今年のUNHCR難民映画祭で、西サハラ難民キャンプを舞台とした映画「ウィラーヤ」が10月4日、5日に上映されます(英語字幕)。
http://unhcr.refugeefilm.org/2013/title/2013/08/post-64.php
監督のペドロ・ペレス・ロサドが西サハラをテーマにしたのはこれで二作目で、この問題を色々な角度からじっと見つめてきたことが伺われます。
「ウィラーヤ」は難民キャンプで生まれた世代を主人公にしていて、占領や国際社会を告発するようなインパクトはありませんが、サハラウイ難民の置かれた状況が控えめなタッチで肌に伝わるような作品です。
難民キャンプで生まれ、スペイン植民地もモロッコ占領支配も直に生きたことはない子供たちの一部はキューバやスペインで成長していますが、難民生活に戻る時にさまざまな問題を抱えているのが実情です。
「ウィラーヤ」はそんなケースを、ある姉妹の心の溶け通うさまを軸に描き出している映画です。