七事式のひとつ、員茶(かずちゃ)について。
員茶は十種香札を使って、札元が札を取り、選ばれた人が茶を飲むもので、客の数だけ茶を点てるので数茶とも書かれます。員茶の方法には以下の2通りがある。
①亭主が薄茶を点て、取り札によって客が順次茶を頂くもの。
②茶を飲んだ人が点前座に出て次の人の茶を点てるもの。廻り点員茶という。
現在は②が主に行われており、私も②の方法しか経験したことがありません。①は亭主がずっと点て続けなければならないので、飲んだら点てるという②が一般的になっていったのでしょう。フェアな方法ですね。
八畳を原則として、客と、亭主、札元(ふだもと)、目附(めつけ)の三役により構成される為、人数に制限はないが、通常七名以上で行います。
札元は折据をあずかり、十種香札を取り扱う役。目附は札元の右に位置して札元を補佐する役目(札元が茶を飲み、点てる際に代行する)。亭主、札元、目附の三役は亭主側のため、菓子や煙草は頂かない。
掲頌は、「老倒疎慵無日 閑眠高臥対青山
ろうとうそようぶじのひ かんみんこうがしてせいざんにたいす」
年月を経て老い、円熟した人格、ありのままの姿となって、枕を高くして悠々と青山でも眺めながら昼寝しようかという意味で、何もかも洗い流した心境、禅僧の理想の境地を表しているそうです。この員茶だけは煙草盆も出され、菓子を席中で頂き、和気藹々と寛いで行ってもよい式。七事式の最後に無心に茶三昧を体験せよとの教えだそうです。
私は茶を飲むのも点てるのも好き、員茶は必ずどちらもできるので、好きな式です。花月は当たらないとお茶も飲めず、点前することもできず、ひたすら座っているだけで足が痛くて悲しいこともありますので、そういう意味でも皆が気持ちよく楽しめるよく出来た式であるなあと思います。
我が社中では年末の茶筅供養の後、皆で薄茶を一服と員茶を行います。年の最後にもふさわしい式かもしれませんね。
今日で七つの式のご紹介を終わります。あとは裏千家特有の式が残っておりますが。宜しければ、カテゴリー“七事式”からいま一度一通り読んでみて下さい。
七事式の意味を知り、これから益々私も精進したいと思います。
(参考)七事式の掲頌
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/cf8f0415f3fce4070df97ed92da8c88e
七事式に関する知識は裏千家茶道教科本、淡交別冊”茶の湯と禅”を参考にしています。
ここのところ慌しく過ごしており、皆様のブログをお訪ねできずにおりますが、お許し下さい。
員茶は十種香札を使って、札元が札を取り、選ばれた人が茶を飲むもので、客の数だけ茶を点てるので数茶とも書かれます。員茶の方法には以下の2通りがある。
①亭主が薄茶を点て、取り札によって客が順次茶を頂くもの。
②茶を飲んだ人が点前座に出て次の人の茶を点てるもの。廻り点員茶という。
現在は②が主に行われており、私も②の方法しか経験したことがありません。①は亭主がずっと点て続けなければならないので、飲んだら点てるという②が一般的になっていったのでしょう。フェアな方法ですね。
八畳を原則として、客と、亭主、札元(ふだもと)、目附(めつけ)の三役により構成される為、人数に制限はないが、通常七名以上で行います。
札元は折据をあずかり、十種香札を取り扱う役。目附は札元の右に位置して札元を補佐する役目(札元が茶を飲み、点てる際に代行する)。亭主、札元、目附の三役は亭主側のため、菓子や煙草は頂かない。
掲頌は、「老倒疎慵無日 閑眠高臥対青山
ろうとうそようぶじのひ かんみんこうがしてせいざんにたいす」
年月を経て老い、円熟した人格、ありのままの姿となって、枕を高くして悠々と青山でも眺めながら昼寝しようかという意味で、何もかも洗い流した心境、禅僧の理想の境地を表しているそうです。この員茶だけは煙草盆も出され、菓子を席中で頂き、和気藹々と寛いで行ってもよい式。七事式の最後に無心に茶三昧を体験せよとの教えだそうです。
