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エジプトの人権組織,国連に西サハラの人権擁護と監視を要請
2012年9月30日 SPS通信(西サハラ)
エジプトのカイロ人権研究所は「西サハラの占領地では人権状況が引き続き悪化しており、これはMINURSOの任務に人権擁護を加える必要があることを示している。」と発表した。
これは国連人権理事会の第21会期で行われた演説で、同研究所は参加各国に対し「西サハラで絶え間なく続く深刻な人権侵害を糾弾し、国連人権理事会が当地域における人権状況に関して充分に情報把握をすることを求める」よう呼びかけた。
また「西サハラ住民に対して、不当逮捕や拘束中の拷問、虐待さらに公平な裁判が保障されていないなど、モロッコの占領当局による組織化された重大な人権侵害が行われていることを大変憂慮している。 」と表明し、モロッコ当局が「非暴力デモに対し武力で弾圧をかけ、西サハラ住民が表現・結社・集会の権利を自由に行使することを阻んでいる」と強調した。
カイロ人権研究所は国連の経済社会理事会で特別顧問の地位に、人および人民の権利に関するアフリカ委員会でオブザーバーの地位にある。
みなさま
2010年末のグデイム=イジク・キャンプ事件でモロッコ治安当局に逮捕され、民間人でありながら軍事法廷にかけるとされたまま、約2年間も裁判なしに投獄されている22名のサハラウイ「良心の囚人」の釈放を求める国際署名です。ぜひご協力をお願いします!!
署名のサイトはこちら
この事件は、モロッコ占領下にあるサハラウイ数千人が、生活条件の改善と、20年も実施されないままの国連安保理決議に基づく自決住民投票の実施を求めて、西サハラの首都エル=アイウンの郊外に抗議キャンプを形成したものです。キャンプはモロッコ当局により武力で破壊されました。ノーム・チョムスキーが「アラブの春の先駆け」とも評価した事件です。
なおモロッコでは、西サハラの自決・独立を求める行動自体が、「領土保全」を脅かすものとして刑法による処罰対象とされています。
高林敏之