あるワークショップに参加した時の出来事です。
そのワークショップは、企業の研修などにも、使われている。
そうです。
このワークショップでは、
ファシリテーターが ある場面で怒りをあらわにする 「ムチ」
と、それを乗り越えられた時に 与える承認 「アメ」をつかい
参加者の感情を揺さぶる、というものでした。
人がもっとも無意識に強く受ける影響は「場」というフィールドからの影響です。
※私達の無意識には、人と違う自分を追い求める部分もありますが、
それ以上に 孤立や孤独を恐れる部分があるから。
人は、自分の正しさを証明しなくてはならないと感じているとき、
それを裏づけるように、思えるどんな発言も状況も利用しようとします。
「ほうら！ これで私の言っていることがわかったでしょう？」と。
このように、ある意図に基づいて 上手くコントローロールされた場で、
自分らしさを発揮できる人は いないでしょう。
なぜなら、それさえも「抵抗」とか「逃げ」とか、レッテルを貼られることが
あるからです。 ※確かに その可能性もあるでしょうが。
また、怒鳴ったり、起こったりする「ムチ」と
褒めたり、受け入れたりする姿勢を示す「アメ」
で、感情が揺さぶられると、人の意識は催眠状態（トランス）に入り
とても 無防備な状態になり、相手の意図をそのまま取り込みやすくなります。
相手の意図を自分の意図としてしまうのです。
でも、そのとき 彼ら熱く言及している出来事は、
ある違った 一連の仮説を証明するのに有利に利用できるかもしれません。
すごく熱心に繰り広げられている主張があったら、 疑ってみるべきかもしれません。
議論の余地のないことに思えているところでは、なんらかの別の見方があるでしょう。