私は茶を飲むのも点てるのも好き、員茶は必ずどちらもできるので、好きな式です。花月は当たらないとお茶も飲めず、点前することもできず、ひたすら座っているだけで足が痛くて悲しいこともありますので、そういう意味でも皆が気持ちよく楽しめるよく出来た式であるなあと思います。
我が社中では年末の茶筅供養の後、皆で薄茶を一服と員茶を行います。年の最後にもふさわしい式かもしれませんね。
今日で七つの式のご紹介を終わります。あとは裏千家特有の式が残っておりますが。宜しければ、カテゴリー“七事式”からいま一度一通り読んでみて下さい。
七事式の意味を知り、これから益々私も精進したいと思います。
(参考)七事式の掲頌
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/cf8f0415f3fce4070df97ed92da8c88e
七事式に関する知識は裏千家茶道教科本、淡交別冊”茶の湯と禅”を参考にしています。
ここのところ慌しく過ごしており、皆様のブログをお訪ねできずにおりますが、お許し下さい。
ただ歳を取るとよく見えなくて(笑)
たまごさんはよくお調べになって、毎回お茶に関したことを書かれるのには感心いたします。いつもありがたく、読ませていただいております。
私はもう、「花よりだんご」状態で、、、。
食べ物専門♪
私もお正月などに、いたします。初心の者も、先輩に混じって、花月ができるので、そういう意味でも、和気藹々とできます。
ただ、みなさん 香札の絵が、わからない。牡丹をバラと、言ったり。笑ってしまいます。
十種香札はかわいらしいけれど、確かに何の花かわからない絵がありますね~。
員茶はホント皆でお茶を頂けるのがいいですよね。
香札は一度並べて何の花か確認しておく必要ありかも~。
去年、員茶の亭主をつとめさせていただいたのですが、緊張のあまり、折据を逆にしたまま正客さんの前においてしまいました。
正客さんが機転をきかせて、札を逆からとっていってくださったので、事なきを得ましたが
今思い出しても、わきの下にいやーな汗がでます(^^;)
表千家の数茶はお点前さんが一人で点てます。
七事式の中でこのお稽古はお菓子を頂くことができます。(半生菓子です)
お点前さんだけお茶もお菓子も頂けないのでちょっと可愛そうですね。
講習会では正式にいたしますが普段のお稽古でしたら交替してあげたりもしますよ。
最初は同じだったのでしょうがいつの時代から変わったのでしょうか?表/裏・・・不思議ですね。
花月のように交代で点てるのは和気藹々として楽しそう。
ここ数年札元をさせていただく機会が増えたのですが、香札の絵がわからない…というより読み上げ方(これは「あやめ?」「かきつばた?」といった感じ)でとまどうことが多いです。
上の投稿で名前を入れるのを忘れました。
員茶の札は、小さい中に書いたせいか、ホント(@0@)と思う絵もありますねー。
員茶の亭主、それは緊張しますね。
やっぱり場数踏むしかないのでしょうね~。
札の英語読み、興味あります。具体的にはどうなるのですか~。
>表千家の数茶はお点前さんが一人で点てます。
表さんには②の方法はないのですか?もしかしたら、表さんと差をつける為に裏は②の方法になったのかしら。。。
>お点前さんだけお茶もお菓子も頂けないのでちょっと可愛そうですね。
確かに寂しい。亭主はひたすた皆の為にお茶を点てるってことですねー。
>花月のように交代で点てるのは和気藹々として楽しそう。
楽しいですよ~。やっぱりもれなくお茶が頂けるというのがポイント高いですね!
>ここ数年札元をさせていただく機会が増えたのですが、香札の絵がわからない…
私も一度全部並べて確認しておく必要がありそうです。。。。