お茶は五感で楽しむものと思うが、茶席や茶室での音といって何を思い起こしますか?耳(聴覚)だけで茶席を楽しむとしたら?想像を膨らませてみて下さい。
蹲(つくばい)で水を汲み、手と口を清める音。にじり口から、にじって入る時の衣擦れの音。水を注ぐ音。湯の沸く音。炉の季節なら殊更だが炭のたける音。点前の中での、柄杓を取ったり置いたり、水指の蓋の開け閉め等、道具の音。亭主と客の問答。
以前、夏の点前で唐銅(金属製の)建水にわざと高いところから水を落として涼しい音を出すものがあるとお話したが、それもひとつ。
静かな場である茶席で、自然に生じる音以外に、合図として重要な役割を果たす音もある。例えば、
①茶事で中立して後入りする際、亭主が銅鑼(どら)を鳴らして客に用意が整ったことを知らせ席入りを促す。
②薄茶で柄杓を蓋置の上にカツンと音をさせて置き、柄の部分をポトっと落とすことで水屋に席の始まりを知らせ、半東(亭主のサポート役)が席に入るタイミングを知らせる。
③水指の蓋が閉まったのを合図に“どうぞお道具の拝見を”と客が所望する。
④茶通箱点前で、袱紗をピシッと鳴らすのを合図に茶碗を返す。
⑤茶事で懐石が終わった後に箸を一斉に盆の上に落として食事が終わったことを亭主に知らせる。などなど。
言葉ではなく、音を介しての約束事、合図。知っていないと困るので、約束事として覚える。亭主と客は水屋と席を挟んで、お互いの音や気配で席の進行状況を推し量り、ちょうどよいタイミングを目指す。お互いが慣れていないとスムーズに席が進まない。
大寄せの茶会ではありがちだが、水屋がうるさいことがある。水屋が大変なことはよく知っているが、広間にまで用意する音や話し声が聞こえてしまうと興ざめである。気をつけなくてはと思う。
耳を澄ませばまた一味違った茶席を味わえるかもしれません。
蹲(つくばい)で水を汲み、手と口を清める音。にじり口から、にじって入る時の衣擦れの音。水を注ぐ音。湯の沸く音。炉の季節なら殊更だが炭のたける音。点前の中での、柄杓を取ったり置いたり、水指の蓋の開け閉め等、道具の音。亭主と客の問答。
以前、夏の点前で唐銅(金属製の)建水にわざと高いところから水を落として涼しい音を出すものがあるとお話したが、それもひとつ。
静かな場である茶席で、自然に生じる音以外に、合図として重要な役割を果たす音もある。例えば、
①茶事で中立して後入りする際、亭主が銅鑼(どら)を鳴らして客に用意が整ったことを知らせ席入りを促す。
②薄茶で柄杓を蓋置の上にカツンと音をさせて置き、柄の部分をポトっと落とすことで水屋に席の始まりを知らせ、半東(亭主のサポート役)が席に入るタイミングを知らせる。
③水指の蓋が閉まったのを合図に“どうぞお道具の拝見を”と客が所望する。
④茶通箱点前で、袱紗をピシッと鳴らすのを合図に茶碗を返す。
⑤茶事で懐石が終わった後に箸を一斉に盆の上に落として食事が終わったことを亭主に知らせる。などなど。
言葉ではなく、音を介しての約束事、合図。知っていないと困るので、約束事として覚える。亭主と客は水屋と席を挟んで、お互いの音や気配で席の進行状況を推し量り、ちょうどよいタイミングを目指す。お互いが慣れていないとスムーズに席が進まない。
大寄せの茶会ではありがちだが、水屋がうるさいことがある。水屋が大変なことはよく知っているが、広間にまで用意する音や話し声が聞こえてしまうと興ざめである。気をつけなくてはと思う。
耳を澄ませばまた一味違った茶席を味わえるかもしれません。
茶道の中で音って大切ですね。
その音で和んだり緊張したり、普段の生活とは異なった音は
機会がなければ味わう事ができないですものね。
しかし、どれをとっても中々いい音を出すのが難しい私ですわ。
本当に、何気ないけれど、音も大切ですよね。
普段銅鑼を鳴らす機会はなかなかありませんが、先生のお宅で一度体験させて頂いた時、大中小の加減も、間合いも難しい~と感じました。
動作と精神と両方鍛錬しないといい音は生まれませんね。。。。きっと。