介護格差
地域格差、収入格差など話題になることが多いけれど、実はたいしたことはない。
先進国で、これらの格差が最も少ないのが日本です。
こんなジョークがあります。
中国人留学生が、新人に 「日本人とあまりつきあうなよ」
新人 「どうしてですか?」
先輩 「日本の社会主義がうつるから」
日本が最も社会主義国家であることは、おそらく間違いありません。
では格差は問題にならないのか?
実はマスコミがふれない、隠れた格差が今後問題になります。
それは・・・・・・・介護老人格差です。
介護老人格差とは、介護に疲れ果て破綻するグループと、介護問題を抱えないグループの格差です。
介護組は悲惨ですよ。
認知症を持ち、子は親の介護のためには同居して面倒をみる義務があると信じている老人の場合。
*同居? 仕事を求めて都会へ出ることができない。
一旦遠隔地で就労しても、介護のために退職して戻らなければならない。
*子がすべてをみる?
男性に多いのですが、一人暮らしで自分のことができなくとも施設への入所をかたくなに拒む
→24時間の見守りを誰がするのか?
→時間の融通が利く、パート的な仕事しかできなくなる
→あるいは、見守りのために退職を余儀なくされる
このような状況で、夫婦の仲が悪くなる。
介護する、子供たちが、老人より先に疲弊する。
こういう例を、身近にたくさん見ています。
このような介護のために、共倒れになる人たちと比べ、介護すべき老人を持たない場合は、如何に自由であることか!!
介護問題は実際に苦労した人でなければそのつらさはわかりません。
地域格差、収入格差はある程度、仕方がないと、納得できる点もあります。
しかし介護格差は、介護する人にとって、割り切れない、無力感を伴い、生活破綻に結びつく大きな問題になるだろうと思います。