電気電子機器(EEE)に搭載されている電子基盤などには、回収可能な金属が使われています
金、銀、銅、プラチナ、パラジウムなどの高価値な金属です
今回のブログは、この金属(資源)の回収の話です
国連大学HPより
国連大学の調査によると2016年度のE-wasteの発生量は4770万トンで2014年より8%増加
今後さらに増えていくと予想されていますが、このうち回収・再利用されたのは20%のみ
E-wasteとなる電気電子機器は大きく6つに分類されています
小型家電
掃除機、電子レンジ、トースター、電気ケトル、計算機、ラジオ、ビデオカメラ
大型家電
洗濯機、乾燥機、食器洗い機、電気ストーブ、 コピー機、 ソーラーパネル
温度熱交換機器
冷蔵庫、冷凍庫、エアコン
小型IT・通信機器
携帯電話、GPS、ルーター、パソコン、プリンター、電話機
照明機器
蛍光灯、 高輝度放電ランプ、 LED
スクリーン
テレビ、モニター、ノート型パソコン、タブレット
上記の ~
までは今後も増加予想
小型化と省エネが進む ~
は横ばいか減少予想
2016年度の回収可能な資源価値は、550億ドル(約6兆2000億円)で、これだけ見ると 『宝の山』 ですが、
E-wasteは、回収・利用できるという意味では 【資源性】 があるという良い面と
回収・分離・再利用の工程で 【有害性】 をもつという悪い面があります。
アジア諸国における不適正なリサイクルによる環境汚染もよく耳にします
下の画像はフィリピンにおける回収業者
国立環境研究所HPより
リサイクルに関する制度や技術が十分でない国に対して、
法整備や技術が比較的進んでいる日本が協力できること
※ ここでいう法整備とは、廃棄物処理法やバーゼル法(=特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律)
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日本がこうした経験や技術を提供する(そう簡単にはいかないだろうが・・・)
日本の非鉄製錬業者がアジア諸国のE-wasteを進んで輸入し、資源として高効率で再利用する
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携帯電話などに含まれる高価値金属の含有率は 、天然鉱石の含有率と比較した場合、
金属によっては高いモノもあるので、鉱山で掘り堀りして見つけるより効率がよいということになります
地球上の限られた資源を再利用して、うまく循環させていくという方向で先進国が途上国に対して
意識向上と技術供与など、長い目でやっていくしかないでしょうね
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