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ロパート・ケネディ人権基金会主席、エル=アイウンでMINURSOメンバーと会談
ケリー・ケネディ主席とアミナトゥ・ハイダル
2012年8月27日、エル=アイウン SPS通信(西サハラ)
今月24日、ケリー・ケネディ主席を団長としたロバート・ケネディ人権基金会の一行が占領下西サハラのエル=アイウンに到着した。一行は翌25日、現地駐屯のMINURSO(西サハラ住民投票のための国連監視団)代表者たちに会い、一時間半にわたる会談を行った。
会談では、被占領地でMINURSOが果たす役割や干渉範囲、そしてサハラウィ住民とのコンタクトなどがテーマとなり、アミナトゥ・ハイダルを始めとしたサハラウィ人権活動家たちは政治、社会、文化そして経済の面で人権が侵害されている現実を語り、意義深い会談となった。
このあと一行は、サハラウィ拷問反対委員会のエル=マミ・アマル・サレム会長と会談し、昨年9月25~27日にダフラで起きたモロッコ入植者と軍隊によるサハラウィ住民攻撃事件について報告を受けた。
また、単に正当な人権を求めただけで逮捕され、現在劣悪な収監状況下にある政治囚たちのハンストや日々の闘いについても、詳細な報告がなされた。
一行はさらにリン鉱石会社フォス・ブクラアの労働者たちを始め、過去に強制的消息不明者となった人や失業者たちとも会談を持ち、脅しや不当逮捕など占領のさまざまな実態を聞き取った。
ロバート・ケネディ基金会の一行は29日、今度は難民キャンプに到着する予定となっている。