前回のブログで話題にしたPISAに関して、実際に出された問題を少し見てみます
3つの分野 に関して1題づつ取り上げてみました
ちょっと長いので、根気よくご覧下さい・・・
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読解力
【答え】 問1:D 問2:モノづくりの現場(大工など) 問3:B
数学的リテラシー
【答え】
問1:D 問2:B
問3:燃料代は3,500,000L×0.42=年間1,470,000ゼット必要です。年間20%浮くと考えると294,000ゼットとなり帆を付ける費用2,500,000ゼットをこれで割ると・・・約8.5年で帆代を回収できる計算になります。
科学的リテラシー
【答え】
問1:B 問2:B 問3:免疫力の弱い子供・老人に予防接種をすることで、実際にインフルにかかっても重症になるのを防ぐことが出来るから
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の帆船に関する問題は、割合の計算や図形の問題が絡んでいます。
学校の教科書・問題集はあまりにも問題問題しすぎていて、
「これが解けたら・・・何なん?」と学生は思ってしまうのもしょうがない気もします・・・
やはり、この分野の数学は、日常生活のこのようなシーンで実際に使われているというところを
見せてあげないとダメですね
2012年のPISAの結果を受けて、OECDの担当局長が日本の数学に関して次のように述べています
― 数学を学ぶ動機づけに関して
「数学が将来の仕事に役立つ」 もしくは、「将来の仕事の可能性を広げてくれる」 と
考える生徒の割合はOECD加盟国中最も少なく
数学や科学の知識を自分たちの将来のキャリアに結びつけて考えていないことに課題がある―
(経団連タイムスより引用)
これは私も納得です
どうも学校での勉強が 「将来の自分の知識や基本的な能力の基礎になる」 と
捉えられていない学生が正直、多いと思います
この部分を親も学校の先生もしっかり叩きこまないと
数学を学ぶ事には直接的ではないかもしれませんが、
間接的には本人の 『思考プロセス』 等に良い影響を与えます
つまり、自分の考え方やモノの見方において、数学的な観点から思考できる
というのがメリットでしょうね(分かる人には納得できると思いますが・・・ )
中学生も高校生も心のどこか(中心かも)で、次のように思っています
Q: 「こんな内容の数学を勉強して、将来使うことがあるの~ 」
A: 「君たちが大人になってから 『数学がちょっと役に立ってる』 と思えるシーンが必ず訪れるでしょう」