西サハラ支援活動を続けている方々からの最新ニュースを順次アップします。
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今回は最近の3つのニュースです。
2012年6月16日、ニューヨーク SPS通信(西サハラ)
藩基文国連事務総長は15日、西サハラ住民投票国連監視団(MINURSO)の新団長としてドイツ人外交官Wolfgang Weisbrod-Weber氏 の任命を発表した。同氏は去る4月30日で任期満了となったハニィ・アブデル=アジズ(エジプト)の後継者となる。
国連発表によるとWolfgang Weisbrod-Weber 氏は国連に28年勤め、和平部隊の指導・運営の分野で確固とした経歴をもつ人物。
過去には平和計画部門ヨーロッパ・ラテンアメリカ諸国担当局長(2004~2006)、アジア・中東担当局長(2008)そして国連アフガニスタン支援ミッションの特使補佐(2009~2010)を務めている。
2012年6月15日マドリッド ヨーロッパ・プレス通信
西サハラの活動家ラフキル・カジザさんは、マドリッドのモロッコ大使館前で22名のサハラウィ囚人の解放を求めて15日前からハンストをしていた。しかし、これを支援する会「私はラフキル・カジザを支援する」によると神経的発作のため病院へ搬送されたそうだ。カジザさんは2010年にエル=アイウン郊外のグデイム・イジク抗議テント村に参加し、モロッコ当局の武力による解体が行われた時逮捕されその後解放された。しかしこの時逮捕された人々のうち22人はまだ収監されたままで、カジザさんはその解放を求めている。
「私はラフキル・カジザを支援する」会は、カジザさんが病院へ運ばれるに至った理由はスペインの公安部隊が彼を立ち退かせようとしていたためだと訴えている。カジザさんが搬送された後は、そのテントに常時二名のメンバーがテントに居残りカジザさんの所持品などを守っている。
「私はラフキル・カジザを支援する」の会は、モロッコがスペイン政府に立ち退き命令のプレッシャーをかけて政府がこれに屈していると非難し、西サハラ人民を弾圧し続けるモロッコ当局を告発している。
2012年6月15日 ラブニ (難民キャンプ)
IPS西サハラジャーナリストグループ
西サハラのサッカー・ナショナルチームは、FIFA非加盟協会会議によりクルディスタンで開催された第五回VIVAワールドカップに参加し、アルジェリアにある難民キャンプに帰還した。チーム責任者は、モロッコ政府のプレッシャーにより西サハラ国旗を掲揚することができなかったものの、競技に参加できたことを有意義だったと語った。
RASD青年省のモハマド・ブグレイダ、スポーツ局長は「選手たちは最初の2,3試合で足を滑らすことが多かったのですが、普段芝生上で練習したことなど全くないのですから仕方のないことです。」また「モロッコ政府がクルディスタン自治政府にプレッシャーをかけたため、我々の国旗掲揚はできませんでしたが、現地の人々はとても熱い連帯を示してくれました。」と述べた。
一方6月4日から9日のトーナメントで6位になった選手団のほうは、「西サハラ人民の歴史に一ページを飾ったと、誇りに思います。」と語るコリ・マアルーフ(26歳)のように、みんな参加後の喜びを隠しきれない様子だった。