持つような考え方を
植えつける趣旨で書かれたものではないのだろうけど、
読み手の意識の持ち方次第では、そんな風にとれてしまいかねない内容に思える。
「勝ち組」「負け組」って表現は実は心の貧しさを表しているように
私などは考えてしまうんですよ。
特に「子ナシ」という部分。
私のような好んで独りモノを続けているようなヤツは別として、
友人の中には結婚して10年以上も子供を授かれない人がいます。
色々と手は尽くしたようだけど、ついに授からないまま
彼女は更年期を迎えることになったようだが、夫婦仲は極めて良好で
私などから見ると、理想の夫婦のように思えます。
他人の悪口とか、噂話などを口に出したことのない彼女が1度だけこんなことを話しました。
「私ね、年賀状で子供だけ印刷してくる人って無神経だなって思う時があるの」
それは彼女が子供が欲しくても授からないのを知っている人たちだった。
だから私もその意見には同意できますね。
この世の中、子供が欲しくても授からない人もいれば、子育てを放棄したり、
虐待して死なせてしまうような、人の親になれるのかという資質を問われる人もいる。
病院の待合室など、公共の場で子供を騒がせて平気でいるような親など、
別に珍しくないですね、最近では。
注意すると、「あなたには子供がいないからうるさく感じるのよ」ですからね。
さて・・・話がそれてしまいました。 クリスマスケーキの話です。
以前、友人の中に結婚を双方の親に反対されて悩んでいる人がいたんですが、
彼女は当時26歳だったのね。
悩みがピークに達した頃の彼女に向かってこういった人がいたんです。
「女はクリスマスケーキよ。 25過ぎて結婚してないなんてどこか(体が)おかしいか、
性格に問題があるんじゃないの?」
それを聞いていた一同唖然としました。 (ここまで言うかよ、普通?)
無神経な言葉に傷ついたのは勿論のことだけど、紆余曲折の末にめでたく結婚のはこびとなりました。
そして・・・あれから20年以上経った今、「クリスマスケーキ発言」の彼女は今でも結婚してません。
「どこかおかしいんじゃないの?」って誰かから言われたかは不明ですが、
私の親しくしているAさん(男性)がこんなことを話してくれました。
「俺さ・・・あの人を前に車で送ったときに言われたんだけどさ・・・」
「あの人がさ、『ねえ、私と結婚しない?』って言い出したのよ」
「で、なんで?って訊いたらさ」
「なんていったと思う? 『あなたとだったら結婚してやってもいいわ』 だってさ」
「『してやってもいい』だなんて何様のつもりなんだろうな?」と彼は呆れておりました。
「俺、悪いけど、君のこと好きじゃないんだ」と二つ返事で返したら、急に怒り出して車から降りてそれっきり・・・
だったそうな。
この時すでに彼女は30代の後半、自分自身の価値をどの辺に見出しているのでしょうね?
私は自分と他人を比較して、優劣のラインを引いて自分を保つというのが嫌いです。
(写真は年間を通して売っているロールケーキです)